フウライカジキ
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フウライカジキ | |||||||||||||||||||||||||||
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フウライカジキ Tetrapturus angustirostris
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Tetrapturus angustirostris Tanaka,1915 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
フウライカジキ(風来舵木) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Shortbill spearfish |
フウライカジキ(風来舵木、学名 Tetrapturus angustirostris) は、スズキ目マカジキ科に分類される魚の一種。インド太平洋暖海域に分布する小型・外洋性のカジキである。日本での地方名としてスギヤマ(東京)などがある。
概要
[編集]形態
[編集]成魚は全長2mほど。カジキ類としては吻が短く、英名"Shortbill spearfish"(短い嘴のカジキ)はここに由来する。体は前後に細長く、体高は低い。胸鰭は腹鰭より短い。第一背鰭は基底が前後に長くて広いが、バショウカジキほど長大ではない。小型で吻が短く細長い外見から、他のカジキ類とは区別し易い[1][2][3][4]。
生態
[編集]インド太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布し、稀に喜望峰を回り大西洋へ抜ける個体もいる。日本では本州中部以南の暖流に面した海域に出現する。外洋表層を回遊し、日本近海産カジキ類の中ではクロカジキと並んで外洋性が強い。産卵期は冬で、水温25℃前後の暖海域で産卵する[2][3]。
人との関わり
[編集]本種を特に狙う漁業はなく、マグロ延縄や曳縄(トローリング)で混獲される。日本産カジキ類では最も不味いとされ、他のカジキ類と比べて漁業価値は低いが、魚肉練り製品の原料として利用されることがある[1][3]。
脚注
[編集]- ^ a b 檜山義夫監修『野外観察図鑑4 魚』1985年初版・1998年改訂版 旺文社 ISBN 4010724242
- ^ a b 井田齋他『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』2002年 講談社 ISBN 4062112809
- ^ a b c 『世界文化生物大図鑑 魚類』(解説 : 中村泉)2004年改訂新版 世界文化社 ISBN 4418049037
- ^ Tetrapturus angustirostris - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2009. FishBase. World Wide Web electronic publication. version (11/2009)