パラグアイ (砲艦)
パラグアイ | |
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2016年撮影 | |
基本情報 | |
運用者 | パラグアイ海軍 |
艦種 | 砲艦 |
級名 | パラグアイ級砲艦 |
艦歴 | |
起工 | 1921年4月21日 |
進水 | 1930年6月22日 |
就役 | 1931年5月13日 |
要目 | |
常備排水量 | 745トン[1] |
満載排水量 | 835トン[1] |
全長 | 71.20メートル[1] |
垂線間長 | 70.15メートル[1] |
最大幅 | 10.50メートル[1] |
推進 | パーソンズ式ギアード・タービン4基、ソーニクロフト・シュルツ式水管缶2基(ヤーロー式ボイラーに換装)、2軸[1] |
速力 | 17 ノット[1] |
兵装 | オデロ・テルニ50口径120mm砲連装2基、オデロ・テルニ50口径76mm両用砲単装3基、オデロ・テルニ39口径40mm対空砲単装2基、機雷6個、1932年から1933年に重機関銃6挺追加[1] |
装甲 | 装甲帯(艦中央部)15mm、司令塔20mm[1] |
パラグアイ (Paraguay) はパラグアイ海軍の砲艦[2]。パラグアイ級[3]。
艦歴
[編集]1929年4月21日、ジェノバ、Sestri Ponenteのオデロ社で起工[4]。1930年6月22日進水[4]。当初の艦名は「Comodoro Meza」であったが、1930年7月30日に「パラグアイ」に改名された[4]。1931年2月14日にジェノバを離れて5月5日にアスンシオンに到着し、5月13日に就役した[4]。
1931年8月24日に「パラグアイ」はPuerto Casadoへ向かい、帰路で座礁したが損傷はなかった[4]。チャコ戦争では輸送任務に従事し、戦闘は経験しなかった[4]。
1936年のFebruary Revolutionの際、Director General of the Navy, Honorio BenitezとChief of the Flotilla, Rudolfo Martinezは大統領Eusebio Ayalaを「パラグアイ」へ退避させた[4]。しかし政府側が不利になると態度を反転させ、政府側の軍が降伏するまで大統領を拘束すると宣言した[4]。
1947年、反乱が発生。ブエノス・アイレスで修理中であった「パラグアイ」と「ウマイタ」でも5月7日に反乱が発生し、両艦はパラグアイへ向かった[5]。7月11日、Cerrito島沖で「ウマイタ」は爆撃を受けて被弾[6]。その後も「パラグアイ」と座礁した「ウマイタ」は航空攻撃を受け、またCerrito島に配置された大砲も「ウマイタ」を攻撃した[6]。反乱者の一部は上陸して陣地を作ったが、襲撃を受けて捕えられた[6]。「ウマイタ」が離礁に成功すると2隻は8月13日にパラグアイ川への水路の突破を図ったが、陸上からの砲撃を受けて退き、8月15日にItá Ibatéで抑留された[7]。
1955年9月のRevolución Libertadoraの際には大統領フアン・ペロンがブエノス・アイレスにあった「パラグアイ」へ逃れている[8]。
1868年、第1ボイラーで火災が発生[8]。タービンや第2ボイラーがその火災による損傷を受けていたことが1972年に明らかとなり、以後は練習艦としての運用となった[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", pp. 51-52
- ^ "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", p. 51
- ^ Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946, Conway Maritime Press, 1980, ISBN 0-85177-146-7, p. 418
- ^ a b c d e f g h "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", p. 53
- ^ "The Paraguayan Navy: Past and Present: PART III", p. 191, "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", p. 54
- ^ a b c "The Paraguayan Navy: Past and Present: PART III", p. 192
- ^ "The Paraguayan Navy: Past and Present: PART III", p. 192, "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", p. 54
- ^ a b c "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", p. 54
参考文献
[編集]- Hartmut Ehlers, "The Paraguayan Navy: Past and Present: PART III", Warship International, 2007, Vol. 44, No. 2 (2007), pp. 183-214
- Hartmut Ehlers, "The Paraguayan Navy: Past and Present Part IV", Warship International, 2009, Vol. 46, No. 1 (2009), pp. 46-82