ノート:クリスマス/archive 記事本体
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クリスマス(英 : Christmas)とは、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教の記念日・祭日である。12月25日がこれに当たる。英語の Christmas の語源は、「キリストのミサ」(Christ + mas)にある。 フランス語では Noёl、ドイツ語では Weihnachten といい、日本語では、降誕祭、聖誕祭ともいう。
Xmas (X'mas は誤記)という表記は、キリストのギリシア語表記 Χριστός の頭文字カイをラテン文字の X に置き換え、Christ を表す略記としたものであるが、正式な場では避けられる。
なおキリスト教における降誕祭はその後公現祭(顕現祭)まで二週間ほど続く降誕節の始まりであり、欧米語のクリスマスないしそれに類する語は、降誕祭ではなくしばしば降誕節を指して用いられる。
起源
[編集]新約聖書には、イエスの誕生日に関する記述は無い。クリスマスの日付は伝承によって定められた。12月25日はミトラ教の冬至の祭を引用したものだと言われている。
降誕祭とは別に1月6日をキリストの公現祭として祝う日が存在していた。
ロシア正教会などの東方正教会とコプト正教会は1月7日(ユリウス暦の12月25日に当る)に降誕祭を祝うが、ギリシャ、ブルガリアの正教会ではグレゴリウス暦の12月25日に執り行う。日本ハリストス正教会では戦前までロシア正教会にならいユリウス暦に降誕祭を祝ったが、現在は基本的にグレゴリウス暦の12月25日に執り行う。
キリスト教圏では、クリスマスには主に家族と過ごし、クリスマスツリー(常緑樹で一般にモミの木)の下にプレゼントを置く。プレゼントを贈る気持ちである「愛」の日でもあるらしい。
現在の日本では、特にキリスト教とは関係なくお祝いし、カップルがデートする日や、プレゼントを交換する日のようになっている感がある。子供にとってはサンタクロースがプレゼントを持って来てくれる嬉しい日となっている。(クリスマス・イヴ)
現在のサンタクロースの赤い服などのイメージは、司教服に由来するという説と、コカ・コーラ社が作ったものだという説がある。
世界のクリスマス
[編集]ヨーロッパでも他の国に比べると古いキリスト教の国であるスペインや、イタリアでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日に終わる。クリスマスの飾り付けは23日頃に行う。24日はクリスマス・イヴとして夜を祝う。子供達がプレゼントをもらうのは1月6日である。キリストの誕生の話に登場する場所や人物の人形を飾り付ける。飾り付けは1月6日を過ぎてから取り払われる。
スペインでは12月25日には三人の東から来た王様は、離れた場所に置かれ、毎日子供達は王様を少しずつキリストの生まれるうまやへと近づけて行く。1月6日に三人の王様はキリストに出会い祝う。子供達はこの三人の東から来た王様からのプレゼントを朝に見つけることになる。
イタリアでも同様のことが行われるが、プレゼントを持って来るのはベファーナという名の魔法使いである。飾りつけはプレセピオと呼ばれる。プレセピオはアシジのフランシスコが始めたもので、イタリアおよびドイツで盛んに行われる。なおイタリアでも最近は外国からの影響でクリスマス・ツリーも飾られる。
イギリスは、サンタクロースが、ドイツではサンタ・クラウスが、それぞれ12月25日にプレゼントをもって来る。合衆国では、イギリス流のクリスマスが一般的で、日本のクリスマスも合衆国のしきたりを受け継いでいる。
イエス・キリストの誕生日との関係についての諸説
[編集]1月1日は、12月25日と1月6日のちょうど中間にあたり、中間の日を妥協案としてキリスト歴の1月1日と定めたという説は、俗説である。クリスマスが設定されていた時代にローマ帝国で使用されていたユリウス暦は、紀元前45年から1月1日を年初日に設定しており、この日とキリスト教の因果関係はない。ただし、1月1日は丁度クリスマスの8日後にあたり、主の割礼祭(ユダヤ教の律法において、生後8日目に割礼を施すことが慣わしになっている)としての祝日になっている。
なお西暦1年は、キリストの生まれた年として決められているが、キリストが生まれた年は紀元前8年から紀元6年ごろまで諸説ある。日本でいう紀元前は、英語ではB.C.と書かれたが、これは Before Christ すなわち、「キリスト前」の意味である。現在はキリスト教から中立な Common Era が用いられる。
また、キリスト教はローマ帝国の国教として定められ、当時ローマ帝国の支配にあったヨーロッパ全域に広がっている。しかし、当初はローマ帝国はキリスト教を迫害したため、キリスト教徒はローマから離れた地方に逃げており、スペインにはローマ帝国が改変する前の古いキリスト教と思われる習慣が残っている。
西暦の1月1日を新年として祝うのは王政ローマで紀元前713年ごろから始まった。のちに年初日はそれ以前の年初日であった3月1日に戻ったが、古代ローマ共和国時代、紀元前153年1月1日からローマでは年初日が1月1日に戻った。多くのキリスト教国や日本はそれに倣っている。例えばヒンドゥー教徒やイスラム教徒は、現在でも1月1日を通常の日と同じように過ごし、それぞれの新年の日を別に持っている。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 国際機関日本サンタピア委員会監修 『クリスマス事典』 ISBN 4751519875
- クリスマスおもしろ事典刊行委員会編 『クリスマスおもしろ事典』 ISBN 4818405086