ハレーション
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ハレーション(英語: halation)は、写真を撮影する際に、強い光が当たった部分が白くぼやける現象である。
発生原理
[編集]ハレーションは、写真乾板や写真フィルムの感光層を通過した光が、支持体などで反射し再び感光乳剤層に入り感光させてしまうことで生じ、その結果光源の周辺が白くぼやけた様に写る。ハレーションは銀塩写真に特有な現象であり、デジタル写真では生じない[2][3]。
見た目が似ているためにレンズフレアと混同されることがあるが、発生原理が異なる全く別の現象である[2][3]。
防止策
[編集]ハレーションは像をぼやけさせるので、通常は防止策を講じる。ハレーションを防ぐためにレンズフードなどを使って、強い光が直接レンズに入らないようにすることを
一方で、あえてハレーションを利用して、画面をソフトにしたり、まぶしさを演出したりすることもある[2][8]。
派生表現
[編集]写真用語から転じて、「派生して他に影響を及ぼすこと」という意味でも用いられる[1]。主に、悪い影響に対して使われる。具体的には、ビジネスシーンで、1つの出来事(失言・認識相違・事故)によって相手(主に取引先)からの信用を大きく失う事を指す[9]。
脚注
[編集]- ^ a b 「ハレーション」『デジタル大辞泉』 。コトバンクより2020年9月15日閲覧。
- ^ a b c d “写真用語集 - ハレーション”. キヤノン. 2020年9月15日閲覧。
- ^ a b 「ハレーション(写真の)」 - 日本天文学会 編『天文学辞典』
- ^ 「ハレ切り」『デジタル大辞泉』 。コトバンクより2020年9月15日閲覧。
- ^ 前川 幸雄「カラーネガフィルムの構造」『高分子』第37巻第2号、高分子学会、1988年、161頁、doi:10.1295/kobunshi.37.161。
- ^ 西江 浩和、高橋 一夫「銀塩写真感光材料による画像評価用精密テストチャート(固体撮像技術および一般)」『映像情報メディア学会技術報告』第37巻第2号、映像情報メディア学会、2002年3月18日、50頁、doi:10.11485/itetr.26.26.0_47。
- ^ 大上 進吾「写真フィルムの粒状性と鮮鋭度」『テレビジョン』第15巻第8号、映像情報メディア学会、1961年、467頁、doi:10.3169/itej1954.15.464。
- ^ “業界用語辞典 「ハレーション」”. TMS東京映画映像学校. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “ハレーションとは? ビジネス上の意味と類語、利用シーンを解説”. マイナビニュース (2020年12月4日). 2022年2月12日閲覧。