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バッド・サブジェクツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バッド サブジェクツ
Bad Subjects: Political Education For Everyday Life、もしくはThe Bad Subjects Collective
ジャンル 時事政治評論
刊行頻度 不定期刊
発売国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
定価 無料
出版社 EServer.org
ISSN 1468-2656
刊行期間 1992年 -
発行部数 年間400万部(発行者調べ)
ウェブサイト http://bad.eserver.org/
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バッド・サブジェクツ (より正式にはBad Subjects: Political Education For Everyday Life そしてときどきThe Bad Subjects Collective) 通常アメリカカリフォルニア州で、オープンアクセスの電子出版共同組合EServer.orgの一部として"バッド・サブジェクツ"という名前で活動している研究集団である。同時に、日常生活の政治的意味に関する過激な考えと公開教育を推進するため、カルチュラル政治評論に関するオンライン雑誌の共同制作と出版を行っている。最初はカリフォルニア大学バークレー校で大学生が書いた大衆文化の左派的評論の収集物として1992年9月に創設され[1]Gopherプロトコルのサイトを通して出版された[2]。バッド・サブジェクツはインターネット上で最も長く継続的に出版を続けているかもしれない[3]

歴史

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バークレーを拠点としたカルチュラル雑誌であるバッド・サブジェクツは1992年9月カリフォルニア大学バークレー校で創設編集者のAnnalee Newitz[4]とCharlie Bertsch[5]によって始まった。1996年頃には、バッド・サブジェクツはオンラインと紙媒体の学術出版の両方の形態で発行されていた[6]

1998年、バッド・サブジェクツはインターネットで最も有名なカルチュラル・スタディーズの雑誌として知られていた[7]。また同年、バッド・サブジェクツは新しいメディアと印刷出版の漸進的な使用 を推進するために、小さな非営利の教育機関を創設した。グループは、Bad Subjects: Political Education for Everyday LifeCollective Action: A Bad Subjects Anthologyというタイトルの2冊の本の共著者となった。

2001年、このウェブ雑誌の人気はイリノイ州を拠点とする雑誌The Bafflerに対する西海岸の回答と見られるまでに成長した[8]

現在の活動

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集合的な発行が年に4-6回行われ、広範囲のメディアで通常の編集とレビューも行っている。サイトは15年間のバックナンバーを無償でオンラインに提供しており、印刷版は制作すらしていない[9]

バッド・サブジェクツの定めた目標は「漸進的な政治の撤退」と呼ばれるものの復興である。グループの主張は日常生活のあらゆる側面への政治的特質について読者が考えるよう促すことによる政治的なドグマへ挑戦することであり、アクセシビリティへの注力と現代の関連性を通して左翼的で革新的な著述の読者を広げることを目指している。

参考文献

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  1. ^ Rossney, Robert. (1994年3月17日) Online archivists share the wealth. Section: Daily Datebook; Page D7.
  2. ^ Labovitz, John. (1995年10月9日) John Labovitz's e-zine-list. Very good list of 'Zines available on the internet. Archived 2007年3月29日, at the Wayback Machine. 2007年6月6日閲覧. (古いアクセス先の注記: (i) Gopher: uclink.berkeley.edu (port 52673); (ii) FTP: english-server.hss.cmu.edu: /English Server/Journals/Bad Subjects/; および (iii) WWW: http://english-server.hss.cmu.edu/BS/Bad.html.)
  3. ^ Jester, Barbara. (1997年12月9日) ニューヨーク大学広報室. Bad Subjects: Political Education For Everyday Life, New Book Out From NYU Press. 2007年6月6日閲覧.
  4. ^ Connelly, Phoebe. (2006年9月8日) Chicago Reader So That's Why Frankenstein Is Green. Volume 35; Issue 50; Page A32.
  5. ^ Hanes, Jake. (2006年11月20日) U-WIRE - U. Arizona. U. Arizona: Wikipedia not your typical resource.
  6. ^ McMillen, Liz. (1996年4月19日) The Chronicle of Higher Education. A self-consciously renegade 'zine': Berkeley graduate students hope their iconoclastic journal will help invigorate the left. Volume 42; Issue 32; Page A14.
  7. ^ Annett, Timothy. (1998年7月12日) セントピーターズバーグ・タイムズ. Cyberia. Section: Perspective; Page 4D. (also giving the then-website as アーカイブされたコピー”. 2000年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月7日閲覧。 )
  8. ^ Kipen, David. (2001年11月17日) サンフランシスコ・クロニクル In praise of small presses fund-raiser in Oakland honors alternative publishers. Section: Daily Datebook; Page D2.
  9. ^ Lewis-Kraus, Gideon. (2007年5月1日) Harper's Magazine. A world in three aisles. Volume 314; Issue 1884; Page 47.

関連項目

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外部リンク

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