ピンチョ・モルノ
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ピンチョ・モルノ(pincho moruno、串焼き)は、スペイン料理を代表する肉料理のひとつ。ピンチョ・モルーノとも表記される。pinchoは串の意味で,直訳すれば「ムーア人のケバブ(串)」あるいは「モーロ風ピンチョ(串焼き)」という意味になる。
特徴
[編集]香辛料でマリネした豚肉や鶏肉を串焼きにしたもの。数cmに切った肉の角切りを準備する。下準備として、ニンニクやパセリ、カイエンヌ(カイエンペッパー)、パプリカ、唐辛子などの香辛料を含むタレに肉をつけておく。つけ込んだ肉を、20-25 cmの金属製または木製の串に刺して、オリーブオイルをつけて鉄板や大型のフライパンで焼く。塩とクミンを振りかけて味付けする。
習慣
[編集]店では、ビールなどのアルコール類と一緒に野菜やフライドポテト、パンとともに平皿に盛りつけられることが多い。スーパーマーケットや精肉店では、焼く前段階の串の形で売られることが多い。
起源
[編集]「ムーア人のケバブ」とあるように、イスラムの影響を受けた料理と考えられ、北西アフリカに近いアンダルシア州など南部でよく食べられる。また、牛肉でも類似のものができ、北アフリカやトルコ、新疆などでも似た伝統料理が存在する。