コンテンツにスキップ

ドンフランキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドンフランキー
2023年京都競馬場グランドオープン記念
欧字表記 Don Frankie[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2019年2月15日(5歳)[1]
ダイワメジャー[1]
ウィーミスフランキー[1]
母の父 Sunriver[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 早野誠[1]
調教師 斉藤崇史栗東[1]
競走成績
生涯成績 18戦8勝[1]
中央:13戦6勝
地方:3戦2勝
海外:2戦0勝
獲得賞金 2億5265万7200円[2]
日本:1億9326万8000円[1]
(中央)1億1776万8000円
(地方)7550万円
海外:42万米ドル
UAE)40万米ドル[3]
アメリカ)2万米ドル[4]
(2024年11月2日現在)
勝ち鞍
JpnII 東京盃 2023年
GIII プロキオンS 2023年
JpnIII クラスターC 2024年
テンプレートを表示

ドンフランキー(欧字名:Don Frankie2019年2月15日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年プロキオンステークス東京盃、2024年のクラスターカップ

馬名の意味は、首領+母名より[2]。600キログラム前後の雄大な馬体を誇り、メディアからは「超重戦車」と渾名されている[5]

経歴

[編集]

デビュー前

[編集]

2019年2月15日、北海道安平町ノーザンファームで誕生。同年のセレクトセール当歳市場で早野誠により7344万円で落札された。

その後、栗東・斉藤崇史厩舎に入厩した。

2歳(2021年)

[編集]

6月26日阪神芝1400mの2歳新馬戦でデビュー。道中中団後方を追走し直線で内側からしぶとく脚を伸ばすも2着[6]。なおこの時の3着には後に阪急杯を制するアグリが、8着にはスプリンターズステークスを制するママコチャが入っている。7月24日新潟芝1400mの2歳未勝利戦では中団から追い上げるも5着と惜敗した。休養ののち、12月18日阪神ダート1400mの2歳未勝利戦では好スタートから先手を奪うと直線でも脚色は衰えることなく逃げ切って初勝利を収めた。

3歳(2022年)

[編集]

1月8日中京ダート1800mの3歳1勝クラスでは7着に終わるも、3月13日阪神ダート1400mの3歳1勝クラスでは逃げ切って2勝目を挙げる。重賞初挑戦となったアーリントンカップではダノンスコーピオンの12着と大敗し、休養に入る。休養後、9月18日中京ダート1400mの3歳以上2勝クラスでは2番手追走から直線で先頭に立つと後続に5馬身差をつけ3勝目を挙げた。11月20日の姫路ステークスでは先手を取り逃げるも最後の直線でカセノダンサーにかわされ2着となった。

4歳(2023年)

[編集]

年明け初戦となった遠江ステークスでは後続に2馬身半差をつけ逃げ切り勝ちを収め、オープンに昇級する。3月11日のリステッド競走・コーラルステークスでは道中軽快に逃げるも直線で後続馬にかわされ4着に敗れた[7]。4月22日の京都競馬場グランドオープン記念では好スタートからハナを奪うと直線でも後続馬を寄せ付けず快勝した[8]。7月9日のプロキオンステークスでは道中軽快にレースを引っ張ると最後は好位から追い上げてきたリメイクの追撃を首差振り切って重賞初制覇を果たすとともに、サトノティターンが保持していたJRA重賞競走の最高馬体重勝利記録(572キロ)を594キロに更新した[9]。8月15日のクラスターカップは好スタートを決めて逃げを打ったが、鋭い末脚で直線内を抜けてきたリメイクに交わされ、前走のリベンジを許す形で2着に惜敗[10]。10月4日の東京盃はギシギシとの先手争いを制してハナを奪うと、直線でのジャスティンリュウノユキナとの三つ巴の叩き合いを制し、単勝1.4倍の圧倒的1番人気にこたえる重賞2勝目を挙げた[11]。勝ち時計はコースレコードを更新する1分10秒0[11]。その後は優先出走権を得ていたJBCスプリントには出走せず休養していたが、11月に左橈骨遠位端骨折が判明し、全治3カ月以上と診断された[12]

プロキオンS

競走成績

[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[13]およびJBISサーチ[14]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.06.26 阪神 2歳新馬 芝1400m(良) 17 1 1 024.00(6人) 02着 R1:24.4(34.2) -0.2 0岩田望来 54 タガノフィナーレ 576
0000.07.24 新潟 2歳未勝利 芝1400m(良) 15 8 15 002.80(1人) 05着 R1:21.1(35.1) -0.3 0岩田望来 54 サンデーミラージュ 576
0000.12.18 阪神 2歳未勝利 ダ1400m(重) 16 8 15 002.40(1人) 01着 R1:23.3(36.9) -0.6 0C.デムーロ 55 (メイショウキッド) 580
2022.01.08 中京 3歳1勝クラス ダ1800m(良) 14 7 12 009.60(4人) 07着 R1:53.9(39.2) -1.0 0C.デムーロ 56 デシエルト 580
0000.03.13 阪神 3歳1勝クラス ダ1400m(良) 13 4 5 002.50(1人) 01着 R1:24.6(38.2) -0.5 0池添謙一 56 (テーオーステルス) 576
0000.04.16 阪神 アーリントンC GIII 芝1400m(良) 18 6 11 018.50(6人) 12着 R1:33.7(34.5) -1.0 0池添謙一 56 ダノンスコーピオン 574
0000.09.18 中京 3歳上2勝クラス ダ1400m(良) 16 7 14 002.50(1人) 01着 R1:22.8(36.1) -0.9 0池添謙一 55 (キタノエクスプレス) 584
0000.11.20 阪神 姫路S 3勝 ダ1400m(稍) 14 2 2 001.80(1人) 02着 R1:23.9(36.0) -0.0 0池添謙一 56 カセノダンサー 580
2023.01.14 中京 遠江S 3勝 ダ1400m(重) 16 7 14 001.80(1人) 01着 R1:23.0(36.6) -0.4 0福永祐一 57 (レオノーレ) 594
0000.03.11 阪神 コーラルS L ダ1400m(良) 16 4 7 002.30(1人) 04着 R1:24.1(37.8) -0.1 0池添謙一 56 タガノビューティー 598
0000.04.22 京都 京都競馬場グランドオープン記念 OP ダ1200m(良) 16 5 10 002.70(2人) 01着 R1:10.8(36.8) -0.3 0池添謙一 57 (サイクロトロン) 598
0000.07.09 中京 プロキオンS GIII ダ1400m(稍) 15 4 7 004.80(2人) 01着 R1:23.0(37.5) -0.1 0池添謙一 57 リメイク 594
0000.08.15 盛岡 クラスターC JpnIII ダ1200m(重) 14 4 6 003.10(2人) 02着 R1:09.0(35.4) -0.4 0池添謙一 55 リメイク 588
0000.10.04 大井 東京盃 JpnII ダ1200m(不) 13 8 12 001.40(1人) 01着 R1:10.0(35.8) -0.2 0池添謙一 56 リュウノユキナ 588
2024.02.18 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 8 15 036.0(10人) 09着 R1:36.6(38.7) -1.0 0池添謙一 58 ペプチドナイル 592
0000.03.30 メイダン ドバイGS GI ダ1200m(良) 14 3 010.00(5人) 02着 R1:11.2 -1.0 0C.デムーロ 57 Tuz 計不
0000.08.14 盛岡 クラスターC JpnIII ダ1200m(良) 13 5 7 001.80(1人) 01着 R1:10.0(34.5) -0.1 0池添謙一 57 (クロジシジョー) 607
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • 競走成績は2024年8月14日現在

血統表

[編集]
ドンフランキー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

ダイワメジャー
2001 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
スカーレットブーケ
1988 栗毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*スカーレットインク Crimson Satan
Consentida

*ウィーミスフランキー
Weemissfrankie
2009 栗毛
Sunriver
2003 黒鹿毛
Saint Ballado Halo
Ballade
Goulash Mari's Book
Wise Bride
母の母
Starinthemeadow
2000 栗毛
Meadowlake Hold Your Peace
Suspicious Native
Lite a Star Our Michael
Twist a Star
母系(F-No.) (FN:7-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo:3×4 18.75%
Northern Dancer:4×5 9.38%
[§ 4]
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16][15]
  3. ^ [17]
  4. ^ [15][17]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ドンフランキー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年3月30日閲覧。
  2. ^ a b 競走馬情報 - ドンフランキー”. 日本中央競馬会. 2024年11月4日閲覧。
  3. ^ 2024ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. 2024年3月30日閲覧。
  4. ^ DMR110224USA8”. 2024年11月4日閲覧。
  5. ^ 【プロキオンS】600キロに迫る〝超重戦車〟ドンフランキーが抱えるジレンマ 今後の目標はどこに?”. 東スポ競馬 (2023年7月10日). 2024年7月17日閲覧。
  6. ^ 【阪神5R・2歳新馬】タガノフィナーレ逃げ切りV 松若風馬騎手「ゲートセンス良かった」スポーツ報知、2021年6月26日配信・閲覧
  7. ^ 【コーラルS結果】タガノビューティーが追い込み決め1年10か月ぶりの白星netkeiba.com、2023年3月11日配信・閲覧
  8. ^ 【京都競馬場グランドオープン記念】ドンフランキーが先行押し切りでVサンケイスポーツ、2023年4月22日配信・閲覧
  9. ^ ドンと594キロ!ドンフランキーJRA重賞最高馬体重V 池添「まだ成長する」/プロキオンS日刊スポーツ、2023年7月9日配信・閲覧
  10. ^ 【クラスターC】リメイクが直線内から鋭く抜け出す!2度目の重賞Vで秋の大舞台へ”. サンケイスポーツ (2023年8月15日). 2023年11月17日閲覧。
  11. ^ a b 【大井競馬・東京盃】ドンフランキー断然人気に応える快勝 池添「この馬の力を見せられた」気になる〝次走〟は?”. 東京スポーツ (2023年10月4日). 2023年11月17日閲覧。
  12. ^ 東京盃を制したドンフランキー、左橈骨遠位端骨折で3カ月以上の休養”. スポーツニッポン (2023年11月15日). 2023年11月17日閲覧。
  13. ^ ドンフランキーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月4日閲覧。
  14. ^ ドンフランキー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月4日閲覧。
  15. ^ a b c "ドンフランキーの血統表|競走馬データ". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年7月10日閲覧
  16. ^ "ドンフランキー - Don Frankie - 競走馬データベース". 競馬ラボ. 2023年7月10日閲覧
  17. ^ a b "血統情報:5代血統表|ドンフランキー". JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年7月10日閲覧

外部リンク

[編集]