ピシス山
ピシス山 | |
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Monte Pissis | |
北東から見たピシス山 | |
最高地点 | |
標高 | 6,793 m (22,287 ft) |
プロミネンス | 2,145 m (7,037 ft) [1][A] |
総称 | |
座標 | 南緯27度45分21秒 西経68度47分57秒 / 南緯27.75583度 西経68.79917度座標: 南緯27度45分21秒 西経68度47分57秒 / 南緯27.75583度 西経68.79917度 [1] |
地形 | |
所在地 | アルゼンチン ラ・リオハ州・カタマルカ州 |
所属山脈 | アンデス山脈 |
地質 | |
山の種類 | 成層火山 |
登山 | |
初登頂 | 1937年 オシェキ、ヤン・アルフレト・シュチェバンスキ |
最容易 ルート | Hike |
プロジェクト 山 | |
ピシス山(ピシスさん、英:Monte Pissis)は、アルゼンチンのアンデス山脈上にある火山である。
標高は6793mで、西半球および南アメリカ大陸で3番目に高い。チリとの国境から25kmのラ・リオハ州とカタマルカ州の境界上にある。南米最高峰であるアコンカグアの北約550kmに位置する。
山名は、チリ政府に勤務していたフランスの地質学者、ペドロ・ホセ・アメデオ・ピシスにちなんで名付けられた。
アタカマ砂漠に位置しているため、山は非常に乾燥した状態にあるが、広大な氷河があり、この地域では唯一のクレバスがある。
標高
[編集]1994年のアルゼンチン遠征隊は、当時利用可能なGPS技術を使用して測量を行い、ピシス山の標高はオホス・デル・サラードよりも高い6882mであると主張した。その10年後、より高精度のGPSシステムを使用した測量により、1994年の測量が不正確であることが証明された。2005年に、オーストリアの調査隊がピシス山の頂上でディファレンシャルGPS測量を行い、その標高を6793mと求めた。2006年には国際探検隊が山頂の標高を測量し、標高6800mと、オーストリア隊とほぼ一致する結果が得られた。2007年にチリ・アルゼンチン・ヨーロッパ探検隊がオホス・デル・サラードとピシス山の両方を調査し、暫定の測量値として前者が6891m、後者が6793mを得た[2]。
地質
[編集]ピシス山は、安山岩とデイサイトからなる大規模な火山体である。山体は660万年前から620万年前に形成された。セロ・ボネーテ・チコと同様、ナスカプレートの変形したスラブの上に形成された大きな火山複合体のうちの1つである[3]。この地域の火山活動は約200万年前に終わった[4]。
ピシス山、セロ・ボネーテ・チコ、インカピージョは大規模な火山複合体を形成しており、その標高は世界で最も高い[5]。インカピージョが形成されたのはピシス山が噴火を止めた後であり、インカピージョでの熱水活動は今日まで続いている[6]。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- Darack, Ed (2001) (English). Wild Winds: Adventures in the Highest Andes. Cordee / DPP. ISBN 978-1884980817
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ このプロミネンスは標高を6795mとして算出している
出典
[編集]- ^ a b “Argentina and Chile North: Ultra-Prominences”. Peaklist (2006年). 2018年12月24日閲覧。
- ^ “Ojos del Salado, el volcán más Alto del Mundo” (Spanish). Desnivel (22 May 2007). 2018年12月24日閲覧。
- ^ Kay, Suzanne Mahlburg; Mpodozis, Constantino; Gardeweg, Moyra (2014-01-01). “Magma sources and tectonic setting of Central Andean andesites (25.5–28°S) related to crustal thickening, forearc subduction erosion and delamination” (英語). Geological Society, London, Special Publications 385 (1): 303–334. Bibcode: 2014GSLSP.385..303K. doi:10.1144/SP385.11. ISSN 0305-8719 .
- ^ Mahlburg Kay, Suzanne; Mpodozis, Constantino (2002-04-01). “Magmatism as a probe to the Neogene shallowing of the Nazca plate beneath the modern Chilean flat-slab”. Journal of South American Earth Sciences. Flat-Slab Subduction in the Andes 15 (1): 52. Bibcode: 2002JSAES..15...39M. doi:10.1016/S0895-9811(02)00005-6 .
- ^ Goss, A. R.; Kay, S. M. (2003-12-01). “Termination of a Central Andean arc: The Chemical Evolution of the Bonete-Incapillo Volcanic Complex, Argentina”. AGU Fall Meeting Abstracts 41. Bibcode: 2003AGUFM.S41D0123G.
- ^ Goss, A. R.; Kay, S. M.; Mpodozis, C.; Singer, B. S. (2009-07-20). “The Incapillo Caldera and Dome Complex (∼ 28° S, Central Andes): A stranded magma chamber over a dying arc”. Journal of Volcanology and Geothermal Research 184 (3–4): 389–404. Bibcode: 2009JVGR..184..389G. doi:10.1016/j.jvolgeores.2009.05.005 .