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ドロタヒメウズムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドロタヒメウズムシ
ドロタヒメウズムシ)
ドロタヒメウズムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: 有棒状体綱 Rhabditophora
: 棒腸目 Rhabdocoela
: バラクチヒメウズムシ科 Typhloplanidae
: メソストマ属 Mesostoma
: ドロタヒメウズムシ M. productum
学名
Mesostoma productum

ドロタヒメウズムシ (Mesostoma productum) とは、扁形動物門 有棒状体綱 棒腸目 バラクチヒメウズムシ科 メソストマ属に属する自由生活性の扁形動物の一種。

概要

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  • 成体の体長は、2 - 3 mm程度であり、両端が鈍く尖ることが特徴である[1][2]
  • 2 眼はたがいに近接し、しばしば色素の橋によって連結する[1]
  • 日本においては、主として水田で見つかり、湛水期間前半の水稲株周辺に多く生息している[1][3][4]
  • 水中を漂い、主にタマミジンコ属(Moina)が目の前を通り過ぎると、頭部の先端にある粘着器官で捕らえ、腹面中央にある口から咽頭を出して獲物の内部を食べる[2][4]
  • 旧世界に広く分布する[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 奥川一之助 1973.
  2. ^ a b Yamazaki, M. (2021). Mesostoma productum.
  3. ^ Yamazaki et al. 2012.
  4. ^ a b 山崎真嗣 2020.

参考文献

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  • 奥川一之助「12 扁形動物」『日本淡水生物学』(新版)図鑑の北隆館、1973年、205-249頁。全国書誌番号:69002198 
  • Yamazaki, M.; Asakawa, S.; Murase, J.; Kimura, M. (2012). “Phylogenetic diversity of microturbellarians in Japanese rice paddy fields, with special attention to the genus Stenostomum”. Soil science and plant nutrition 58 (1): 11-23. doi:10.1080/00380768.2012.658350. NAID 110009594818. 
  • 山崎真嗣「第4章 水田に生息する微小水生生物群集の多様性」『なぜ田んぼには多様な生き物がすむのか』(新版)京都大学学術出版会、2020年、63-83頁。  ISBN 978-4814002856