ドリフと女優の爆笑劇場
ドリフと女優の爆笑劇場 | |
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ジャンル | 公開コントバラエティ |
企画 | 井沢健 |
出演者 |
ザ・ドリフターズ 森光子 |
製作 | |
プロデューサー | 太田正彦、皇達也、三倉文宏 |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1977年~1987年 |
放送時間 | 19:30~20:54(もしくは19:00~20:54) |
放送枠 | 水曜スペシャル |
放送分 | 84(または114)分 |
ドリフと女優の爆笑劇場(どりふとじょゆうのばくしょうげきじょう)は、テレビ朝日系列で放送された「水曜スペシャル」(1979年以降)で1977年から1987年まで放送されたコント番組。 最初はタイトルが毎回変わり1978年から79年はドリフ劇場、1979年から1981年までは「今夜は特別!!ドリフターズ!!」という番組タイトルであった。
概要
[編集]番組は、タイトルの通りザ・ドリフターズとレギュラーの森光子がゲストの女優とコントを繰り広げる構成であった。メインコーナー「ドリフの爆笑家族」では、長介一家と、ゲスト女優がそのお母さん役を演じていた。
主なパターンとしては、いかりや長介がお父さん、志村けんがおじいちゃん、加藤茶が息子の茶坊、仲本工事がお兄さん、高木ブーが娘のブー子の役であった。
最初のいかりや家のお母さん役を演じたのは、小山明子。その他、全員集合の第一回から続き[1]本番組に移植された「乙女の診察室」では、医師に扮したいかりやと看護師に扮したその他のメンバーが、受診に来た女優に対し珍問診をする。「夫婦百景」では志村と女優が夫婦の設定でコントを繰り広げる。
番組のきっかけは、1977年4月4日に放送した4回目のおめでとう!新入学だよドリフターズ(1974年-1979年)である。 当初は「テレビ初挑戦!ドリフコントに女優男優」がサブタイトルとしてついているだけであったが79年4月4日の放送で「ドリフ劇場・女優シリーズ第7弾!!新入学だョ!!ドリフターズ」と銘打たれたため逆算すると77年の上記放送が第1弾となる。 なお男優は第1弾と第3弾のみであり、例外は元メンバーの荒井注と82年7月7日に出演した柄本明のみである。 第8弾からは今夜は特別!!ドリフターズ!!へとタイトルが変更される。 その後も不定期で番組は続き81年12月9日以降「ドリフと女優の爆笑劇場」としてタイトルが固定された。 1984年から1987年は新作が1~2本にとどまり大半が総集編であった。
ドリフ出演のバラエティ番組では彼らの歌唱による替え歌のテーマ曲が通例となっていたが、この番組のテーマ曲は「ドリフのズンドコ節」の替え歌であるものの、女性コーラスグループの歌唱となっていた。
最高視聴率は、1983年12月7日放送分の「~傑作集!!」が38%を記録した(「テレビ朝日開局60周年記念 年代別にすべて発表!! 番組視聴率ランキング」の1970年代視聴率ランキング 4位)。 1984年2月1日には開局25周年を記念しザ・ドリフターズ!!爆笑コントだ!大行進女優まとめて名場面・大傑作というタイトルで1974年から10年間、約50本の出演番組の総集編が放送された。 放送日程は不定期で1987年には2月25日新作が通常放送された後3月18日に傑作選が放送されたりしている。 なおこの次の1987年8月12日の放送で、番組として事実上の最終回となった。 2年後の1989年5月3日に傑作選が、1989年12月27日に水曜スーパーテレビ「年忘れドリフも女優も爆笑コント傑作集!!」としても放送された。
放送リスト
[編集]- 1977年4月4日 おめでとう!新入学だョドリフターズ-テレビ朝日誕生記念 7時から二時間スペシャル
- 1977年8月10日 ワーッ夏だ!ドリフだ!全員集合 -ビッグスペシャル枠
- 1978年1月3日 スペシャルだよ!!ドリフターズ「激笑の昭和史」 -新春スーパー枠 7時から3時間スペシャル、飛べ!孫悟空と裏被り
- 1978年4月3日 おめでとう新入学だョドリフターズ-NET系では10年ぶりとなる音楽コント
- 1978年8月30日 ドリフ劇場
- 1979年1月10日 ドリフ劇場・女優シリーズ、この回から水曜スペシャル
- 1979年4月4日 ドリフ劇場・女優シリーズ第7弾!!新入学だョ!!ドリフターズ
- 1979年8月8日 今夜は特別!ドリフターズ
- 1979年10月10日 今夜は特別!!ドリフターズ!!
- 1980年1月2日 今夜は特別!!お正月だよドリフターズ!! -7時から84分
- 1980年4月9日 今夜は特別!!ドリフターズ!!
- 1980年8月6日 今夜は特別!!ドリフターズ!!
- 1980年10月8日 今夜は特別!!ドリフターズ!!
- 1980年12月9日 今夜は特別!!ドリフターズ!!'80 初の総集編
- 1981年1月2日 今夜は特別!!お正月だよドリフターズ!! 初の金曜日
- 1981年12月9日 ドリフと女優の爆笑劇場 以降タイトルが固定
- 1982年4月7日 ドリフと女優の爆笑劇場
- 1982年7月7日 ドリフと女優の爆笑劇場
- 1982年10月6日 ドリフと女優の爆笑劇場
- 1982年11月3日 ドリフと女優の爆笑劇場・総集編'82!!
コント
[編集]- いかりや家の一日→1982年以降は爆笑!長介家族、1978/08/30以降、毎回冒頭に行う
- 女優診察室→1981年以降は乙女の診察室(公開コント)、1978/08/30以降
- けんと女優の夫婦百景(公開コント)1979/10/10以降
- 女優さんの花嫁コント(公開コント)
- 女優の兵隊コント
- ミュージック・ジャンボリー1979年1月10日
- スピードコント -ショートコントを連続して行う
- 森乃屋旅館シリーズ
- 1986年4月16日『ドリフと女優の爆笑劇場!!森乃屋旅館は大さわぎ!!』(この回は他のコントはなし)
- 1986年8月6日『ドリフと女優の爆笑劇場!!夏まっさかり!森乃屋旅館は大さわぎ!!』
- 1987年2月25日『ドリフと女優の爆笑劇場!!雪の森乃屋旅館は大さわぎ!!』
- 1987年3月18日『ドリフと女優の爆笑劇場!!春の傑作特集・森乃屋旅館は大さわぎ!!』
この他に数本の単発公開コントで構成されていた。
出演した女優
[編集]今夜は特別~以前
[編集]- 小林千登勢[5]1982年10月6日[6]
- 小柳ルミ子上記同、1977年8月10日[7]
- キャンディーズ上記同、1977年8月10日、1978年1月3日
- 馬渕晴子上記同
- 林寛子[要曖昧さ回避]上記同
- 秋野暢子上記同、1981年12月9日
- 子門真人上記同
- 西田敏行上記同、1978年1月3日
- 郷ひろみ上記同
- 野際陽子[8]
- 十朱幸代上記同
- 小松政夫上記同
- 沢田研二上記同
- 西城秀樹上記同
- 長内美那子上記同、1978年4月3日[7]、1982年7月7日[3]
- 萩尾みどり上記同
- 高瀬春奈上記同、1978年4月3日、1978年8月30日
- 夏純子1978年4月3日[7]、1980年は皆勤、1981年1月2日に出演後引退
- 小山明子1978年8月30日
- 荒井注1978年8月30日、1986年8月6日
- 木内みどり1978年8月30日、1980年1月2日、1980年8月6日、1981年12月9日、1982年10月6日[4][6]
- 浜美枝1978年8月30日
- 市毛良枝1978年8月30日、1980年4月9日、1981年12月9日
- 島かおり1978年8月30日
- 加茂さくら1978年8月30日
- 樹れい子1978年8月30日
- 中原早苗1978年8月30日
- 田坂都1978年8月30日[7]
- ホーン・ユキ1978年8月30日
- 藤田弓子1978年8月30日、[9]
今夜は特別~時代
[編集]- 岸本加世子1979年8月8日、1980年10月8日、1982年7月7日[3]
- 松尾嘉代1979年8月8日、[9]、1980年4月9日
- 篠ひろ子1979年8月8日
- 山口いづみ1979年8月8日
- 服部まこ1979年8月8日
- 大山のぶ代1980年8月6日
- 池上季実子1980年8月6日
- 宇津宮雅代1980年8月6日
- 岡まゆみ1980年8月6日、1981年12月9日
- あべ静江1980年10月8日、1982年7月7日[3]、1982年10月6日[4][6]
爆笑劇場時代
[編集]- 竹下景子1981年12月9日
- 中島ゆたか1981年12月9日
- 宮崎美子[2]
- 田中好子(元キャンディーズ)[2]
- 由美かおる[2]
- 萬田久子[2]
- 森下愛子 1982年7月7日[3]
- 柄本明 1982年7月7日[10]
- 児島美ゆき 1982年7月7日[3]
- 多岐川裕美 1982年10月6日[4][6]
- 叶和貴子 1982年10月6日[4][6]
- 野村昭子
スタッフ
[編集]- 通常版
- 企画・プロデューサー:井沢健(イザワオフィス、本来は井澤)
- 構成:田村隆
- 音楽:たかしまあきひこ
- 美術:菅野義正(テレビ朝日)
- デザイン:佐藤由基男(テレビ朝日)
- 美術進行:佐藤隆男
- 大道具:金井大道具
- 小道具:テレフィット
- 持道具:京阪商会
- 衣裳:東京衣裳
- 美粧:細野かつら
- 植木:アサヒ植木装飾
- タイトル:善家祝吉
- 技術:畑野文夫
- カメラ:海老谷充
- 調整:横田久雄
- 音声:沖田良一
- 照明:小林章
- 効果:山田弘実、明石彰
- 選曲:番匠祐司
- 編集:大田昌之
- MA:寺尾享泰
- TK:尾木みち
- 技術協力:東通、IMAGICA
- 演出補:米谷裕輔、吉成英夫、森岡茂実
- プロデューサー:本居幸治(イザワオフィス)
- プロデューサー・演出:太田正彦(テレビ朝日)
- 制作著作:テレビ朝日、イザワオフィス
- 1989年12月27日放送分(事実上の最終回)
- ナレーション:生島ヒロシ
- 企画:皇達也(テレビ朝日)
- 構成:田村隆
- 音楽:たかしまあきひこ
- 編集・MA:IMAGICA
- 音効:柳原英博(佳夢音)
- タイトル:善家祝吉
- 演出:菊池誠、櫛引宏一
- プロデューサー:井沢健(イザワオフィス)、三倉文宏(テレビ朝日)
- 企画協力:渡辺プロダクション
- 制作協力:スーパープロデュース(現:クリエイティブ30)
- 制作:テレビ朝日、イザワオフィス
特別版
[編集]2004年3月24日(水曜日)にザ・ドリフターズ結成40周年記念並びにテレビ朝日開局45周年記念特別番組として「ドリフと光子の爆笑!スペシャル」と題された、この番組を中心としたドリフ特集を組んだ番組が放送された。しかし、その直前の同年3月20日にいかりやが死去したことから、この特番が急遽追悼番組へと再構成されたうえで、「テレビ朝日開局45周年記念」の冠を外し「ザ・ドリフターズ結成40周年記念 ドリフと光子の爆笑!スペシャル」にタイトルを変更した。また、「この番組は3月11日に収録したものです」等のテロップを番組内で幾度出すようにし、いかりやが死去して間もない事を考慮しコントの台詞オチの一部を自主規制音で処理していた。
加藤と志村の進行の下でVTRを優香、さまぁ〜ず、小池栄子、松嶋尚美らのゲストとスタジオで見る形式で、仲本、高木、森光子他はVTR出演をし、いかりや出演部分は「ドリフ大爆笑」(フジテレビ)の時に収録したものを流用していた。
- スタッフ
- 企画:井澤健(イザワオフィス)、武居康仁(テレビ朝日)
- 演出:戸上浩(エクシーズ)
- プロデューサー:井澤健(イザワオフィス)、三倉文宏(テレビ朝日)
- 技術協力:テイクシステムズ、IMAGICA
- 美術協力:テレビ朝日クリエイト
- 制作:テレビ朝日、イザワオフィス
その他
[編集]2009年2月8日にテレビ朝日開局50周年記念特別番組「50時間テレビ」最終日の番組として放送された「あのシーンをもう一度!伝説の高視聴率超大ヒット人気番組ぜ〜んぶ見せます!スペシャル」内で、この番組の傑作コントの一部が放送。不定期ゆえに他のドリフ番組よりも知名度が低いにも関わらず、テレ朝を代表するバラエティ「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」「欽ちゃんのどこまでやるの!?」よりも時間を割いて放送された。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- 加トちゃんケンちゃん光子ちゃん(フジテレビ)