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パーソン・オブ・ザ・イヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パーソン・オブ・ザ・イヤー英語: Person of the Year)または今年の人は、アメリカ合衆国のニュース雑誌「タイム」の編集部が年1回年末[1]、その年の「良くも悪くもその年の出来事に最も影響を与えた」人物(またはグループ、物など)を特集し、そのプロフィールを掲載するものである[2]。その号の表紙には、パーソン・オブ・ザ・イヤーの肖像が掲げられる。

概説

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1927年の初代「マン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたチャールズ・リンドバーグ

1927年に始まったもので「タイム」誌の編集者がその年のニュースメーカーを考察している。またこれはその年に初の単独大西洋横断飛行を達成したチャールズ・リンドバーグをまだ表紙に登場させていなかったため、それをカバーするという目的もあった[3]

当初は「マン・オブ・ザ・イヤー(Man of the Year)」と称しており、女性が選ばれたときに「ウーマン・オブ・ザ・イヤー(Woman of the Year)」としていた。男性だけでなく女性も対象であるため、1999年に「パーソン・オブ・ザ・イヤー」へ改名された。以降の説明中、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」には、「マン・オブ・ザ・イヤー」やその他の名称によるものも含む。

選出された人物

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アメリカ大統領

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1927年以降に在任したアメリカ合衆国大統領は、そのほとんどがパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。例外は、カルビン・クーリッジハーバート・フーヴァージェラルド・R・フォードの3人のみである。

ほとんどは、選出された年または在職中にパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。大統領選出前にパーソン・オブ・ザ・イヤーとなったのはドワイト・D・アイゼンハワー(1944年)が唯一である。アイゼンハワーは在任中の1959年に再び選出された。

フランクリン・D・ルーズベルトは、1932年に次期大統領としてパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出され、在任中の1934年と1941年にも選出された。3回パーソン・オブ・ザ・イヤーとなったのは、(米大統領以外を含めても)ルーズベルトが唯一である。

欧米出身者以外

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1930年インドマハトマ・ガンディーアジア出身者として、1935年エチオピアハイレ・セラシエ1世アフリカ出身者として初めて選ばれた。中国鄧小平は欧米出身者以外で唯一2回(1978年1985年)選ばれている。

女性

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「パーソン・オブ・ザ・イヤー」となる1999年よりも前に、3人の女性が「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選出された。ウォリス・シンプソン(1936年)、エリザベス2世女王(1952年)、コラソン・アキノ(1986年)である。また、1937年は蔣介石とともに妻の宋美齢が選出され、「マン・アンド・ワイフ・オブ・ザ・イヤー(Man and Wife of the Year)」と称された[4]

1975年には、「アメリカの女性」が「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選出された。他に、「ハンガリーの自由の戦士」(1956年)、「米国の科学者」(1960年)、「25歳以下の人々」(1966年)、「アメリカの中産階級」(1969年)などは、対象者に女性も含まれる。これらのうち、1956年と1966年の両版では「マン・オブ・ザ・イヤー」のままだったが、男性の後ろに立つ女性を特集した1960年の「米国の科学者」では「メン・オブ・ザ・イヤー(Men of the Year)」となり、1969年の「アメリカの中産階級」では、表紙は男性のみだったが、「マン・アンド・ウーマン・オブ・ザ・イヤー(Man and Woman of the Year)」とした。

1999年には「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に改称された[5]

2020年、国際女性デーを記念して、『タイム』誌の編集者が、過去100年のパーソン・オブ・ザ・イヤーのうち、女性が選ばれた11件以外の89件を女性に置き換えた「100人のウーマン・オブ・ザ・イヤー」を発表し、1995年に緒方貞子が日本人で唯一選ばれた[6]

集団と人間以外

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1950年の「アメリカ兵(The American Fighting-Man)」

その名前に反して、個人だけに与えられているわけではない。夫婦や政敵などのペアや、集団、無生物などもパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。

なお、集団が選出された場合でも、表紙や特集記事では、その集団に属する特定の人物が取り上げられる場合がある。それはその集団の代表として取り上げているものであり、その特定の人物(のみ)がパーソン・オブ・ザ・イヤーに選定されたという意味ではない。

名前を明示した複数の人物
名前を明示しない集団
  • アメリカの兵士(1950年、2003年)
  • ハンガリーの自由の戦士(1956年)
  • アメリカの科学者(1960年)
  • 25歳以下の人々(1966年)
  • アメリカの中産階級(1969年)
  • アメリカの女性(1975年)
  • あなた(2006年)
  • 抗議する人(2011年)
  • エボラと闘う人々(2014年)
  • 沈黙を破った人たち(2017年)
  • 守護者たち(2018年)
無生物
  • コンピュータ(1982年、マシン・オブ・ザ・イヤー(Machine of the Year))
  • 危機にある地球(1988年、プラネット・オブ・ザ・イヤー(Planet of the Year))

特別賞

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1949年にはウィンストン・チャーチルが「マン・オブ・ザ・ハーフ・センチュリー(Man of the Half-Century、この半世紀の男)」に、1989年にはミハイル・ゴルバチョフが「マン・オブ・ザ・ディケード(Man of the Decade、この10年の男) 」に選出された。

1999年、20世紀における最も影響力のある人物100人の一覧「タイム100: 今世紀最も重要な人物」が掲載された。同年の12月31日号では、その中から「パーソン・オブ・ザ・センチュリー(Person of the Century、今世紀の人物)」としてアルベルト・アインシュタインが選ばれ、フランクリン・D・ルーズベルトマハトマ・ガンジーが次点に選ばれた[7]

物議を醸した選出

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この称号は、過去に多くの立派な人々が選ばれたということを以て、しばしば名誉とみなされ、「賞」であるように語られている[8]。しかし『タイム』誌では、アドルフ・ヒトラー(1938年)、ヨシフ・スターリン(1939年、1942年)、ニキータ・フルシチョフ(1957年)、アヤトラ・ホメイニ(1979年)のような物議を醸した人物もこの称号を受けているという事実を示して、この称号は栄誉というわけではないと頻繁に書いている[9]

1979年にホメイニを「マン・オブ・ザ・イヤー」に選出したことで米国政府から反発を受けた結果、タイム社はそれ以来、売上や広告収入の減少を恐れて、米国で物議を醸している人物を選出することを避けてきた[10]

1999年の「パーソン・オブ・ザ・センチュリー」について、第二次世界大戦ホロコースト第二次エチオピア戦争の責任者であるアドルフ・ヒトラーベニート・ムッソリーニの方が、政治への影響力で選出されるべきではないかという論争が起こった[11]。これは、「良くも悪くも今世紀に最大の影響を与えた人物」という明確な基準に基づくものである。「パーソン・オブ・ザ・センチュリー」が掲載されたのと同じ号にて、エッセイストのナンシー・ギブス英語版は"The Necessary Evil?"(必要悪?)という記事でこのトピックに取り組んだ。記事の中で彼女は、「ヒトラーとムッソリーニは、チンギス・ハン以前にまでさかのぼる、歴史上多く現れた残忍な人物の中で、最も新しいものである。唯一の違いは技術である。ヒトラーとムッソリーニはいずれも、現代の産業が完成させたあらゆる効率の良い兵器で冷笑的な大虐殺を行った」と述べ、「悪は強力な力であり、魅惑的な考えかもしれないが、それは天才・創造性・勇気あるいは寛大さよりも強力だろうか?」などの反語的な質問を提示した[12]

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の直後に発表された2001年のパーソン・オブ・ザ・イヤーは、ニューヨーク市のルドルフ・ジュリアーニ市長が選ばれた[13]。しかし、「その年の出来事に最も大きな影響を与えた個人またはグループを選ぶ」という明文化された選考ルールに基づけば、ウサーマ・ビン・ラーディンが選ばれる可能性が高かった。2001年のパーソン・オブ・ザ・イヤーを発表した号には、タイム誌がアヤトラ・ホメイニを選んだという以前の決定と、ヒトラーを「パーソン・オブ・ザ・センチュリー」とすることを1999年に拒否したことに言及した記事が掲載されていた。その記事は、ヒトラーがアインシュタインよりも有力な候補者であったのと同様に、ウサーマ・ビン・ラーディンがジュリアーニよりも有力な候補者であったことを暗示しているように見えた。

他に物議を醸したのは、2006年の「あなた」だった。これは、インターネットブログMySpaceYouTubeウィキペディアなど)を利用して情報化時代を進めている人々(全員ではないにしても)を代表して、今この雑誌を読んでいる「あなた」をパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出したというものだった[14]

取り消された選出

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1941年にはディズニーのアニメ映画のキャラクター「ダンボ」がマーマル・オブ・ザ・イヤー(Mammal of the Year)として選出されており、正式な肖像画風の表紙が作成されていた。しかし、12月7日の真珠湾攻撃を受けて表紙はフランクリン・ルーズベルト米大統領に変更された。ルーズベルトは3回目の選出だった。なお、ダンボのマーマル・オブ・ザ・イヤーとしてのプロフィールは、同じ号の中程に掲載されている[15]

映画監督のマイケル・ムーアは、2004年のパーソン・オブ・ザ・イヤーは自分とメル・ギブソンだったはずだと主張している。この年に公開されたムーアの政治ドキュメンタリー『華氏911』は物議を醸したが、ドキュメンタリー映画としては史上最高の興行収入を記録した。同じ年に公開されたギブソンの監督作品『パッション』もまた、興行的に成功したが、大きな論争を巻き起こした。ムーアはインタビューで次のように語った。「2004年の(米大統領)選挙直後にタイム誌の編集者から電話がありました。彼は、『タイム誌があなたとメル・ギブソンをタイムのパーソン・オブ・ザ・イヤーに選んで、メルとマイクが右と左に表紙を飾ることになりました』と言っていました。『やってほしいことは、お互いにポーズをとって写真を撮って、一緒にインタビューを受けてもらうだけです。』私は『OK』と言いました。彼らはメルに電話して、彼も同意しました。彼らはLAで日時を決めてくれました。私はそこへ行くことになりました。彼はオーストラリアからやって来ました。彼が家に帰ったときに何かが起きて……。次の瞬間、メルが電話をかけてきて『俺はやらない』と言いました。『よく考えてみたが、それは正しいことではない。』と。それで彼ら(タイム誌)はブッシュを表紙にしたのです[16]。」

2017年11月24日、ドナルド・トランプ米大統領はツイッターに、彼が拒否していたインタビューと写真撮影をすることと引き換えに、2度目のパーソン・オブ・ザ・イヤーに「おそらく」選出されるだろうと投稿した。タイム誌は、次点に挙げられたトランプとの間でそのような約束や条件を交わしたことを否定した[17]

オンライン投票

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『タイム』誌では、1998年からインターネットによるパーソン・オブ・ザ・イヤーの読者投票を受け付けている。ただし、このオンライン投票で多数を獲得した者がそのまま選出されるわけではなく、最終決定はそれまで通り『タイム』誌の編集者が行っている。

1998年に行われた第1回オンライン投票では、プロレスラーで活動家のミック・フォーリーが50%以上の組織票で1位を獲得した[18][19]。タイム誌はこの組織票を無効とし、ビル・クリントンとケン・スターが選ばれたため、インターネット投票の勝者が選出されると勘違いしていたフォーリーのファンの怒りを買った。同様に2001年には田代まさしが組織票(田代祭)で1位を獲得した[20] が、投票結果は無効となり、翌年以降は投票フォームに人名を入力する方式から、あらかじめタイム誌がノミネートした人物の中から投票する方式に変更された。

2006年の投票では、ウゴ・チャベスがインターネット投票の35%の票を獲得したが、パーソン・オブ・ザ・イヤーには選ばれなかった[21]。タイム誌は1998年以降オンライン投票を毎年実施しているが、同誌が誰を選ぶかは、投票ではなく編集者によって決定されると強調している[22]

歴代のパーソン・オブ・ザ・イヤー

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名前の後の括弧書きは、複数回選出された場合のそれまでの選出回数を示す。

1927年から1950年まで

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画像 対象 生没年 備考
1927年 Charles Lindbergh
チャールズ・リンドバーグ
1902–1974 初の単独大西洋横断飛行
1928年 Walter Chrysler
ウォルター・クライスラー
1875–1940 クライスラー社の社長。1928年、クライスラーとダッジの合併を指揮した。
1929年 Owen D. Young
オーウェン・D・ヤング
1874–1962 第一次世界大戦後のドイツの賠償金解決のためのプログラムであるヤング案を策定した委員会の委員長を務めた。
1930年 Mahatma Gandhi
マハトマ・ガンディー
1869–1948 インド独立運動の指導者
1931年 Pierre Laval
ピエール・ラヴァル
1883–1945 1931年にフランス第三共和政首相に選出された。ラヴァルは、第一次世界大戦の債務支払いを一時的に凍結するフーヴァーモラトリアムに反対したことで、当時のアメリカのマスコミの間で人気があった[23]
1932年 Franklin D. Roosevelt
フランクリン・ルーズベルト
1882–1945 第32代アメリカ大統領当選者。1932年の大統領選挙で現職のハーバート・フーヴァーを破り、地滑り的な勝利を収めた。
1933年 Hugh S.Johnson
ヒュー・サミュエル・ジョンソン
1882–1942 1933年、ルーズベルト米大統領より全国復興庁(NRA)長官に任命された。
1934年 Franklin D. Roosevelt (2)
フランクリン・ルーズベルト
1882–1945 1933年から1945年まで米大統領を務めた。1934年当時、ルーズベルトのニューディール政策が実を結び始めていた。
1935年 Haile Selassie
ハイレ・セラシエ1世
1892–1975 イタリア軍がエチオピアに侵攻し、第二次エチオピア戦争が始まった時のエチオピア皇帝。
1936年[注釈 1] Wallis Simpson
ウォリス・シンプソン
1896–1986 1936年、イギリス国王エドワード8世は、シンプソンと結婚するために国王を退位した。
1937年[注釈 2] Chiang Kai-shek
蔣介石
1887–1975 1937年の日中戦争勃発時の中華民国の首相。表紙には妻の宋美齢とともに登場している。
Soong Mei-ling
宋美齢
1898–2003 1927年に蔣介石と結婚した。夫と共に「マン&ワイフ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた[4]
1938年 Adolf Hitler
アドルフ・ヒトラー
1889–1945 ドイツの首相として、1938年にオーストリアズデーテン地方ドイツに編入した。表紙はヒトラーの肖像画ではなく、「ヒトラーは憎しみの賛歌を奏でる」と題されたルドルフ・フォン・リッパー英語版のイラストが使われた[24]
1939年 Joseph Stalin
ヨシフ・スターリン
1878–1953 ソビエト連邦共産党書記長であり、事実上のソ連の指導者独ソ不可侵条約に調印し、ポーランドに侵攻した。
1940年 Winston Churchill
ウィンストン・チャーチル
1874–1965 1940年のダイナモ作戦バトル・オブ・ブリテンの時のイギリスの首相
1941年 Franklin D. Roosevelt (3)
フランクリン・ルーズベルト
1882–1945 1941年の真珠湾攻撃、対日宣戦布告時の米大統領。編集者はダンボを"Mammal of the Year"として選出していたが、真珠湾攻撃を受けてすぐにルーズベルトに変更した[15]
1942年 Joseph Stalin (2)
ヨシフ・スターリン
1878–1953 ソ連共産党書記長兼ソ連首相スターリングラード攻防戦を指揮した。
1943年 George Marshall
ジョージ・マーシャル
1880–1959 アメリカ陸軍参謀総長として、第二次世界大戦におけるアメリカの行動の組織化に尽力した。
1944年 Dwight D.Eisenhower
ドワイト・D・アイゼンハワー
1890–1969 1944年のオーヴァーロード作戦欧州連合国最高司令官を務めた。
1945年 Harry S. Truman
ハリー・トルーマン
1884–1972 1945年のフランクリン・ルーズベルトの死後、第33代アメリカ大統領に就任し、広島・長崎への原爆投下を承認した。
1946年 James F. Byrnes
ジェームズ・F・バーンズ
1879–1972 1946年イラン危機英語版の際の米国務長官で、スターリンに対抗して強硬姿勢をとった。彼の演説「ドイツ政策の見直し」は、モーゲンソー・プランの経済政策を否定し、ドイツ人に未来への希望を与え、今後のアメリカの政策の方向性を示した。
1947年 George Marshall (2)
ジョージ・マーシャル
1880–1959 1947年に米国務長官に任命された。マーシャル・プランを策定した。
1948年 Harry S. Truman (2)
ハリー・トルーマン
1884–1972 1948年の大統領選挙で、敗北が広く予想されたが、トマス・E・デューイを破り再選された。これはアメリカの選挙史上最大の大番狂わせと考えられている[25][26]
1949年 Winston Churchill (2)
ウィンストン・チャーチル
1874–1965 第二次世界大戦でイギリスと連合国を勝利に導いた。「マン・オブ・ザ・ハーフ=センチュリー(半世紀の男)」としての選出だが、1945年の総選挙で敗北し、このときには野党党首となっていた。
1950年 The American fighting-man
アメリカの兵士
朝鮮戦争に従軍したアメリカの兵士

1951年から1975年まで

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画像 対象 生没年 備考
1951年 Mohammad Mossadegh
モハンマド・モサッデク
1882–1967 1951年にイランの首相に選出され、欧米の石油会社を追放したことでアーバーダーン危機が勃発した。
1952年 Elizabeth II
エリザベス2世
1926-2022 1952年、父のジョージ6世の死去に伴い、イギリスおよび英連邦諸国の女王に即位した。
1953年 Konrad Adenauer
コンラート・アデナウアー
1876–1967 1953年、西ドイツ首相に再選された。
1954年 John Foster Dulles
ジョン・フォスター・ダレス
1888–1959 米国務長官として、1954年に東南アジア条約機構の構築に尽力した。
1955年 Harlow Curtice
ハーロー・カーティス
1893–1962 1953年から1958年までゼネラルモーターズ(GM)の社長を務めた。1955年、GMは500万台の自動車を販売し、単年度で10億ドルを売り上げた最初の企業となった[27]
1956年 The Hungarian freedom fighter
ハンガリーの自由の戦士
1956年のハンガリー動乱でソビエト軍に戦いを挑み、鎮圧された一般市民。
1957年 Nikita Khrushchev
ニキータ・フルシチョフ
1894–1971 1957年、フルシチョフはソビエト連邦の指導力を強化し、最高会議幹部会のメンバーによる解任の陰謀を乗り越え、スプートニク1号の打ち上げにより宇宙開発競争を開幕させた。
1958年 Charles de Gaulle
シャルル・ド・ゴール
1890–1970 1958年5月にフランス首相に任命され、第四共和政崩壊と第五共和政の成立を経て、12月に大統領に選出された。
1959年 Dwight D.Eisenhower (2)
ドワイト・D・アイゼンハワー
1890–1969 第34代アメリカ大統領で、1953年から1961年まで在任した。
1960年 U.S. Scientists
アメリカの科学者
表紙には代表して、ジョージ・ウェルズ・ビードルチャールズ・スターク・ドレイパージョン・フランクリン・エンダースドナルド・グレーザージョシュア・レーダーバーグウィラード・リビーライナス・ポーリングエドワード・ミルズ・パーセルイジドール・イザーク・ラービエミリオ・セグレウィリアム・ショックレーエドワード・テラーチャールズ・タウンズジェームズ・ヴァン・アレンロバート・バーンズ・ウッドワードが登場している。
1961年 John F. Kennedy
ジョン・F・ケネディ
1917–1963 1961年にアメリカ大統領に就任し、アメリカの訓練を受けたキューバ人亡命者によるキューバ侵攻を命じたが、失敗に終わった。
1962 Pope John XXIII
教皇ヨハネ23世
1881–1963 1958年から1963年までローマ・カトリック教会の長を務めていた。1962年にはキューバ危機の仲裁役に志願し、双方から称賛を受けた。また、同年には第二バチカン公会議を発足させた。
1963年 Martin Luther King Jr.
マーティン・ルーサー・キング
1929–1968 アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者。1963年に有名な"I Have a Dream"の演説を行った。
1964年 Lyndon B. Johnson
リンドン・ジョンソン
1908–1973 公民権法を成立させ、1964年の大統領選挙に勝利した。貧困との戦い英語版を宣言した。ベトナム戦争へのアメリカの関与をエスカレートさせた。
1965年 William Westmoreland
ウィリアム・ウェストモーランド
1914–2005 ベトナム戦争中の南ベトナムにおける米軍の司令官
1966年 The Inheritor
後継者
ベビーブーム世代の25歳以下のアメリカの男女。
1967年 Lyndon B. Johnson (2)
リンドン・ジョンソン
1908–1973 1963年から1969年までアメリカ大統領を務めた。
1968年 The Apollo 8 astronauts
アポロ8号宇宙飛行士
1968年、アポロ8号の乗組員(ウィリアム・アンダースフランク・ボーマンジム・ラヴェル)は、史上初めて地球低軌道を超えて月を周回し、翌年の初の有人月面着陸への道を切り開いた。
1969年[注釈 3] The Middle Americans
アメリカの中産階級
サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)にも言及している[28]
1970年 Willy Brandt
ヴィリー・ブラント
1913–1992 西ドイツの首相として、東方外交を通じて東西の関係正常化を模索した[29]
1971年 Richard Nixon
リチャード・ニクソン
1913–1994 1969年から1974年までアメリカ大統領を務めた。
1972年 Richard Nixon (2)
リチャード・ニクソン
1913–1994 アメリカ大統領として初めて、1972年に中国を訪問した。その後、ソ連との間でSALT I条約を締結し、大統領選挙においてアメリカ史上最大級の地滑り的な勝利で再選を果たした。
Henry Kissinger
ヘンリー・キッシンジャー
1923- ニクソンの国家安全保障担当補佐官として、1972年に大統領と共に中国を訪れた。
1973年 John Sirica
ジョン・シリカ
1904–1992 1973年、コロンビア特別区連邦地方裁判所の最高判事として、ニクソン大統領にウォーターゲート関連のホワイトハウスの会話の録音を引き渡すよう命じた。
1974年 King Faisal
ファイサル
1906–1975 サウジアラビア国王であるファイサルは、第四次中東戦争の際に欧米のイスラエル支援に抗議して、サウジアラビアの石油を市場から撤退させ、これにより第1次オイルショックが発生した。
1975年[注釈 1] American women
アメリカの女性たち
表紙には代表して、スーザン・ブラウンミラー(フェミニスト)、キャスリーン・バイアリー英語版(女性初のアメリカ海軍士官)、アリソン・チーク英語版(女性初の米国聖公会叙任司祭)、ジル・カー・コンウェイ英語版(女性初のスミス大学学長)、ベティ・フォードフォード大統領夫人)、エラ・グラッソ英語版(女性初のコネチカット州知事)、カーラ・アンダーソン・ヒルズ(女性初の住宅都市開発長官)、バーバラ・ジョーダンアメリカ南部の黒人女性初の下院議員)、ビリー・ジーン・キング(テニス選手)、キャロル・サットン英語版(女性初の日刊新聞『The Courier-Journal』編集長、スージー・シャープ英語版(女性初のノースカロライナ州最高裁判所首席判事)、アディ・L・ワイアット英語版(労働運動家)が登場している。

1976年から2000年まで

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画像 対象 生没年 備考 次点
1976年 Jimmy Carter
ジミー・カーター
1924- 第39代アメリカ大統領当選者。1976年の大統領選挙で現職大統領のジェラルド・フォードを破った。
1977年 Anwar Sadat
アンワル・サダト
1918–1981 エジプトの大統領であるサダトは、1977年にアラブの指導者としては初めてイスラエルを訪問し、両国関係の正常化について議論した。
1978年 Deng Xiaoping[注釈 4]
鄧小平
1904–1997 中国の国務院副総理共産党副主席。1978年に中国共産党主席華国鋒を失脚させ、事実上の最高指導者となった。
1979年 Ruhollah Khomeini
ルーホッラー・ホメイニー
1902–1989 1979年のイラン革命を主導し、最高指導者としての地位を確立した。
1980年 Ronald Reagan
ロナルド・レーガン
1911–2004 第40代アメリカ大統領当選者。1980年の大統領選挙で現職大統領のジミー・カーターを破った。
1981年 Lech Wałęsa
レフ・ワレサ
1943- ポーランド独立自主管理労働組合「連帯」の指導者であり、1981年12月に逮捕され戒厳令が発令されるまでは、グダニスク協定英語版の立役者であった。
1982年[注釈 5] The Computer
コンピュータ
情報化時代の幕開けを告げる「マシン・オブ・ザ・イヤー」としての選出。
1983年 Ronald Reagan (2)
ロナルド・レーガン
1911–2004 1983年、アメリカ大統領としてグレナダ侵攻を命じ、また、戦略防衛構想を推進した。
Yuri Andropov
ユーリ・アンドロポフ
1914–1984 ソ連共産党書記長として、戦略防衛構想を強く批判した。1983年8月に入院し、1984年に死去した。
1984年 Peter Ueberroth
ピーター・ユベロス
1937- 1984年ロサンゼルスオリンピック大会組織委員長であり、東側諸国によるボイコットに対処した。
1985年 Deng Xiaoping (2)
鄧小平
1904–1997 中国共産党中央顧問委員会主任、中国の最高指導者として、「マルクス主義の正統性に挑戦した大規模な経済改革」を行った[30]
1986年 Corazon Aquino
コラソン・アキノ
1933–2009 1986年のエドゥサ革命フィリピンの大統領に選出された。
1987年 Mikhail Gorbachev
ミハイル・ゴルバチョフ
1931-2022 ソ連共産党書記長・ソ連の最高指導者として、1987年にペレストロイカを実施した。
1988年[注釈 6] The Endangered Earth
危機にある地球
母なる自然としての側面を含めて、「プラネット・オブ・ザ・イヤー」としての選出。
1989年 Mikhail Gorbachev (2)
ミハイル・ゴルバチョフ
1931-2022 「マン・オブ・ザ・ディケード(10年の男)」としての選出。ソ連共産党書記長・ソ連指導者として、東側諸国の分断が始まる前の1989年にソ連初の自由選挙を実施した。
1990年 The Two George Bushs
二人[注釈 7]ジョージ・ブッシュ
1924–2018 アメリカ大統領として、湾岸戦争へのアメリカの関与を指揮した。
1991年 Ted Turner
テッド・ターナー
1938- CNN創設者。マン・オブ・ザ・イヤーの特集記事では、特に砂漠の嵐作戦と湾岸戦争についてのCNNの報道に焦点を当て、「起こったままの歴史」としている。
1992年 Bill Clinton
ビル・クリントン
1946- 第42代アメリカ大統領当選者。1992年の大統領選挙で現職大統領のジョージ・H・W・ブッシュを破った。
1993年 The Peacemakers
平和をもたらそうとする人たち
代表してヤセル・アラファトフレデリック・ウィレム・デクラークネルソン・マンデライツハク・ラビンが登場している。
デクラークは南アフリカの大統領として、1990年にマンデラの釈放を命じた。2人はアパルトヘイト体制を終わらせるために協力した。
アラファトはパレスチナ自治政府の大統領として、ラビンはイスラエルの首相として、1993年に、パレスチナとイスラエルとの初の対面合意となるオスロ合意に署名した。
1994年 Pope John Paul II
教皇ヨハネ・パウロ2世
1920–2005 1978年から2005年までカトリック教会教皇に在任した。
1995年 Newt Gingrich
ニュート・ギングリッチ
1943- 共和党革命英語版のリーダー。共和党の選挙で地滑りが発生し、米下院議長に選出された。
1996年 David Ho
デビッド・ホー
1952- AIDS研究の先駆者。
1997年 Andrew Grove
アンドルー・グローヴ
1936–2016 1997年にインテルの会長兼CEOを務め、半導体業界のパイオニアとして認められた。
1998年 Bill Clinton (2)
ビル・クリントン
1946- 1998年にルインスキー・スキャンダルを受けて弾劾された。
Ken Starr
ケン・スター
1946-2022 独立検察官としてクリントン政権内の様々な人物を調査し、1998年にスター報告書英語版を発表して、ビル・クリントン弾劾への扉を開いた。
1999年 Jeff Bezos
ジェフ・ベゾス
1964- Amazon.com創業者
2000年 George W. Bush
ジョージ・W・ブッシュ
1946- 第43代アメリカ大統領当選者。2000年の大統領選挙で現職の副大統領アル・ゴアを破った。

2001年以降

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画像 対象 生没年 備考 次点
2001年 Rudy Giuliani
ルドルフ・ジュリアーニ
1944 - 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件当時のニューヨーク市長
2002年 The Whistleblowers
内部告発者たち
ワールドコムFBIエンロンの内部告発をした3人の女性(シンシア・クーパー英語版コリーン・ロウリー英語版シェロン・ワトキンス英語版)。
2003年 American soldier (2)
アメリカの兵士
世界、特にイラク戦争で戦うアメリカ兵。
2004年 George W. Bush (2)
ジョージ・W・ブッシュ
1946- 2004年、イラク戦争への米国の介入を指揮し、大統領選挙で再選された。
2005年
The Good Samaritans
善きサマリア人たち
善きサマリア人」とは聖書に由来する言葉で、慈善活動家のこと。表紙には代表してU2のメンバーのボノビル・ゲイツメリンダ・ゲイツ夫妻が登場している。
2006年 You[14]
あなた
ブログSNSYouTubeなどのWeb 2.0における個々のコンテンツ制作者を代表して。
2007年 Vladimir Putin[33]
ウラジーミル・プーチン
1952 - 2007年、ロシアの大統領の2期目の任期を終え、次期首相となることが決定していた。
2008年 Barack Obama[35]
バラク・オバマ
1961 - 第44代アメリカ大統領当選者。2008年の大統領選挙ジョン・マケインを破った。
2009年 Ben Bernanke[37]
ベン・バーナンキ
1953 - 2007-08年の金融危機時の連邦準備制度理事会議長。
2010年 Mark Zuckerberg[39]
マーク・ザッカーバーグ
1984 - Facebook創設者
2011年 The Protester[41]
抗議する人
世界各地における抗議デモ活動の参加者(アラブの春スペイン反緊縮運動英語版ウォール街を占拠せよティーパーティー運動2011年チリ学生デモ英語版ギリシャ反緊縮運動英語版2011年インド反汚職運動英語版2011年ロシア反政府運動など)
2012年 Barack Obama (2)[43]
バラク・オバマ
1961 - 2012年の大統領選挙で、ミット・ロムニーを破り、アメリカ大統領に再選された。
2013年 Pope Francis[45]
教皇フランシスコ
1936 - 教皇ベネディクト16世辞任に伴い、2013年にローマ教皇に選出された。
2014年 Ebola fighters[47]
エボラと闘う人々
"Ebola fighters"とは、西アフリカでのエボラウイルス流行時に、医師や看護師、救急車の添乗員や埋葬実施者など、ウイルスの蔓延を食い止めるのに貢献した医療従事者を指す[48]。表紙には、リベリアモンロビアにあるエターナルラブ・ウィニングアフリカ病院の医療部長であるジェリー・ブラウンが登場している[49][50]
2015年 Angela Merkel
アンゲラ・メルケル
1954 - 2005年からドイツの首相を務め、ギリシャ財政危機欧州難民危機でリーダーシップを発揮[51]
2016年 Donald Trump
ドナルド・トランプ
1946 - 第45代アメリカ大統領当選者。2016年の大統領選挙ヒラリー・クリントンを破った。
2017年 The Silence Breakers
沈黙を破った人たち
#MeToo運動において、性的虐待やハラスメントに反対する発言をした人たち。表紙はアシュレイ・ジャッド(画像)、テイラー・スウィフト、スーザン・ファウラー(元Uberエンジニア)、アダマ・イウ(企業ロビイスト)、イサベル・パスカル(仮名・メキシコ出身果樹園労働者)、カミングアウトによる影響を恐れ未だ声を上げられない人を表す右肘のみが映るアメリカ中部在住の病院勤務者の計6名[63][64]
2018年 The Guardians
守護者たち
報道のために迫害や逮捕、殺害に直面したジャーナリストたち。サウジアラビアの皇太子を批判したために殺害されたワシントン・ポストのコラムニスト、ジャマル・カショギ(画像)、ドゥテルテ政権を批判する報道をしたことで起訴されたフィリピンのニュースサイト「ラップラー」代表のマリア・レッサロヒンギャ虐殺の取材中に投獄されたロイター通信記者ワ・ロン英語版とチョー・ソウ・ウーの写真を持つそれぞれの妻、銃乱射事件を受けたメリーランド州の新聞社『ザ・キャピタル』の編集者14人の4種類の表紙が制作された[71]
2019年 Greta Thunberg
グレタ・トゥーンベリ
2003 - 環境活動家であり、気候変動学校ストライキ運動の発起人[78] [79]
2020年 Joe Biden
ジョー・バイデン[80]
1942- 2020年の大統領選挙でバイデンとハリスは現職大統領ドナルド・トランプと副大統領マイク・ペンスを破った[81]。ハリスは最初の女性副大統領、最初のアフリカ系アジア系の副大統領となる。 [82]
Kamala Harris
カマラ・ハリス[80]
1964-
2021年 Elon Musk
イーロン・マスク[83]
1971- テスラCEO、スペースX創設者、2021年末時点で世界で最も裕福な人物。 未公表[84]
2022年


Volodymyr Zelensky and the Spirit of Ukraine
ウォロディミル・ゼレンスキーウクライナの精神[85][86][87]
1978- 12月7日に受賞と発表[87]。ゼレンスキーは2019年からウクライナの大統領を務め、2022年ロシアのウクライナ侵攻中は最高指揮官を務めた。「ウクライナの精神」は、ウクライナの人々の逆境力とウクライナの抵抗を表している。
2023年 Taylor Swift (2)
テイラー・スウィフト
1989- シンガーソングライター。「The Eras Tour」は世界で最高の興行収入を挙げたコンサートツアーとなった。テイラー・スウィフトは2017年に「The Silence Breakers」の一人としてパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出されており、複数回選出された初の女性となった。
2024年 Donald Trump (2)
ドナルド・トランプ
1946 - 第47代アメリカ大統領当選者。2024年の大統領選挙カマラ・ハリスを破った。グロバー・クリーブランド以来132年ぶりとなる、任期を連続しない再選(返り咲き)を果たした.

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b Woman of the Year
  2. ^ Couple (Man and Wife) of the Year
  3. ^ Man/Woman of the Year
  4. ^ 当時はウェード式でTeng Hsiao-p'ingと表記された。
  5. ^ Machine of the Year
  6. ^ Planet of the Year
  7. ^ 政策の支離滅裂さから二重人格と皮肉られた

出典

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関連項目

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外部リンク

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