ビア缶チキン
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ビア缶チキン(Beer can chicken)は、アウトドア料理、バーベキュー料理の1つ[1][2]。
中身を半分ほど残した缶ビールを丸鶏の尻から体内に刺し、バーベキューグリルで蒸し焼きにした料理である[1][2][3][4]。ビールの蒸気によって鶏肉が柔らかくジューシーになり、対照的に皮はパリっとしているのが特徴[3][4][5]。
危険性
[編集]ビール缶を含む缶詰には金属の腐食防止のため、缶の内、外をビスフェノールA (BPA)でコーティングしていることが多い[6]。BPAには内分泌かく乱作用があり、発がん性や様々な健康被害が報告される物質でもある[6]。通常の用法ではBPAが溶けだすことはないが、摂氏120度を超えて加熱すると溶けだす[6]。BPAは無味無臭であり溶出しても風味の変化が感じられない[6]。缶詰を直火で加熱することは、BPA溶出を招く危険な行為であるが、ビア缶チキンのような調理法でもリスクはある[6]。
出典
[編集]- ^ a b たけだバーベキュー「たけだバーベキューのモテモテBBQ講座」『ガルヴィ』8月号、実業之日本社、2022年、114頁。
- ^ a b 『MONOQLO CAMP DX』晋遊舎〈晋遊舎ムック〉、2020年、75頁。ISBN 978-4801814462。
- ^ a b c 「クリスマス料理に 豪快なビア缶チキンをオーブンで」『日本経済新聞』2021年12月6日。2023年8月11日閲覧。
- ^ a b “総重量6㎏のキャンプデカ飯!鶏を丸ごと1羽使った「ビア缶チキン」に、らすかる新井かぶりつく”. テレ東プラス. デカ盛りハンター (2021年8月24日). 2023年8月11日閲覧。
- ^ “見た目はちょっとグロいけど... 安い鶏肉も激ウマ「ビア缶チキン」がキテる”. J-CAST (2016年7月5日). 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b c d e 福尾こずえ (2022年11月3日). “キャンプで楽だし、上級者に見える…缶詰の直火料理 「有害物質が溶け出す危険性」との注意喚起に「全く知らなかった」の声続出”. まいどなニュース. 2023年8月11日閲覧。