ハイダ・グワイ
ハイダ・グワイ(英語:Haida Gwaii[1][2])は、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の太平洋岸沖の群島。鋭い逆三角形をなしていて、北のグレアム島、南のモレスビー島の2つの大きな島をはじめとして、大小約150の島々からなる。
かつてはクイーンシャーロット諸島(The Queen Charlotte Islands)と呼ばれていたが、2010年に改称された。
概要
[編集]ほぼ北緯52度から54度、西経131度から133度に位置しており、北端は州本土よりアラスカ州の方に近い。行政上はブリティッシュコロンビア州スキーナ・クイーンシャーロット地域に属する。
総面積は約10,180平方キロメートルで、日本の岐阜県(約10,621平方キロメートル)よりやや狭い程度。標高がもっとも高いマウント・モレズビー(Mount Moresby)の山頂は海抜1,164mである。全島の人口は約3,800人。
改名
[編集]1787年にジョージ・ディクソンにより測量され、その船団の一隻(イギリス王ジョージ3世の王妃シャーロットにちなんだクイーンシャーロット号)の名称から「クイーンシャーロット諸島」と名付けられた。
ハイダ族の歴史を尊重し、植民地的な名称であるクイーンシャーロット諸島の代替として1980年代初期に作られた造語が「ハイダ・グワイ」という名称である[3]。「ハイダ」は「我々」「人々」という意味であり、「ハイダ・グワイ」で「我々の島」「人々の島」となる。2009年12月11日にブリティッシュコロンビア州政府は、2010年中頃にクイーンシャーロット諸島を公式的に「ハイダ・グワイ」に改称する法律を発表した。2010年6月3日に法律は可決され、改称が決定された[3]。この改称はカナダの各層政府および国際機関でも認知された。なお、同諸島をふくむ行政区「スキーナ・クイーンシャーロット地域」の名称は以後もそのままである。
「世界の果ての島々」を意味する旧名である「ハアダラ・グワイ」(Xaadala Gwayee、Xhaaidlagha Gwaayaai)も使用されている[3][4]。
脚注
[編集]- ^ Legislative Assembly of British Columbia Bill 18 — 2010: Haida Gwaii Reconciliation Act: Haida Gwaii is the sole official name of the islands. The name change became official in Canadian law when on June 3, 2010 when the Haida Gwaii Reconciliation Act received Royal assent.
- ^ BC Geographical Names: Haida Gwaii - Name change is officially recognized by all levels of Canadian governments, including international name databases
- ^ a b c [1]
- ^ [2]