ハートフルホスピタル
Heartfull Hospital(ハートフルホスピタル)は、元医師だった赤澤貴洋らによる医療系バンドである。
グループの歴史
[編集]グループ結成者である赤澤貴洋は、中学校時代から楽器を始め、自分で作詞作曲を行うほどの音楽好きであった。医師免許取得後、内科医として病院へ勤務する中、患者の苦痛を和らげる目的で手術時や治療時に患者の希望する音楽をかけて処置を行っていた。術後の調査では、多くの患者から好意的な回答が得られていたという[1][2]。
2004年、歌手としてデビューしていた大咲舞の父親が赤澤の主治医になったのをきっかけとし[1]、2006年10月に結成された[2]。
2007年7月10日、「医療系バンド」として、1stCD「経過良好」をインディーズレーベルよりリリース(全国流通)した。医療の最前線に従事する現役医師としての経験から、病院、医療現場で実際に起きた日々の出来事をモチーフに楽曲を制作している[2]。主な活動である病院や老人保健施設での慰問ボランティアライブ[3]の他、ライブイベントへの参加も精力的に行い、CDの流通販売収益は臓器移植ネットワークなどの医療財団へ寄付している[4]。リアルな医療現場での様々な出来事を通し、医師として、一人の人間として感じた想いをストレートに伝えている。普段なかなか伝えられない医療従事者側の想いや、医療現場での闘病生活の中から生まれてくる喜怒哀楽を含めた家族愛や絆を歌う。
内科医である赤澤の他、メンバーも全員医療系従事者か医療系の資格を有している。
2009年11月現在のメンバー
[編集]- 赤澤貴洋(Vocal兼Guitar) 内科医
- 山口千景(Vocal) 看護師 タレント
- 村川卓也(Bass) 医療機器メーカー勤務
- 小塚智也(Guitar) 医療機器メーカー勤務
- 飯塚 健(Piano) ピアニスト 介護ボランティア
(公式ブログ[5]より )
主な作品
[編集]テレビ東京系(テレビ大阪制作、全国23局放送)「ボランティア21」のエンディングテーマに、2ndCD「永い二人だから」のCW曲「あなたがいたから」が採用(2008年5月~11月)。 3rdCD「ありがとう」が山本化学工業のCM「研究員編」「ゼロポジションスポーツベルト編」に採用される。(2012年12月〜)
- 1stCD「経過良好」(2007年7月10日発売)
- 2ndCD「永い二人だから」(2008年4月29日発売)
- 3rdCD「ありがとう」(2009年8月26日発売)
主なテレビ番組出演歴
[編集]- テレビ朝日「スーパーJチャンネル」で特集
- BS日テレ「キズナのちから」で特集
- NHK総合テレビ「ゆうどきネットワーク」で特集
- テレビ大阪「ボランティア21」で特集
- CBCテレビ「イッポウ」で特集
- 東海テレビ「ぴーかんテレビ」で特集
- メ~テレ「UP」で特集
- NHK総合テレビ(名古屋)「さらさらサラダ」「マンテン」
- 中京テレビ「幸せの黄色い仔犬」 等
脚注
[編集]- ^ a b 読売新聞 2007年07月27日 中部朝刊 名市内 27頁 「病気と闘う人の応援歌 医師らのバンドがCD発売=愛知」
- ^ a b c 朝日新聞 2007年08月22日 朝刊 名古屋・1地方 「医療系バンド、応援歌を処方 名城病院医師ら6人がデビュー /愛知県」
- ^ 朝日新聞 2007年11月04日 朝刊 名古屋・1地方 「「白衣」のバンド6人、飛島のお年寄り激励 /愛知県」
- ^ 朝日新聞 2008年10月01日 朝刊 三重全県・2地方 「白衣のバンドが応援歌 志摩の介護施設、お年寄りに元気を /三重県」
- ^ 公式ブログ
参考文献
[編集]- 2007年9月22日 ヘラルドトリビューン 「Band serves up some musical medicine」
- 2007年10月26日 日本経済新聞 夕刊 「歌声 患者の心に届け」
- 2008年6月7日 毎日新聞 夕刊 「患者と家族への応援団」
- 2008年7月2日 朝日新聞 朝刊 「医療系バンド効能じわり」
- 2008年10月24日 山陽新聞 夕刊 「名古屋の医師ら 患者へ応援歌」
- 2015年12月3日 朝日新聞デジタル「1人紹介に10万円約束、報酬の確保目的か 医師贈収賄」