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ヒメアオキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメアオキ
ヒメアオキの果実
ヒメアオキの果実
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : 真正キク類I euasterids I
: ガリア目 Garryales
: ガリア科 Garryaceae
: アオキ属 Aucuba
: アオキ A. japonica
変種 : ヒメアオキ A. j. var. borealis
学名
Aucuba japonica Thunb.
var. borealis Miyabe et Kudô[1]
品種[2]
  • ホシテンヒメアオキ A. j. var. b. f. albivariegata
  • ウチダシヒメアオキ A. j. var. b. f. rugosa

ヒメアオキ(姫青木、学名: Aucuba japonica var. borealis)はガリア科アオキ属常緑低木日本太平洋側の暖温帯林下に自生するアオキ日本海側多雪地帯型の変種で、アオキよりひとまわり小さい。

形態・生態

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高さは1mほど、は直立せず積雪にまかせるように横這いし、がつく部分で斜めに立ち上がる。

葉の形は長楕円形で、葉の縁には粗い鋸歯がある。

雌雄異株。花期は3〜5月で、小さい褐色をつける。

果実は卵形の液果で、種子を1個含み、頃から赤く熟し、翌年の開花の頃までついている。

分布と生育環境

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日本の北海道本州の日本海側の多雪地帯に分布し、山地の林内、林縁のやや日陰になる場所に自生する。エゾユズリハユキツバキヒメモチツルシキミハイイヌガヤなどの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床にみられる。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Aucuba japonica Thunb. var. borealis Miyabe et Kudô”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年1月16日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants簡易検索結果表示”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 千葉大学. 2014年1月16日閲覧。

参考文献

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  • 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、658-659頁。ISBN 4-635-07004-2 

関連項目

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外部リンク

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