ノート:蔡倫
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「また、蔡倫以前の紙も繊維として絹糸や真綿が使われていたと推定され高価で品質も十分なものでなかったと推定されている。」とありますが、この記述は誤りです。 蔡倫以前の前漢時代紙の出土例はありますが、繊維分析が行われています。紙繊維はほとんどが「麻」です。このことは、中国の有名な紙研究者である潘(サンズイに番)吉星氏の著書「中國製紙技術史」(平凡社)のP39~P47に記載されているが、繊維は多量の「大麻」と少量の「苧麻」などとされ、原料は古布と推測されている。さらに詳細な資料としては、日本語に翻訳されていないが、同じく中国の研究者、王菊華氏の著書「中国古代造紙工程技術史」(山西教育出版社)のP46~P51に、前漢時代の紙が光学顕微鏡や電子顕微鏡写真とともに詳細な繊維形状が解説され、大麻などの麻類であると鑑定されている。 『繊維として絹糸や真綿が使われていた』という推定記述は、後漢の許慎(30-124)の編纂した「説文解字」の内容に従ったものと思うが、説文解字の「紙」は現代の紙の定義である植物繊維の紙とは、異なるものであるとされている。説文解字の「紙」=絹の紙がどのようなものであったか、出土例が無く定かではないが、おそらくウェッブ状のものであると想像されており、紙のイメージとは遠いモノとされている。
*Fumiya1455様 本文に記載された方が良いと思います。--信國伯堂 2012年1月30日 (月) 18:49 (UTC)
典拠
[編集]典拠はなるべく原典の全文または全文影像をお願いします。『後漢書』等修正しました--信國伯堂 2012年1月30日 (月) 18:49 (UTC)