フィーンギンの夜番
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「フィーンギンの夜番」 (Airne Fingein) は歴史物語群に分類されるアイルランドの伝承。伝説上の王である百戦のコンの誕生に纏わる予言を取り扱う。14世紀から15世紀に書かれた四つの写本に現存するが、成立は9世紀と考えられている。
あらすじ
[編集]小国の王フィーンギン・マク・ルフタ[注 1]はサウィンに夜番をしていた。 毎年サウィンには妖精塚から女妖精のロトニアウ[注 2]が訪れて、次の年のサウィンまでに起きる出来事を予言していたのである。 果たして、今年もロトニアウはやってきて、今晩フェドリミド王が授かる男子が将来アイルランドを統一し、以後その王朝が53代にわたって続くであろうことを始めとした多くの予言を授けた。
予言を受けたフィーンギンは大いに落胆して[注 3]、自らの国を出奔して隠遁した。フィーンギンはアイルランドの中でただ一人、予言された王である百戦のコンに従わぬ人物となっていたが、後に彼に50年間仕えて17の戦で勝利を収め、その後に戦死した。
外部リンク
[編集]- The Romanic Review 9(現代英語訳)- フランス国立図書館