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バターナッツ・スクワッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バターナッツから転送)
バターナッツ・スクワッシュ
熟したバターナッツ・スクワッシュ。
カボチャ属 Cucurbita
ニホンカボチャ Cucurbita moschata
交配 Gooseneck squash × Hubbard squash
開発 チャールズ・レゲット(アメリカ
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バターナッツ・スクワッシュ(生)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 188 kJ (45 kcal)
11.69 g
食物繊維 2 g
0.1 g
1 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(67%)
532 µg
(39%)
4226 µg
チアミン (B1)
(9%)
0.1 mg
リボフラビン (B2)
(2%)
0.02 mg
ナイアシン (B3)
(8%)
1.2 mg
パントテン酸 (B5)
(8%)
0.4 mg
ビタミンB6
(12%)
0.154 mg
葉酸 (B9)
(7%)
27 µg
ビタミンC
(25%)
21 mg
ビタミンE
(10%)
1.44 mg
ミネラル
カリウム
(7%)
352 mg
カルシウム
(5%)
48 mg
マグネシウム
(10%)
34 mg
リン
(5%)
33 mg
鉄分
(5%)
0.7 mg
亜鉛
(2%)
0.15 mg
マンガン
(10%)
0.202 mg

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
バターナッツ・スクワッシュの断面。
「バターナッツ・パンプキン」(オーストラリア英語)。

バターナッツ・スクワッシュ: butternut squash: butternut pumpkin/gramma[1])とは、つるになるカボチャの一種。ニホンカボチャ学名: Cucurbita moschata)の品種の一つである。熟した実を秋に収穫する「冬カボチャ」(winter squash)に分類される。

ひょうたん型の実は重さが500グラムから1キログラムで、黄褐色の果皮と汁気のある果肉を持つ。上部はやや水っぽく、膨れた下部に種が入っている[2]。一般のカボチャ同様、甘味とナッツの風味がある。繊維質が少なく、ねっとりした食感に特徴がある[2]。熟すと次第にオレンジ色が深くなり、甘味が増して濃厚な味になる。食物繊維ビタミンCマンガンマグネシウムカリウムなどの栄養素を含み、ビタミンAビタミンEは特に豊富である。

食材とするのは果実だが、野菜として調理される。調理法としては、ロースト(オーブン焼き)やソテー、カリカリに炙る、ピュレにしてスープに用いるなどがある。マッシュしたものをキャセロールに入れたりパンマフィンの生地に混ぜることもある。

歴史

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バターナッツの中でもっとも普及している変種、ウォルサム・バターナッツはマサチューセッツ州ウォルサムにあるウォルサム試験場においてロバート・ヤングが作出したとされる[3][4]。しかし、ドロシー・レゲットが主張するところでは、その夫チャールズが1940年代にマサチューセッツ州ストウでウォルサム・バターナッツを作り出し、ウォルサム試験場の研究者に伝えたのだという。ドロシーによれば、チャールズはグースネック・スクワッシュとハバード・スクワッシュを掛け合わせて新しい品種を作り、「バターのように滑らかで、ナッツのように甘い」ことから名をつけた[5]

利用

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オーブン焼きはバターナッツ・スクワッシュの調理法として代表的なものである。果実を長軸に沿って二つに割り、油を塗るか水で濡らした断面を下にしてクッキングシートに置き、柔らかくなるまで45分ほどオーブンで焼く。焼きあがったものは様々な料理に用いられる[6]

果皮や果梗、種はふつう食用とせず、料理の前に取り除いておく[7]。ただし、種は生でも焼いても食べることができる。果皮は加熱すると柔らかくなって食べられる。

オーストラリア

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オーストラリアではパンプキン(pumpkin)の一種とみなされており、ほかの種類のパンプキンと同じように使われる。

南アフリカ

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バターナッツ・スクワッシュは南アフリカ共和国でも一般的に食べられており、スープにしたり丸ごとグリルで焼いたりする例が多い。グリル焼きにする場合、ナツメグシナモンなどのスパイスを振ったり、中に詰め物(ほうれん草フェタチーズなど)をしてからホイルに包んで焼く。グリル焼きは「ブラーイス」(バーベキュー)の付け合わせとされ、スープは前菜にされる。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Commercial production of pumpkins and grammas”. Department of Agriculture and Fisheries, Queensland Government, Australia. 2018年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月14日閲覧。
  2. ^ a b バターナッツ・スカッシュ<かぼちゃの品種”. 旬の食材百科. フーズリンク. 2017年4月23日閲覧。
  3. ^ Massachusetts Department of Agriculture Farm & Market Report, Vol. 78, No. 10, October 2001
  4. ^ Arena, Al (28 October 2009). "Interview/Discussion Report for Waltham Farming History Project" (Interview). Interviewed by Nicole Chan. Waltham. {{cite interview}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  5. ^ A Familiar Squash with Surprising Origins”. Apple Country Living. 15 September 2013閲覧。
  6. ^ Butternut Squash”. Traditional-Foods.com (2011年). 2012年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。7 January 2012閲覧。
  7. ^ Butternut Squash”. Veg Box Recipes (2008年). 15 September 2013閲覧。

外部リンク

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