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ノート:意味上の主語

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スペイン語の場合[編集]

スペイン語の場合、意味上の主語が目的語に現れるという文型が多用されます。

Me gusta la cerveza. 私はビールが好きだ。(無理矢理直訳すると、「ビールが私に好ましい感情を起こさせる」になります。)

これを本文中に書き加えたいのですが、どの辺りの補足説明として書き加えればいいのか、迷いました。ご意見をいただけないでしょうか。--Hachikou 2008年5月3日 (土) 22:11 (UTC)[返信]

小学館の西和中辞典(1990)p.1007あたりをごらんになったのかもしれませんが、gustarの前にある目的格は意味上の主語ではないのではないでしょうか。おっしゃるように、「ビールが私に好ましい感情を起こさせる」のであって、あくまでも主語はla cerveza(ビール)です。日本語の感覚だと意味上の主語に思えますが、スペイン語版に「夏にはアイスクリームがいい」(←「夏にはアイスクリームがわたしに好ましく思わせる」)という例文で主語であるアイスクリームの数に動詞のgustarが一致して語尾変化する例を挙げています。cf.主語の同定
なお、英語版のto-不定詞の用法にははっきりと主語をとると書いてありますが...。山田善郎『インデックス式スペイン文法表』白水社,1967年(1983年)p.13には間接補語をとる、とあって意味上の主語という用語は避けています。 また、ご存じかとは思いますがMe levanto(わたしは起きる)のMeは、再帰代名詞(英語でいえばmyself)であって意味上の主語ではありません。あえて言えば省略されたYoになります。---Siyajkak 2008年5月4日 (日) 07:16 (UTC)---みっともない表現を訂正(「なお」が三つもあった...)Siyajkak 2008年5月5日 (月) 01:01 (UTC)[返信]

なるほど、意味上の主語というのは、このスペイン語のケースは含まないのですね。文法上は確かに「ビール」が主語で、動詞はそれに合わせて活用します。しかし、ネイティブスピーカーでも"Me"が主体になっているという感覚があるらしく、時折 "Te gustas la cerveza"のように間違えることがありました。(さすがに"Me gusta..."は慣用性が高く、言い間違えるのは聞いたことがありませんでしたが。)日本語に限らず、英語に翻訳する際にも、"Me"を主語として翻訳することが普通なのではないかと思い、こういうのが「文法上は主語になっていないが、意味としては主語である」例なのかなと思いました。言語学での「意味上の主語」の定義を知らないので、私は「意味上の主語」と聞いて一番最初にこの"Me gusta"の例を思い浮かべたのでした。再帰代名詞が全く違う性質であることは、私にもよくわかります。--Hachikou 2008年5月4日 (日) 07:49 (UTC)[返信]

ご理解いただきありがとうございます。ネィテイヴの誤用のお話をうかがいながら、大学時代に受講したチョムスキーオペラント条件付けスキナーの理論を比較した講義を思い出しました。生得的に文法を習得するなら、おっしゃるような文法的に致命的なまちがいを犯すのはありえないことになりますが、発話したりそれを聞いたりして習得していくのであればそういったまちがいをする人がいても不思議ではないですね。しかし発話においては必ずしも文法的に完全でない文であったりなど、良質でない言語的刺激であることが見受けられるにもかかわらず、正確な文法装置を獲得していくcf.プラトンの問題ということがあり、興味深いです。---Siyajkak 2008年5月4日 (日) 09:28 (UTC)[返信]