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ナディア・リム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナディア・リム: Nadia Lim1985年12月21日 - )はニュージーランドセレブリティシェフ、料理番組司会者タレント作家(フードライター)、フードスタイリスト。著書「The Good Food Cook」や、現役の臨床栄養士の立場から提唱した、健康面重視のヘルシーかつ栄養価のあるレシピを生み出した事で有名である。

生い立ち

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1985年12月21日に、マレーシア系中国人のケン・リム(Ken Lim父親)とニュージーランド人のジュリー・リム(Julie Lim母親)との間の子として、オークランドで生まれた。6歳の時にクアラルンプールに移住し、1998年(12歳~13歳)までそこで暮らした。幼少期に2つの異なる文化を持つ国で生活した事が、ナディアのアジア料理ヨーロッパ料理を融合させたクッキングスタイルを確立させたのである[1]

キャリア初期

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2008年オタゴ大学で、人間栄養学の応用科学の学位及び栄養学の修士を修了した。2008年11月より臨床栄養士、とりわけ糖尿病専門の栄養士として、オークランドの保健所で勤務。彼女が考案したレシピは、カロリーを節度に抑え、本物の材料を使用している事に特徴付けられる。ナディアは、糖尿病患者と接し、栄養学を理解した事がこうしたレシピにつながったと信じている[2]

テレビ出演

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2011年にニュージーランドのTV One[3]で放送された料理バラエティ番組『MasterChef New Zealand』で2代目のマスターシェフの座に輝いた[4]

2014年よりアジアフードチャンネルで料理番組New Zealand with Nadia Lim』が放送開始。8部のシリーズが予定されている[5]。この番組はアジア14カ国でプライムタイムに放送され、13億人もの視聴者がいる計算になる。この番組の放送によって、ニュージーランド料理や文化をアジアの視聴者に広める事に成功した。2014年8月よりスカパー!で、2014年11月からは地元・ニュージーランドのTV Oneでも放送が開始された。日本でも2015年7月5日よりDlifeで放送されている(毎週日曜日15:00 - 15:30、番組名は『ナディア・クッキング in ニュージーランド』)。

また、2014年よりTV Oneの料理バラエティ番組『My Kitchen Rules New Zealand』で、第1シリーズからゲスト審査員を務めている。

著書

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2012年に、ランダム・ハウス社(Random House)より最初の著書『Nadia's Kitchen』を刊行した。この本は、彼女のヘルシーなオリジナルレシピが中心だった。

翌2013年に2冊目の著書『Nadia Lim's Good Food Cookbook』を出版。この本は2014年のInternational Gourmand Cookbook of the Year awards(ベストテレビシェフ部門)で次点に輝いた[6]

タイトル 刊行年 ISBN
Nadia's Kitchen 2012 ISBN 9781869799113
Nadia Lim's Good Food Cookbook 2013 ISBN 9781775535065
Easy Week Night Meals 2015 ISBN 9781877505492

フードバッグ社

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ナディアは、健康食材の宅配ビジネスであるフードバッグ社の創業者でもある。このサービスはニュージーランド及びオーストラリアで、顧客にレシピと新鮮な食材を配達するのに使用されている。2013年にはセシリアとジェームス・ロビンソンが、ナディアと彼女の夫であるカルロス・バーギー,EXテレコンのCEOのテレサ・ガットゥングと一緒に、このサービスを開始した[7]。サーチ&サーチ社のCEO、ケビン・ロバーツは2015年3月にフードバッグ社の責任者に任命された[8][9]

2014年8月よりシドニーでも採用されている[10]

チャリティ活動

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ナディアはニュージーランドのチャリティ活動にも熱心で、ニュージーランドの糖尿病,心臓病視覚障害者ホスピスの協会にヘルシーな食生活を推進する活動もしている。

脚注

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  1. ^ Knight, Kim (2014年). “Nadia Lim's journey to cooking”. Fair Fax. http://www.stuff.co.nz/life-style/food-wine/food-news/10634375/Nadia-Lims-journey-to-cooking 12 July 2015閲覧。 
  2. ^ University of Otago Magazine (Issue 31 ed.). University of Otago. (2012). pp. 23; 24; 25. http://www.otago.ac.nz/otagomagazine/otago030346.pdf 12 July 2015閲覧。 
  3. ^ その後、2012年にはイギリスのUKTV、2013年にオランダでも放送された。
  4. ^ Smith, Catherine (2011年). “Masterchef: Plop, plop and a dream collapses in soggy ruins”. APN. http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10725901 12 July 2015閲覧。 
  5. ^ Shackelford, Linda (2014年). “Nadia Lim talks career and babies”. Bauer Media. http://www.nzwomansweekly.co.nz/celebrity/nadia-lim-talks-career-and-babies/ 12 July 2015閲覧。 
  6. ^ Robert Oliver wins global award for Samoan cookbook”. http://www.spasifikmag.com. Spasifik. 2014年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月12日閲覧。
  7. ^ Milford, Catherine (2014年). “Nadia Lim’s secret ingreient”. Bauer Media. http://www.nzwomansweekly.co.nz/your-stories/weekly-people/nadia-lims-secret-ingredient/ 12 July 2015閲覧。 
  8. ^ Kevin Roberts joins Gattung at My Food Bag”. NZME (2015年). 12 July 2015閲覧。
  9. ^ The second coming of Theresa Gattung”. NZME (2015年). 12 July 2015閲覧。
  10. ^ Ryan, Holly (2014年). 3752 “My Food Bag trio eyeing Aussie kitchens”. APN. http://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=1125 3752 12 July 2015閲覧。 

外部リンク

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