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ヒョウモンナメラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒョウモンナメラ
ヒョウモンナメラ
ヒョウモンナメラ Zamenis situla
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
: ナミヘビ科 Colubridae
: ヨーロッパナメラ属 Zamenis
: ヒョウモンナメラ Z. situla
学名
Zamenis situla (Linnaeus, 1758)[1]
シノニム

Elaphe situla (Linnaeus, 1758)[1]

和名
ヒョウモンナメラ[2]
英名
Leopard snake[1]

ヒョウモンナメラZamenis situla)は、有鱗目ナミヘビ科ヨーロッパナメラ属に分類されるヘビ

分布

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アルバニアイタリア南部、ウクライナギリシャクロアチアセルビアトルコブルガリアボスニア・ヘルツェゴビナマケドニア共和国モンテネグロロシアコーカサス地方)

形態

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最大全長170cm。体色は灰色や淡黄色で、黒く縁取られた赤や赤褐色の斑紋が入る。斑紋が縦縞になる個体もいる。幼体も同じような色彩をしている。

虹彩はオレンジで、瞳孔は丸い。眼の間には黒い筋模様が入り、眼上部から口角にかけても黒い筋模様が入る。

生態

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森林草原、岩場、農耕地、民家近く等に生息する。夜行性。地表性だが、樹上に登ることもある。

食性は動物食で、鳥類、小型哺乳類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に最大6個の卵を産む。

人間との関係

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開発による生息地の破壊や、毒蛇と間違われ駆除される等の理由で生息数は減少している。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。生息地で保護されているため流通量は少なく、欧米からの飼育下繁殖個体が流通する。

出典

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  1. ^ a b c d Wolfgang Böhme, Petros Lymberakis, Rastko Ajtic, Varol Tok, Ismail H. Ugurtas, Murat Sevinç, Pierre-André Crochet, Claudia Corti, Idriz Haxhiu, Roberto Sindaco, Aziz Avci, Jelka Crnobrnja Isailovic, Yusuf Kumlutaş. 2009. Zamenis situla. The IUCN Red List of Threatened Species 2009: e.T61444A12485786. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2009.RLTS.T61444A12485786.en. Accessed on 20 February 2025.
  2. ^ 中井穂瑞領『ヘビ大図鑑 ナミヘビ上科、他編 分類ほか改良品種と生態・飼育・繁殖を解説』誠文堂新光社、2021年、346頁、ISBN 978-4-416-52162-5

参考文献

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  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、緑書房、2000年、96-97、160頁。
  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、108頁。

関連項目

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