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ハナイカリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハナイカリ
福島県磐梯山 2010年8月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: リンドウ目 Gentianales
: リンドウ科 Gentianaceae
: ハナイカリ属 Halenia
: ハナイカリ H. corniculata
学名
Halenia corniculata (L.) Cornaz[1]
和名
ハナイカリ(花碇)[2][3]

ハナイカリ(花碇、学名:Halenia corniculata )はリンドウ科ハナイカリ属一年草または越年草 [4]

特徴

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は直立して高さは20-60cmになり、緑色で細く4稜があり、やや分枝する。はごく短い葉柄があり対生する。葉身は長楕円形で先端がとがり、長さ2-6cm、幅1-2.5cmになり、縁は全縁になり、3つの主脈がはっきりと見える[2][3][4]

花期は8-9月。茎の先端および葉腋に集散花序をだす。花柄は細い。花冠は淡黄色でやや緑色を帯び、深く4裂し、長さ6-10mmになり、各裂片の下部は特徴的な線形の距になり、長さ3-7mmになる。は緑色で深く4裂し、裂片は線形でとがり、長さは花冠の半分から3分の2ほどになる。雄蕊は4個、雌蕊は1個あり、花冠の中にある。果実は紡錘形の蒴果で、花冠と同じ長さになり、熟すと2片に裂開する。種子は円形または楕円形で、表面はなめらかで、長さ1mmになる[2][3][4]

分布と生育環境

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日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地帯から亜高山帯の日当たりの良い場所に生育する。世界では、朝鮮半島中国大陸東北部、千島列島樺太シベリアカムチャツカ半島ヨーロッパ東部に分布する[3][4]

名前の由来

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和名ハナイカリは、距がある花冠の形が船のに似ていることにより付けられた[2][4]。属名 Halenia は、リンネの弟子でスウェーデン人のJonas Petri Halenius (1727年 - 1810年)の名からつけられた。また、種小名 corniculata は、「角(つの)にある」「小角状の」の意味)[5]

下位分類

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  • ムラサキハナイカリ Halenia corniculata (L.) Cornaz f. purpurea T.Shimizu[6]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ ハナイカリ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.587
  3. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.397
  4. ^ a b c d e 『日本の野生植物草本III合弁花類』pp.28-29
  5. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1295, p.1323
  6. ^ ムラサキハナイカリ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献

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