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パカラナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パカラナ
ペルーの個体
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
小目 : テンジクネズミ小目 Caviomorpha
: パカラナ科 Dinomyidae
: パカラナ属 Dinomys
Peters1873
: パカラナ D. branickii
学名
Dinomys branickii
Peters1873
英名
Pacarana

パカラナ Dinomys branickiiテンジクネズミ亜目に属する齧歯類。本種のみでパカラナ属を形成する。

分布

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コロンビアブラジル西部、ベネズエラ西部、ペルーボリビア西部

形態

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体長47.5-51.3cm。尾長14.5-17.4cm。体重13kg。頭部は大型で、体長の25%を占める。全身は黒や暗褐色の粗い体毛で覆われ、体側面に白い斑点が左右に2列ずつ並ぶ。

指趾には頑丈な爪が生える。出産直後の幼獣は体重0.9kg。

生態

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標高240-3,200mの渓谷や斜面に生息する。夜行性で、昼間は岩の割れ目や地面に空いた穴などで休む。危険を感じると素早く斜面や樹上、穴の中に逃げる。天敵としてオセロットハナグマなどが挙げられる。

食性は植物食で、やわらかい植物の茎、葉、果実などを食べる。食物を前肢で掴んで採食を行う。

繁殖形態は胎生。妊娠期間は223-283日。1回に平均2.8頭の幼獣を産む。出産間隔は63日。授乳期間は21日。

人間との関係

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パカラナは現地の言葉で「パカに似た、パカの偽者」の意。

食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少している。

参考文献

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  1. ^ Tirira, D., Vargas, J. & Dunnum, J. (2008). "Dinomys branickii". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. International Union for Conservation of Nature.
  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、50、221頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科5 小型草食獣』、平凡社1986年、116、118-119、172頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、49、129頁。