ファミリーキャッチャー
ファミリーキャッチャー(英:FAMILY CATCHER)は、2003年10月にエイブルコーポレーションによって開発、発売されたプライズゲームである。
同社より同年5月に発売された「ファイナルキャッチャー・LADY BIRD」(下記参照)が原案。
概要
[編集]多数のプライズマシンが並ぶゲームコーナーで、ロケを訪れたユーザーへプレイしてもらうためにインパクトを与える目的で6本アームが使用された[1]。そのため製品発表時には、アミューズメントジャーナルにて『景品の人気がプライズコーナーのインカムを左右すると言われているプライズ市場において、マシンのインパクトだけでユーザーを引き込むことができる数少ないマシン』と評された[1]。また、アームを6本にすることで景品を獲得できる可能性を高め、ライトユーザーの獲得にも効果的であった。発売前に行われたロケテストでも多くのオペレーター、ユーザーから高い評価を得た[1]。
システム
[編集]アームは最多で6本で使用できるアーム数がプレイごとに2〜6本と5パターンに変化し、使用できるアームはユーザーが自由に選択できる。基本はキャッチャー部中央の2本のアームを使用してのプレイだが、ユーザーの運次第では基本の2本にプラスされ、最多6本のアームを使ってプレイすることができるようになる。追加アームの数は、コンパネ部に用意されているデジタルルーレットによって決まる。コイン投入が、回転するルーレットをストップボタンを押して停止させ、その時表示されている数字(0〜4)が追加アームの数となる。使用したいアームは、ルーレットの隣にあるボタンで選択することができ、使用しないアームはキャッチャー部に折りたたまれる。ルーレットで4が出た時(6本アーム使用時)にはファンファーレが鳴る。アームスプリングの強さは36段階、追加アーム数を決定するルーレットで出やすい数字を変更するパターンは9種類ある。この2つの設定を組み合わせることで、オペレーターは324パターンの中からロケに合ったマシン調節をすることができる[2]。また、1P、2Pで違う設定にすることも可能。アームの種類は大中小の3種類がある[1]。
ファイナルキャッチャー LADY BIRD
[編集]ジャンル | クレーンゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード[AC] |
開発元 | エイブルコーポレーション |
発売元 | エイブルコーポレーション |
人数 | 1人 |
発売日 | 2003年5月 |
デバイス | 4ボタン |
概要
[編集]てんとう虫をモチーフにしたクレーンゲーム。景品を狙うアームがそれぞれ独立して動くため、使用するアームの数をルーレットで決定するという新機構を用いたニュータイプのプライズマシン。キャッチャー部分のデザインにはてんとう虫を採用し、足がアームになっている。業界初の6本アーム筐体として発売された[3][4]。
システム
[編集]コイン投入後、ルーレットをストップボタンで止めて、2、3、6アームから使用するアーム数を決定する。ほしい景品を狙って、ボタン1でレディバードを手前に移動、ボタン2で左右に移動させて操作。6アーム使用時は「スーパーチャンス」と呼ばれ、筐体内のライトの点滅と音による演出がゲームを盛り上げる[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『注目商品ピックアップ』 アミューズメント・ジャーナル 2003年12月号。
- ^ 『アミューズメント・ジャーナル』 アミューズメント・ジャーナル社 2004年4月号。
- ^ 『アミューズメント・ジャーナル』 アミューズメント・ジャーナル社 2003年5月号。
- ^ a b “『NEW MACHINE DICTIONARY』”. アミューズメント・ジャーナル. 2018年3月25日閲覧。