ノート:ウィンズケール原子炉火災事故
立項に際して
[編集]- 記事名はウィンズケール原子炉火災事故とさせて頂きました。英語通りなら”ウィンズケール火災”となりますが、英国と異なり日本ではウィンズケールの名前や事故の事はあまり知られていないので「それって米国の山火事?」のような印象を与え分かりにくいのではないかと思った事、チェルノブイリ原子力発電所事故などと語呂を揃えたかった事です。
- 風下住民を翻訳し、重要な記事なのに翻訳されていないと思い挑戦してみました。最初は訳すのが難しくて『原子力発電がよくわかる本』(ISBN 978-4274206719)のような初歩的な本を読む有様でした。状況が大きく変わったのはBBCのドキュメンタリーを見てからです。イメージが湧かず訳せなかった箇所も理解でき、翻訳元の英文記事の間違いも次々と見つける事ができるようになりました。しかしその事で頭を抱えるようになりました。(後述)
- 初版は原文の間違いも含めそのままなるべく忠実に訳したつもりです。
- 第2版は、英語記事の間違い修正が中心ですが基本的に同等の内容です。
- 第3版は、英語記事では放射線の影響が良く分からず不十分に思えたので、調べて加筆しています。
- 翻訳支援ツールはOmegaTを使いました。Google Translation ToolkitはまだWikipedia:井戸端/subj/Google翻訳者ツールキットについてで使用の可否を検討中ですので。とはいえ、en:Windscale fireをGoogle翻訳した表現を参考にしつつ、OmegaTで訳すのは無問題というのは難解に思います。(Wikipedia記事をGoogle翻訳するだけでもサーバーにアップロードされるように思います) Google Translation Toolkit は <ref>の中も機械翻訳してしまうので手で元に戻さないといけないというイマイチな点があり、出典が多い記事だと面倒ですが、それでも両者共に有用なツールと思います。Google Translation Toolkit の方が手軽で早く訳せる半面、OmegaTはきっちり訳せる感じです。 -- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
直した英文記事の間違い
[編集]「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」のタグがついた英語記事を翻訳しても、良記事にはなりません。そこで
- 記事の冒頭で概略が分かるようにするのは望ましいものの、避難しなかった件、牛乳の件、ヨウ素131で240の癌症例の件、2010年の研究の件は、ほとんど同内容で2回も出てくる上に、何も概要に書かなくてもと思われたので、第3版では冒頭からは割愛し、別の内容にしました。あくまで印象ですが、英文記事も長いので全体を読まずに変な編集をしている人がいるのかな、と思います。作業していて「以前に訳したのに変だな」と首をひねりました。余談ですが、翻訳支援ツールを使っていると原文が長大でも「同じ内容がまた出てきた」とすぐに分かります。
- トム・トゥーイが所長でトム・ヒューズが副所長になっているが、これはあべこべである。トム・トゥーイは後に所長に昇進したため取りちがえたものと思われる。(間違いと分かるまで悩みました)
- ペニーの「しかし報告は技術的および組織的な欠陥に対して非常に批判的であった」はどう考えても箇条書きの後に来なければおかしいので、場所を変えた。
- Milk from about 500 km2 of nearby countryside was destroyed (diluted a thousandfold and dumped in the Irish Sea) for about a month.
→ 訳すと、「牛乳は約1ヶ月間、千倍に希釈された上でアイリッシュ海に投棄された。」となる。しかし調べた結果、不正確な記述。(根拠:The view from outside Windscale in 1957。他の資料でも同様。そもそも、海洋投棄する前に牛乳を薄める意味が無い上に、千倍という数字も怪しい) - Each annealing cycle was slightly different and progressively more difficult as time went on; many of the later cycles had to be repeated, and higher and higher temperatures were required to start the annealing process.(要出典)
→ そのような事実は調べても出てこない。BBCのドキュメンタリー及び事故当時の Vic Goodwin の証言からも、要出典が付けられた英文の記述は間違いと判断し、除去。 - The presence of the chimney scrubbers at Windscale was credited with maintaining partial containment and thus minimizing the radioactive content of the smoke that poured from the chimney during the fire.(要出典)
→ コッククロフトが取りつける事を支持したフィルタのおかげで放射性物質がどの程度、低減されたかは、資料により食い違いがあります。- 事故前に、既にフィルタを通り抜けて周囲に放射性物質が降っていた (BBC のドキュメントによる)
- 無駄だと言っていたのに、事故後には一転「フィルタがあるから大丈夫」との説明がなされた。
- フィルタの有り・無しでどれだけ差が出るかを実験する事はできないので、推測する以外にない。
- フィルタにどれだけの放射性物質が補足されたかを測定して低減効果を見積もったという資料は見つからなかった。
- よって、様々な人が色々な憶測をして発言しているが、幾らかは効果があっただろうという点では一致するものの、効果の程度に関しては一致しない。
- 英文記事のように、フィルタがあったから大幅に低減できたという記事が正しいと思われるような出典は見つからなかった。
- そのため、出典をつけた上で「フィルタは幾らかは効果があった」という最小公倍数的な表現で書きなおした。
このようにして怪しい記述は取り除いたり修正したので「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」のタグは、第3版ではいったん剥がさせていただきました。少なくとも、出典は山ほどあると思います。-- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
BBCのドキュメンタリ番組の参照
[編集]映像外部リンク | |
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Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 01 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 02 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 03 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 04 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 05 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 06 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 07 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 08 | |
Britain's Biggest Nuclear Disaster - Part 09 |
翻訳すれば良記事になるなら嬉しいですし、翻訳するために基礎的な本を読む程度はいいのですが、次々に間違いを見つけた挙句、調査し直して、結局相当に書き直しとなると辛いものがあります。さらに、事故後50周年の2007年に放送されたBBCの番組は「歴史を塗り替える」内容でした。(BBCの番組を見る方が、Wikipedia記事を読むより遥かに事故に関して詳しく知る事ができます) それで問題が生じます。
番組が放送された事はここに書いてありますし、番組の一部はこちらで文字に起こされているのですが (World Socialist Web Site は信頼がおけるかどうかですが、en:Windscale fireでは出典に使用されていますし、BBCの番組の書き起こし的な内容で、番組と比較して特に食い違いはありませんでした) よって、World Socialist Web Site のWebを出典に使うのはいいとしても、BBCの番組の内容で記事を書くわけにいきません。番組は、販売されていないのです。(英語のen:Orange Heraldでは、BBCの番組が出典に使用されていますが) 番組を確認する方法は無いわけではないのですが、著作権的に「いいのかな」という感じがするので、BBCの番組は出典にしていません。しかしながら、BBCのドキュメンタリ番組を見た上で得られた理解を元に訳しにくい英単語の翻訳をしたり、前述のように英語記事の間違いを取り除いているので、その意味では参考にしています。
現実問題として、この記事は、小規模な編集はともかく、BBCのドキュメンタリ番組を参照せずに大幅な編集すれば、間違いを増やす方向になってしまうと思います。-- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
この記事の困難な点
[編集]上と関連しますが、「これ以上の機密など存在しない」という位に極秘の、冷戦中の核開発のための施設での火災という性格上、
- 事故そのもの
- 水爆の原料を製造していた事 (Puの抽出はともかく、Liから3Hの製造もしていた事は極秘)
- 放射線が出ている事 (とりわけ起爆剤になる210Poの漏出は軍が公表しないように要求)
も極秘とされ、しかも意図的に事実と異なる報告や説明がされてきました。ウィンズケール原子炉火災事故の原因については、今も1957年の「ペニー報告」を真に受けた書籍やWebがあります。 Wikipediaでは、出典の内容が正しいかどうかは書き手が判断すべきではないのかもしれませんが、現実問題として「間違いを書いたのは出典が間違っていたからだ」と胸を張られても、間違いは間違いでしかありません。例えばATOMICAの記述を見てみましょう。
英国ウィンズケール原子力発電所事故における放射線被ばくと防護対策活動 (09-03-02-02) の「1.事故発生の経緯」から一部を引用します。
- プルトニウム生産発電両用
- 制御棒操作の誤り
- ウィグナーエネルギーの放出(注2)が静まり、黒鉛内の隙間が減り体積が減少したために、黒鉛の一部が抜け落ちる恐れが生じた
- 臨界操作を実施することはタイミングとしては早すぎ、またあまりに性急
- 黒鉛が過熱し、冷却空気によって着火したことが火災の直接の原因
- 恐らく2本以上のウランカートリッジに欠陥を生じて白熱状態となり、核分裂性物質が放出された。
「これは違うのでは?」と思われる点ですが、
- ウィンズケール1号炉は発電していません。純粋な軍用の原子炉です。軍民両用なのはコルダーホールです。また、Liから3Hの生産もしていました。3Hの生産をしている事は極秘でした。
- 「制御棒操作の誤り」は、en:SL-1の事故では制御棒操作の誤りでしたが、ウィンズケールの火災が制御棒操作の誤りというのはBBCの番組の内容と異なります。
- ウィグナーエネルギーの解放がうまく行かなかった(ように見えた)です。「黒鉛内の~」以降は、私には意味が分かりません。BBCの番組の内容とは著しく異なりますし、ウィグナーエネルギーの放出が静まったら黒鉛(すなわち炉心)が抜け落ちるようでは最初から炉として成立しないように思われます。
- 事故は運転員の操作ミスだと責任を転嫁した1957年のペニー報告から一歩も進んでいません。
- BBCの番組では黒鉛は規定の温度以上に上がっておらず、2度目のウィグナー解放自体は成功したと判断されました。しかし20行53列のチャンネルに入っていたカートリッジが発火しており、これは3Hの生産性を高めるために放熱板を切り詰め発火の危険が指摘されていたにも関わらず水爆製造のために運転を続けていた所に、ウィグナー解放で余分に加熱されたために、恐れられていた発火事故がついに起きたと解説されています。冷却空気によって着火というのも違います。煙突からの放射線レベルの急上昇を、前にも起きたカートリッジの破損と思い取り除けば良いと考え交換作業をするため送風して炉心を冷却しようとした所、20行53列のカートリッジの発火が黒鉛の炉心の広範囲に拡大したと解説されています。
- 「恐らく2本以上」ですが、炉心は3444の燃料チャンネルがあり、1チャンネルあたり21のカートリッジを入れられるので、最大では7万本以上のカートリッジを収容できます。(Windscale Piles Decommissioning Project PDF) 炉心は広範囲に燃えたので、核分裂性物質を放出したカートリッジが僅か2~3本という事はあり得ないと思われます。(数本が破損する程度は火事の前から「良くある事」だった) とはいえ、何万本でも「2本以上」で間違ってはいませんが、正確とも言えません。なお、カートリッジに入っていたのはウランだけではありません。
とはいえ私が間違っている可能性ももちろんありますので、違っていれば遠慮なくご指摘ください。指摘する価値もない程に私が間違っていれば、その旨コメントくだされば幸いです。言わんとしている事は、「出典も吟味しなければならない」という事です。「出典にこう書いてあったから、Wikipediaに書いた」とされると、記事の正確性が低下します。具体例を挙げると、「ATOMICA に事故は○×だと書いてあったから訂正してやったぞ」とされると、記事の質低下を招きます。他の出典も同様ですが、内容を判断し、正確性を見極められる方による加筆や編集をお願いします。-- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
出典の信頼に関して
[編集]- 何はともあれ BBC の Windscale: Britain's Biggest Nuclear Disaster です。このドキュメンタリーには一切、間違いが無いとは言いませんが(3Hを生産するためにはLiを高温に、ではなく、中性子束を高める、程度でしょうか)良く調べたなと感心させられます。この2007年のドキュメンタリーよりも前に書かれた出典は正確性に注意が必要です。「ドキュメンタリーさえしっかり見ておけば、幾多の出典の間違い箇所が次々に見つけられる」こと請け合いです。イギリス英語なのはともかく、トーマス・トゥーイのインタビューが、高齢のため聞き取りづらいですが。
2007年以降の資料でも、このドキュメンタリーの内容が反映されていない物は、半世紀以上前の「ペニー報告」を未だに真に受けているわけですから、もはや事実にそぐわず出典に使わない方がいいでしょう。 - 出版年は1990年ですが、BBC のドキュメンタリーで著者の Jean McSorley がインタビューに登場するLiving in the Shadowは、参考になると思います。(ただしBBCのドキュメンタリーの方が正確)
- ジーン・マクソーリ 『シャドウの恐怖―核燃料再処理工場で汚染された人々の運命』 浜谷喜美子訳、ジャプラン出版、1991年 p.9-10 ISBN 978-4915536144、はこの訳本です。
- en:Lorna Arnoldは英国の核開発の歴史に関しては第一人者で、BBC のドキュメンタリーでも主役級なので、彼女の著書は信頼がおける出典だと思います。(私は読んでいませんが)
- 『核燃料サイクルの闇』ですが、私は p.15 に
ウランは二つのアイソトープ(同位体)からなる。それらは、ウラン235とウラン238である。
と書いてあるのを見て、「違うのでは」と思い (基礎的な本を読んでいたので233Uと235Uと238Uがあるのは知っていた) さらにウランの同位体を見て、やはり厳密な表現ではないと感じ、また、p.39 の「火災事故の経過は」に始まる部分から p.41 の「すでに二回実施され成功していた」までの記述を見て、これをそのままには書けないなと感じました。全般的な記述から理工系出身者ではないなと思い p. 261 の著者経歴を見ると、経済学修士の農学博士で今は家政経済学の助教授とあります。
よってこの本は「ウランは235Uと238U からなる」で疑問を感じない人向けです。とはいえ、丹念に調査しており参考になる点も多いですし、何よりウィンズケールの火災やその影響について詳しく書かれた和書ですから、内容を吟味できるのであれば、出典に使う事は可能と思います。具体的には- なるべく他の資料も見つつ、正確そうかどうか判断する
- BBCのドキュメンタリーと矛盾が無いか
- 可能なら「註」に書かれた引用元の方を参照する
- ちょっと悪く言い過ぎているかもしれませんが、「この本は社会学的な立場で書かれていて原子力工学や放射線医学の本ではない」というだけで、価値は高いと思います。
- 『四番目の恐怖』は広瀬隆氏と広河隆一氏の共著で、副題に「チェルノブイリ,スリーマイル島,ウィンズケール,そして青森をつなぐ運命」とありますが、ウィンズケールについて書かれた部分は p.64-p.75と少ないです。内容は写真と地元の人へのインタビューから成っていて、p.220 を見ると、取材したのは広河隆一氏ではないかと思います。内容としては例えば、息子が白血病に罹った母親が政府に不信を持っている旨を p.73 で語っていて、それは参考にはなりますし、「その人は自分の状況・考えをこう語った」という点においては正確に思います。ただ、Wikipediaの記事においては使いづらいかと思います。
- ATOMICA。前述の通り英国ウィンズケール原子力発電所事故における放射線被ばくと防護対策活動 (09-03-02-02) はWikipediaに出典として用いるだけの正確性が無いので、他のコンテンツはどうかを見てみましょう。例としてウィグナー放出を見てみますと「黒鉛を300-400℃で加熱すれば放出される」とあります。一方、ウィグナー効果では「250℃前後で行われる」とあります。どちらが正しいでしょうか。400℃か、250℃か。
WikipediaはEuropean Nuclear Societyが出典についていて、250℃というのはそれに基づいています。一方、ATOMICA の方は出典がありません。ATOMICA が「信頼のおける出典」であれば、Wikipediaの記事は「間違い」なので400℃にしなければなりません。どうしますか?
黒鉛の化学物質等安全データシートを見ると、500℃で発火するとあります。よってATOMICAの通り400℃でウィグナー解放をすると、発火までの温度マージンが低すぎで、恐ろしく危険な状態でのウィグナー解放となり、これで原子炉を運用できるとは考えられません。ですから Wikipediaのウィグナー効果の記事で「250℃前後で行われる」とあるところを、ATOMICAのウィグナー放出を出典として300-400℃と書き換えるべきではありません。ちなみにATOMICAのこの記事の「1957年の英国~」で始まる段落は、前述同様で間違いが多い内容となっています。
ATOMICAの記事は信憑性を良く吟味しないと使えません。私は記事を翻訳した初めの頃は事故の経緯の箇所で用語をATOMICAの表現を参考にして、例えば「再臨界」と訳した箇所などがありましたが、後にそのような記述は、誤りの元と考え、取り除きました。今では放射線の影響の箇所で中立的な観点から、ATOMICAの記事を放射線被曝の影響は無いとする「安全側」の意見として、一部で使っています。(<参考文献>による裏付けがある場合に限る) - 公益財団法人原子力安全研究協会ですが、「どういう団体なのだろう」と思いGoogleで検索した所、Wikipedia記事の次に原子力安全研究協会「国家の危機にお気楽宴会」という記事が並んでいたので、安全神話推進側なら中立とは言い難いのでこのような団体のページに書かれている事を記事に書いて大丈夫かなと随分と悩んだのですが、否定意見として載せておきました。
- North West Evening Mail。『核燃料サイクルの闇』の「註」で頻出します。地元紙です。ホームページもあり[1]ウィンズケール関連記事も多いですし、最近の情報もわかります。
- Whitehaven News。North West Evening Mail と同様に使えます。ホームページがあります。[2]
-- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
放射線の影響
[編集]英文記事が火災事故による放射線の影響で何人の死者が出たのかはっきりせず、新聞記事を引用してみても調査により数字が違うので「良くわかりません」では価値が低いと考えました。そこで新聞ではなく論文から言及しようとしましたが、そのために随分とかかってしまいました。既に英文記事の間違い検出&訂正、BBCの番組を見て書きなおしに近いぐらいに修正、そして放射線の影響の調査。これが論文により内容が食い違っていて調べだすとキリがない感じです。しかも放射線の人体への影響は編集合戦になり易そうなテーマなので(LNTかホルミシスかで書き換え合戦は勘弁してくださればと思います)書かない方がいいかとも思いましたが、今の日本の現状を考えると、これを書かないと何の役にも立たないと考え、なるべく一次資料に当たりつつ、両方の立場を記す事にしました。 -- 219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
終わりに
[編集]東日本大震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。そして福島第一原子力発電所事故の影響は続きます。原子炉の事故ではチェルノブイリ原子力発電所事故の事は良く知られていますが、ウィンズケールの方はあまり知られていないように思います。しかし、ウィンズケールの事故から日本で活用できる教訓が多く引き出せると思いました。ソ連は極めて広大でしたが、英国は島国で日本と似ていますので事故後の対応で参考になると思います。海洋汚染もありました。(この点に関してはあまり書けませんでしたが) ウィンズケールの方が長期的な影響を知る手掛かりになります。そして情報は英語で入手できます。ロシア語や現地語を読んだり話したりできる人と比べれば英語ができる人は大勢います。英国では本も色々出版されています。この記事をきっかけに関心を持って下さる人が増えればと思います。私は原子力も物理も化学も医学も素人ですから、より適任な方が記事を強化してくださればと思います。--219.0.58.67 2012年5月7日 (月) 18:25 (UTC)
記事名について
[編集]記事名についてですが、Windscaleはウィンドスケールと表記すべきではないでしょうか? 語の成り立ちはWinds+CaleではなくWind+Scaleだと思いますし、Oxford Dictionariesでも発音記号は/ˈwɪndzkeɪl/ではなく/ˈwɪndskeɪl/となっています([3])。内閣府原子力委員会のウェブサイトでも表記は「ウィンドスケール」となっています([4])。こういう提案をすると、誇り高い方から「記事の充実に貢献していない癖に生意気だ!」といった突き上げを食らうかもしれませんが… --111.217.105.112 2012年9月25日 (火) 06:05 (UTC)
「ウィンズケール」という表記が誤りであることについては粉川哲夫氏も言及されています([5]の2011年04月13日のエントリ)。以下、引用します。
それにしても、この発表の際に配られたプレス資料のなかに、「スリーマイルアイランド発電所事故」とならべて、「イギリス・ウインズケール原子炉事故」というのが挙げられている。が、「ウインズケール」とは何か? むろんこれは、わたしもすでに紹介している「ウィンドスケール」のこと以外にはないのだが、いまや世界の命を預かる保安院が歴史上「イギリス最大の核惨事」と評されたこの事故の場所(いまは政策的に消去された――「山谷」や「釜ヶ崎」と同じ理屈)をちゃんと読めないというのは、なんとも頼りない。 これは、明らかに wind + scale を winds + cale (ウィンズ+ケール)と読んでしまったためである。ちなみに、日本の原子力委員会は、(まえにも書いたように)事故発生後すぐにこの出来事の詳細を『原子力委員会月報』で報じ、そこでは、ちゃんと「ウィンドスケール」と記述している。
--182.168.244.250 2012年9月25日 (火) 19:19 (UTC)
- 反対 寄り ちょっと調べただけなのですが、大辞泉には「ウィンズケール」で項目がありますし、朝日新聞や、本記事での出典にも使われているATOMIKAなどでも「ウィンズケール」が使われているので、日本ではこの表記が定着している可能性がありますね。粉川氏の論旨の当否は別にして、映画評論家の方のブログの発言だけでは改名する根拠としては弱いです。まずは信頼できる情報源において「ウィンドスケール」の用例がどのぐらいあるのか、もしくは「ウィンズケール」が間違いであるという指摘が複数確認できるのかということを確認する必要があると考えます。ところで、IPユーザーの方は改名はできないので、アカウントを取得するか、アカウントユーザーの誰かに依頼する必要があるのですが、そのあたりはどのようにお考えなのでしょうか。--立花左近(会話) 2012年9月27日 (木) 04:17 (UTC)
- 反対 ええと… 111.217.105.112 さんは、ブーンバーブの改名に関連して Nandaro さんのページに
- ノート:ブーンバーブでIP:210.253.248.138(会話 / 投稿記録 / 記録 / Whois)氏が翻訳立項したと誇らしげに語っているウィンズケール原子炉火災事故の記事名についてですが、Windscaleはウィンドスケールと表記すべきではないでしょうか? 語の成り立ちはWinds+CaleではなくWind+Scaleだと思いますし、Oxford Dictionariesでも発音記号は/ˈwɪndzkeɪl/ではなく/ˈwɪndskeɪl/となっています([6])。ブーンバーブの改名の件で一部から理不尽なバッシングを受けておられる折、まことに恐縮ながら、よろしければウィンズケール原子炉火災事故の改名をも手伝っていただけると有難いのですが。よろしくお願いします。--111.217.105.112 2012年9月25日 (火) 05:59 (UTC)
- と記された方と一緒でしょうか? ご回答をお願いします。
- 私としての反対理由ですが、BBCのドキュメンタリーがYouTubeで見れますので、発音をご確認ください。ブーンバーブの改名でも同様の事を述べましたが、所詮は英語をカタカナで正確に表記するするのは無理なので、どう書けば、より原音に近い発音になるかの勝負となります。この場合は英国の地名ですし、BBCの発音は正確だと仮定すると、ウィンドスケールとするとWindscaleの発音から遠ざかります。--210.253.248.157 2012年9月29日 (土) 09:45 (UTC)
- (コメント)出典にする訳にはいきませんが、AT&T Natural Voices® Text-to-Speech Demoに「Windscale」を読ませた限りでは「ウィンドスケール」には聞こえませんねぇ。風の強さを指す「Wind scale」(風力階級)という語があるようなので、それと発音を混同してる可能性も。--KAMUI(会話) 2012年9月30日 (日) 05:50 (UTC)
- 「ウィンズケール」、「ウインズケール」 - googleによるサイト内検索結果、例:[7][8] 報告数も多く、使用年度も幅広い。
- 「ウィンドスケール」、「ウインドスケール」 - 同検索結果 昭和32年の事故報告年度に集中している。
- 「ウィンズスケール」「ウインズスケール」 - 同検索結果 1例のみ検出。
- 以上のことから、原子力委員会のサイトでは表記ゆれがあることがわかりました。
- ※この中でも主流となる「ウィンズケール」「ウインズケール」表記が記事名として選択されていることは原子力委員会のサイトをみた限りでは妥当だと思います。
- もうひとつ。2つのIPユーザー氏の発言から。
- > 「ウィンドスケール」となっています([9])
- これは「ウインドスケール」の事例です。「イ」が大文字です。IPユーザー氏の主張は「ィ」と小文字表記。
- > 『原子力委員会月報』で報じ、そこでは、ちゃんと「ウィンドスケール」と記述している。
- これもリンク先を確認してみると、先ほどの事例と同じ内容。「イ」「ィ」の違いには注意を払っていない。
- (報告) 『四番目の恐怖』『シャドウの恐怖』『核燃料サイクルの闇』の3冊共にウィンズケールと書かれていることを、ページ数を示して出典に追記しました。この事故に関して言及している和書は他に存じておりませんので、これでウィンズケール表記が定着している事を証明しましたので、ウィンドスケールへの改名提案で合意が得られる可能性はほぼ潰えたと思われます。
- 「翻訳立項したと誇らしげに語っている」などという文面から報復意図なのは明らかな上に、このノートの上の部分を見さえすれば『四番目の恐怖』『シャドウの恐怖』『核燃料サイクルの闇』を読んで書いた事は明らかなのに、それすら調べようともせずに高々ネットサーフィンを僅かにして出た情報しか示せない状況で改名提案を出す利用者がいるというのには落胆させられました。ノートすら目を通したとは思えず、「記事の充実に貢献していない」ならまだしも、記事に対する妨害・嫌がらせそのものと言わざるを得ません。粉川哲夫氏のブログには、訂正するのに遅いことは無いとでも伝えてあげてください。それから「語の成り立ちは……Wind+Scaleだと思います」とありますが、間違いです。skalar は古ノルド語で木造の(避難)小屋を意味する単語から派生しています。--210.253.248.141 2012年10月9日 (火) 15:51 (UTC)
記事名については結論が出ていると思いますのでそれで構いませんが、議論をよく見てみると、Windscaleの英語の発音が/ˈwɪndskeɪl/であることに異論が出たわけではないようですね。「ウィンドスケール」には聞こえない、とおっしゃっている方はおられますが、それはlandscapeが「ランドスケープ」とは聞こえず、sandstormが「サンドストーム」とは聞こえず、handstandが「ハンドスタンド」には聞こえないのと同じことでしょう。Oxford Dictionariesは信頼できる情報源だと考えられますので、これを出典として英語の発音記号を書き添えておくぐらいは問題にならないと思いますがそれでよろしいでしょうか。--Ryota7906(会話) 2013年2月19日 (火) 21:12 (UTC)
そうは聞こえないという例でもっといいのがありました。windscreenは「ウィンドスクリーン」とは聞こえないと思いますが、発音が/ˈwɪndskriːn/であることは一般的な辞書で確認できます。--Ryota7906(会話) 2013年2月20日 (水) 20:03 (UTC)
では本文に反映させることにいたします。--Ryota7906(会話) 2013年2月27日 (水) 21:33 (UTC)
さらに検索の簡便のため
という一文を書き添えておこうかと思うのですがよろしいでしょうか。出典としての問題も特にないものと思います。--Ryota7906(会話) 2013年3月6日 (水) 08:15 (UTC)
それでは本文に反映させます。--Ryota7906(会話) 2013年3月14日 (木) 17:55 (UTC)
脚注の再分類ほか
[編集]2012-10-10 17:19:28 (UTC)の編集で脚注の再分類ほか何点か手を入れました。ウィンズケール原子炉火災事故 2012年10月9日 (火) 15:51 (UTC) の版を基準に変更点を説明します。
- 注釈1を一部コメントアウト、一部変更しました。他の編集者と訳出をめぐって揉めているなんていう「舞台裏」に属する事柄は読者の前にわざわざ晒すものではありません。
- 注釈のうち、訳語の選定など訳出上の問題にもっぱら関係すると思われるものを「訳注」というグループに再分類しました。こういう注の分類の仕方も翻訳の仕方としてあります。
- 注釈10で文献を特定するためのID(ISBN、DOI)のみしか記していませんが、分かるのであれば書誌事項を完全に記述するべきでしょう。ISBN(細かいことを言うようですが1984年刊行なのであれば10桁を採るべきです)のある方は調べて記述しました。DOIの方は根気が尽きたので変えていませんが、こちらも書誌事項を記すことをお勧めします。あと、Douglas Blackの報告そのものではなく、Douglas Blackの報告に言及した2次資料をつかって加筆した……という趣旨の部分は注釈に分離しました。
- 関連情報と推薦図書を一括して関連文献にまとめました。前者は英語版でFurther readingsとなっていますので、日本語版で過去に議論された範囲では「関連文献」の語を充てるのが適当と思われます。後者も執筆に用いた文献(=参考文献)ではないが(一部使ってますが)、主題を知る上で有益ということであれば「関連文献」とするべきでしょう。「推薦」とまで強い語を使うのであれば、その「推薦」の根拠は何なのかという話になるような気がしますが。
- ISBNは2006年3月以前の書籍は13桁のISBNで、2007年1月以降の書籍は10桁のISBNなのだそうです。注釈10以外は面倒になったので手を入れませんでしたが、指摘だけ。
1点目は明らかに不適当で修正すべきと考えますが、他は別にこだわりませんのでNGだと思えば差し戻していただいて結構です。2種の読みのどちらが適当かについては意見は特にありませんので訊かれてもお応えしかねます。あしからず。--ikedat76(会話) 2012年10月10日 (水) 17:21 (UTC)
ikedat76 さん、こんにちは。過去の議論とはWikipedia:井戸端/subj/参考文献の一覧という出典表記方法はアリなのか?の事でしょうか。そうでしたら、この議論のページを開いて、「関連文献」のキーワードで検索してみて、「関連文献」にすべきだという意見も別段、出ていなかった事を確認していただけますか。とはいえ、慣用的に「関連文献」という節はウィキペディアの記事では良く用いられており、翻訳元の英語記事の further reading 節は、普通に「関連文献」としましたが、この事故を理解する上で有用と思われる書籍は、「参考文献」や「関連文献」のように、出典に用いたと誤解する人が出る恐れのある表現を避けたいという意図からWikipedia:井戸端/subj/参考文献の一覧という出典表記方法はアリなのか?の議論で出た「推薦文献」を参考に「推薦図書」と致しました。(全て書籍であるため文献ではなく図書とした)「推薦」の根拠は何なのかに関しては、ノート:ウィンズケール原子炉火災事故#出典の信頼に関してもご覧ください。ところで、翻訳元の英語記事の further reading では Windscale, 1957: Anatomy of a Nuclear Accident, Lorna Arnold. New York : St. Martin's Press 1992 の書籍が出ていますが、私の「推薦図書」では、2007年版を載せています。「関連文献」とひとつにまとめてしまうと、Lorna Arnold の本を2つ紹介する事になり、おかしな事になりますが、その辺の整合性はどうお考えでしょうか。
「注釈」はこういう注の分類の仕方も翻訳の仕方としてあります。として「注釈」と「訳注」に分ける一方で、逆に関連情報と推薦図書を一括して関連文献にまとめましたというのは一貫性が無い変更にも思いますが、「注釈」と「訳注」に分ける事は構わないと思います。
Douglas Blackの報告に言及した2次資料をつかって加筆した……という趣旨の部分は注釈に分離しました。というのは、はっきり言って非常にまずい編集です。他は妥協しても、これだけは絶対に譲れません。私は記事立項にあたり、出典の正確性を可能な限り追求しようと考え、<ref>に出ている資料で、ネットで見れる物は全て読んでいます。しかし、ブラック報告だけは一次資料を参照できなかった。ウィキペディアの執筆のために英国から書籍と片っ端から買うわけにもいかないので、これは諦めました。そこで、ブラック報告から引用している資料を読んで書いたのです。ブラック報告から引用している資料にはブラック報告のDOIもISBNも書いてありますが(どちらも無償では内容を見ることができません)私はブラック報告そのものを購入して読んではいないので、ブラック報告のDOIやISBNを<ref>中に書くといなら、それは ikedat76 さんがブラック報告その物を手にして読んで、記事内容に問題が無い事を確認した場合にのみ可能となります。そうでない場合は、出典に関して事実と異なる記載を故意にした事になり、これはまずいでしょう。単に体裁を変えただけ、といった問題ではないのです。ブラック報告は福島第一の事故以前に日本の国会質問で取り上げられた事もある放射線と人体への影響を語る上で特筆的な報告で『ウィンズケール原子炉火災事故』の記事で最重要なものです。ブラック報告を全て事実と認めれば原子力政策など成り立たなくなるほどの影響を及ぼすので、これを否定する論文も多数、出ており、これをなるべく中立的な論点で記す必要があるので(福島の未来もこれで左右されかねない)細心の注意が必要なため、あたかも「ブラック報告だろうが、それについて書かれた報告だろうが、一緒じゃないか」のようなノリで編集されては困ります。直しておいていただけますでしょうか。
ISBNに関してですが、ISBN#現行規格(2007年以降)によれば
13桁ISBNの規格が制定され、2007年1月1日に完全施行された。(それと同時に、過去に発番された10桁のISBNは無効となった。なお、無効と言ってもあくまで国際規格上のことである。書店での書籍検索・注文など、実際にISBNを利用する場面においては、過去の10桁ISBNも併用できるよう便宜が図られている場合がほとんどである。)
とあり、10桁のISBNは現在は国際規格上は無効となっています。実際、たとえば2006年7月出版の『核燃料サイクルの闇』ですが、[オンライン書店e-hon http://www.e-hon.ne.jp/]で書名で検索すると13桁の番号のみが表示されます。ただし書籍の詳細を見ると10桁もかっこ付きで出てくるのですが、セブンネット ショッピングでは、本の詳細ページでも13桁しか表示されません。Help:ISBNのリンクには「10 桁でしか参照できない場合もあります」とありましたが、間違いである事を確認したので修正しておきました。例えば1988年8月発行の『四番目の恐怖』は以下のように国立国会図書館の蔵書検索でも13桁のISBNで検索できます。
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/?func=find-a&find_code=ISBN&request=9784062039284
いずれにせよ『四番目の恐怖』『シャドウの恐怖』『核燃料サイクルの闇』の3冊共に、国会図書館で読むような本ではなく地元の図書館で13桁のISBNで取り寄せ可能ですし、(オンライン)書店で購入する事等も考えると、元々の13桁のISBNの方が有利ではないかと思います。10桁を用いる唯一の根拠だったと思われる、国立国会図書館の蔵書検索は10桁でしか検索できないというのは事実ではないとなれば10桁を今さら用いるメリットは無く、10桁は将来、とりわけ流通段階では廃れていくと思われます。--210.253.248.163 2012年10月12日 (金) 15:06 (UTC)