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バグ (ダイナソーJr.のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バグ』
ダイナソーJr.スタジオ・アルバム
リリース
録音 1988年
フォート・アパッチ・スタジオ英語版
ジャンル オルタナティヴ・ロック
インディー・ロック
ノイズロック
時間
レーベル SST (216)、ブラスト・ファースト英語版オウ・ゴー・ゴー英語版
プロデュース J・マスシス
専門評論家によるレビュー
ダイナソーJr. アルバム 年表
ユーアー・リビング・オール・オーバー・ミー
(1987年)
バグ
(1988年)
グリーン・マインド
(1991年)
    =
『バグ』収録のシングル
  1. フリーク・シーン
    リリース: 1988年9月
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バグ』(Bug)は、アメリカのオルタナティヴ・ロックバンド、ダイナソーJr.1988年10月31日SSTレコードからリリースした通算3枚目のアルバムである。ブラスト・ファースト英語版オウ・ゴー・ゴー・レコード英語版が、それぞれイギリスとオーストラリアでリリースした。本作は、2007年のビヨンドまで、オリジナルのベーシストであるルー・バーロウが参加した最後のダイナソーJr.のアルバムとなった。

本作は、多くのダイナソーJr.のファンに愛される作品であるにもかかわらず、J・マスシスは自分の一番嫌いなアルバムであると語っている。
2005年版リイシューに収録された「キープ・ザ・グラブ」のヴァージョンは、シングル「フリーク・シーン」やコンピレーション・アルバム『フォッシル』に収録されたものとは異なっている。

評価

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NMEの批評家ジャック・バロン氏は、1988年の同誌のレビューで『バグ』を「いま現在、今年で最も包括的なロックの声明」と評し、主にバンドの「無気力」なアプローチに着目して、「日常の現実を恐怖に陥れる」と記述しながら、アルバムに10点満点中「8.999999点」をつけた。[1]

AllMusicでの本作のレビューにおいて、スティーヴン・トマス・アールワイン氏は「フリーク・シーン」をアルバムのマスターピースだとし、また「アルバムの大部分は、ハードロックと前衛的ノイズが広大かつノイジーでメタリックに融合したものであるが、本作はJ・マスシスの持つフォークロックの才能も提示している。」と記した[2]。アールワイン氏は、本作の収録曲について「ばらつきがある」としながらも、依然このアルバムはマスシスにとって大きな前進である、と結論づけた[2]。 2005年のドラウンド・イン・サウンド英語版において、マイク・ダイヴァーは本作について「ソングライティングはユーアー・リビング・オール・オーバー・ミーから10倍進歩した。実際、もしグランジインディーパンクのような音楽が好きな人なら、何であれきっとこのアルバムを気に入るだろうってことだ。さあ、アルバムを買いに行くんだ!」と述べた[3]

Mojo誌のキース・キャメロン氏は、「『バグ』はマスシスが機械的に作曲するようになったことを示している。しかし、「フリーク・シーン」のような突拍子もない名曲に関して見ると、彼の才能はまだ燃え上がっており、不仲による疎外感の中での定型的な習作としては、『バグ』は他の作品より優れている。」と記した[4]

本作は、死ぬ前に聴くべき1001枚のアルバムに収録されている[5]Beats Per Minuteは本作を1980年代のベストアルバムの41位とした[6]

収録曲

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特記の無い限り、作詞作曲はJ・マスシス

  1. フリーク・シーン "Freak Scene" - 3:36
  2. ノー・ボーンズ "No Bones" - 3:43
  3. ゼイ・オールウェイズ・カム "They Always Come" - 4:37
  4. イェー・ウィ・ノウ "Yeah We Know" - 5:24
  5. レット・イット・ライド "Let It Ride" - 3:37
  6. ポンド・ソング "Pond Song" - 2:53
  7. バッジ "Budge" - 2:32
  8. ザ・ポスト "The Post" - 3:38
  9. ドント "Don't" - 5:41
    2005年以降のリイシュー盤ボーナストラック
  10. キープ・ザ・グラブ "Keep The Glove" - 2:52
    インペリアル・レコード盤のみのボーナストラック
  11. チャンクス "Chunks" - 2:13
    作詞・作曲:Tony Perez
    アメリカのハードコア・パンクバンド、Last Rightsのカバー。
  12. ショウ・ミー・ザ・ウェイ "Show Me The Way" - 3:52
    作詞・作曲:ピーター・フランプトン
    ピーター・フランプトンのカバー。

エンハンスドCD版ボーナス・ビデオ

  1. フリーク・シーン "Freak Scene" - 3:35
  2. ノー・ボーンズ "No Bones" - 3:45
    監督:Zeke Fidler

クレジット

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ダイナソー Jr.
プロダクション

参考文献

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  1. ^ Barron, Jack (October 8, 1988). “Tyrannosaurus Rex”. NME: 45. 
  2. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Bug – Dinosaur Jr.”. AllMusic. 2024年12月4日閲覧。
  3. ^ Diver, Mike (March 18, 2005). “Album Review: Dinosaur Jr. – Dinosaur / You're Living All Over Me / Bug”. Drowned in Sound英語版. November 26, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月4日閲覧。
  4. ^ Cameron, Keith (April 2005). “The band that time forgot”. Mojo (137): 108. 
  5. ^ Robert Dimery; Michael Lydon (7 February 2006). 1001 Albums You Must Hear Before You Die: Revised and Updated Edition. Universe. ISBN 0-7893-1371-5 
  6. ^ Top 100 albums of the 1980s https://beatsperminute.com/the-top-100-albums-of-the-1980s/