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ドイツ・ブンデスリーガ1985-1986

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Fußball-Bundesliga
シーズン 1985-1986
優勝 FCバイエルン・ミュンヘン
(9回目)
試合数 306
ゴール数 992 (1試合平均3.24)
得点王 西ドイツの旗 シュテファン・クンツ
(22点)
合計観客動員 5,628,418
平均観客動員 18,394

フースバル・ブンデスリーガ 1985-1986ドイツサッカー協会 (DFB) によって開催された男子全国最上位リーグの第23シーズン目である。FCバイエルン・ミュンヘンが連覇し、9回目のドイチャー・フースバルマイスターと成った[1][2][3][4]

概要

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ヘルプストマイスタードイツ語版[注 1]ヴェルダー・ブレーメンはシーズンを通して首位をキープし続け、第33節の前には王座防衛者FCバイエルン・ミュンヘンを勝ち点差2でリードし、ホーム直接対決を迎えた。勝てば1試合を残して優勝決定のブレーメンは、0-0で迎えた89分にミヒャエル・クツォプドイツ語版がPKを失敗し、チャンスを逃した[5][6]

最終節、首位ブレーメンはVfBシュトゥットガルトに1-2で敗れ、2位バイエルンはボルシア・メンヒェングラートバッハを6-0で破り、勝ち点で並び得失点差でブレーメンを逆転し、昨季に続きドイチャーマイスターと成った。ちなみに、最終節で初めて首位に立ったクラブの優勝はブンデスリーガ史上初である。 その後、バイエルンはDFBポカール1985-1986ドイツ語版でも優勝し2冠達成、準優勝・リーグ5位のVfBシュトゥットガルトUEFAカップウィナーズカップ出場権を譲渡された。リーグ戦でのUEFAカップ出場権は、2位ブレーメン、3位バイアー05ユールディンゲン、4位メンヒェングラートバッハ、6位バイア―04レーヴァクーゼンが獲得した。

入れ替え戦は、決着まで計4試合もかかった。1部のボルシア・ドルトムントと2部のSCフォルトゥナ・ケルンが対戦し、第1戦はケルンが2-0勝利、第2戦はドルトムントが3-1で勝利し、1勝1敗。トータルスコアやアウェイゴールなどのルールがまだ無かったので、決定戦 (H&A二試合制) にもつれ込んだ。ドルトムントが第1戦を8-0、第2戦を3-1で勝利し、2勝0敗で残留を決めた。

順位表

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(出典:[4]

首位
最下位


チーム 出場権または降格
1 FCバイエルン・ミュンヘン (C) 34 21 7 6 82 31 +51 49 UCC出場
2 ヴェルダー・ブレーメン 34 20 9 5 83 41 +42 49 UC出場
3 バイアー05ユールディンゲン 34 19 7 8 63 60 +3 45
4 ボルシア・メンヒェングラートバッハ 34 15 12 7 65 51 +14 42
5 VfBシュトゥットガルト 34 17 7 10 69 45 +24 41 CWC出場[注 2]
6 バイアー04レーヴァクーゼン 34 15 10 9 63 51 +12 40 UC出場[注 2]
7 ハンブルガーSV 34 17 5 12 52 35 +17 39
8 SVヴァルトホーフ・マンハイム 34 11 11 12 41 44 −3 33
9 VfLボーフム 34 14 4 16 55 57 −2 32
10 FCシャルケ04 34 11 8 15 53 58 −5 30
11 1.FCカイザースラウテルン 34 10 10 14 49 54 −5 30
12 1.FCニュルンベルク 34 12 5 17 51 54 −3 29
13 1.FCケルン 34 9 11 14 46 59 −13 29
14 フォルトゥナ・デュッセルドルフ 34 11 7 16 54 78 −24 29
15 アイントラハト・フランクフルト 34 7 14 13 35 49 −14 28
16 ボルシア・ドルトムント 34 10 8 16 49 65 −16 28 昇降格プレーオフ出場
17 1.FCザールブリュッケン (R) 34 6 9 19 39 68 −29 21 2.フースバル・ブンデスリーガ1986–1987ドイツ語版に自動降格
18 ハノーファー96 (R) 34 5 8 21 43 92 −49 18
出典: www.dfb.de
順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点.
(C) 優勝; (R) 降格.
注釈:
  1. ^ 秋の王者、前半戦終了時の首位。
  2. ^ a b バイエルンがDFBポカール1985–1986ドイツ語版も制覇し二冠を達成したため、彼らのUEFAカップウィナーズカップ 1986-87出場権はポカール準優勝のVfBシュトゥットガルトに譲渡された。 これに伴いシュトゥットガルトに内定していた UEFAカップ1986-87出場権はリーグ6位のレヴァークーゼンに移った。

昇降格プレーオフ

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チーム #1 スコア チーム #2
SCフォルトゥナ・ケルン 2:0 ボルシア・ドルトムント
ボルシア・ドルトムント 3:1 SCフォルトゥナ・ケルン
SCフォルトゥナ・ケルン 3:3 ボルシア・ドルトムント
決定戦 (デュッセルドルフ開催):
ボルシア・ドルトムント 8:0 SCフォルトゥナ・ケルン
ボルシア・ドルトムントがエアステ・ブンデスリーガ残留を決めた。

得点ランキング

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(出典:[7]

順位 選手 クラブ 得点数
1. 西ドイツの旗 シュテファン・クンツ VfLボーフム 22
2. 西ドイツの旗 カール・アルゲーヴァードイツ語版 VfBシュトゥットガルト 21
3. 西ドイツの旗 フランク・ノイバートドイツ語版 ヴェルダー・ブレーメン 20
4. 大韓民国の旗 チャ・ブンクン バイヤー04レヴァークーゼン 17
5. 西ドイツの旗 トーマス・アロフス 1. FCカイザースラオテルン 16
西ドイツの旗 ユアゲン・クリンスマン VfBシュトゥットガルト
西ドイツの旗 クラウス・トイバー (サッカー選手)ドイツ語版 FCシャルケ04

観客動員数

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(出典:[8]

最多動員試合
74.000 FCバイエルン・ミュンヘン – 1. FCニュルンベルク (第8節)
最小動員試合
4.000 ハノーファー96 – FCバイヤー05ユルディンゲン (第24節)
4.000 ハノーファー96 – アイントラハト・フランクフルト (第32節)
クラブ 総計 ホーム アウェイ
FCバイエルン・ミュンヘン 1131300 33274 463500 27265 667800 39282
SVヴェルダー・ブレーメン 0932261 27419 420859 24756 511402 30082
FCバイヤー05ユルディンゲン 0393978 11588 201500 11853 192478 11322
ボルシア・メンヒェングラートバッハ 0784000 23059 277000 16294 507000 29824
VfBシュトゥットガルト 0683923 20115 369900 21759 314023 18472
TSVバイヤー04レヴァークーゼン 0450291 13244 172200 10129 278091 16358
ハンブルガーSV 0667739 19639 313400 18435 354339 20843
SVヴァルトホフ・マンハイム 0531830 15642 262600 15447 269230 15837
VfLボーフム 0500264 14714 251000 14765 249264 14663
FCシャルケ04 0639784 18817 323140 19008 316644 18626
1. FCカイザースラウテルン 0550131 16180 281112 16536 269019 15825
1. FCニュルンベルク 0768634 22607 489000 28765 279634 16449
1. FCケルン 0520959 15322 231459 13615 289500 17029
フォルトゥナ・デュッセルドルフ 0404624 11901 175300 10312 229324 13490
アイントラハト・フランクフルト 0494429 14542 280000 16471 214429 12613
ボルシア・ドルトムント 0657640 19342 412000 24235 245640 14449
1. FCザールブリュッケン 0492507 14486 271000 15941 221507 13030
ハノーファー96 0652542 19192 433448 25497 219094 12888

FCバイエルン・ミュンヘンのマイスターマンシャフト

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(出典:[9]

1. FCバイエルン・ミュンヘン

シーズン途中の移籍:クリスティアン・プフェアトナー (→SpVggバイロイト)

主審

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(出典:[10]

名前 生年月日 所属協会 担当試合数 備考
ヴォルフ=ディーター・アーレンフェルダー 1944-02-11 ニーダーライン 8 18 1
カール=ヨーゼフ・アッセンマッハー 1947-05-30 ミッテルライン 10 23 2
ハンス=ハインリヒ・バーニック 1943-02-06 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン 8 24 2
ライナー・ボース 1946-08-16 ヘッセン 7 12 2 ブンデスリーガ担当初年度
ジークフリート・ブレーム 1947-02-03 バイエルン 8 17 0
クラウス・ブロスカ 1945-02-18 ヴェストファーレン 8 31 1 ブンデスリーガ担当初年度
ホアスト=ペーター・ブルフ 1946-11-22 ザールラント 8 12 0
ノアベアト・ブリュックナー 1947-01-08 ヘッセン 8 25 1
ペーター・コアレル 1944-11-09 ヴュルテンベルク 8 23 0
ハンス=ペーター・デルヴィン 1950-03-15 ラインラント 8 22 1
アードルフ・エアマー 1939-06-17 バイエルン 7 14 0
ヴェアナー・フェックラー 1945-06-24 ズュートヴェスト 11 32 2
ペータ-・ガボーア 1940-04-19 ベルリン 8 19 1
フランツ・ゲヒテル 1942-12-15 スイスサッカー協会 1 1 0 交換審判員
ヴィルフリート・ハイトマン 1943-10-04 ニーダーザクセン 8 21 0
フランツ=ヨーゼフ・ホントハイム 1938-08-13 ラインラント 8 24 0
ウド・ホーアアイス 1944-08-27 ハンブルク 8 24 0
ライナー・ユペ 1941-09-11 ヘッセン 7 10 0
ヨアヒム・カウチョーア 1941-09-06 ミッテルライン 9 34 1
アントン・マタイス 1947-07-15 ズュートヴェスト 8 21 0
アルトゥーロ・マルティーノ 1945-10-18 スイスサッカー協会 1 1 0 交換審判員
マンフレート・ノイナー 1945-11-20 バーデン 11 26 3
ハンス=ヨアヒム・オスマース 1948-04-07 ブレーメン 8 23 0
ディーター・パウリー 1942-02-14 ニーダーライン 11 28 1
フォルカー・ロート 1942-02-01 ニーダーザクセン 11 22 0
クルト・レートリスベルゲル 1951-05-21 スイスサッカー協会 1 3 0 交換審判員
ハンス・ショイエーアー 1949-10-18 バイエルン 7 15 0
マンフレート・シュルプ 1946-03-07 スイスサッカー協会 1 1 0 交換審判員
アーロン・シュミットフーバー 1947-02-28 バイエルン 10 25 1
ヴェアナー・シュッテ 1939-12-17 ヴェストファーレン 7 17 2
ゲアハート・テオバルト 1949-12-27 ザールラント 8 21 2
カール=ハインツ・トリッチュラー 1949-09-16 ズュートバーデン 9 25 1
マンフレート・ウーリヒ (審判員) 1940-03-20 ヴェストファーレン 9 15 0
ヴォルフ=リュディガー・ウンバッハ 1945-08-07 ニーダーザクセン 6 15 0
ハンス・ヴァーマン 1939-06-27 ヴェストファーレン 8 26 2
ハンス=ユアゲン・ヴェーバー 1955-06-15 ニーダーライン 8 38 1
ハインツ・ヴェアナー (審判員) 1946-08-08 ザールラント 9 26 0
ヴォルフ=ギュンター・ヴィーゼル 1947-11-16 ニーダーザクセン 9 16 0
クアト・ヴィトケ 1948-06-28 バーデン 8 18 1 ブンデスリーガ担当初年度
ゲアト・ツィマーマン (審判員) 1951-04-22 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン 8 30 3
総計: 306 798 31
出典: weltfussball.de[11]

脚注

[編集]
  1. ^ Karel Stokkermans and Andreas Werner (11 Oct 2024). “(West) Germany - List of Champions” (英語). RSSSF. 2025年2月5日閲覧。
  2. ^ Germany 1985/86” (英語). RSSSF. 2025年2月5日閲覧。
  3. ^ Bundesliga Titelträger” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  4. ^ a b Bundesliga Tabelle” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  5. ^ リヒテンベルガー 2005, p. 356.
  6. ^ Norbert Kuntze (1997) (ドイツ語). Werder Bremen. Eine Karriere im kühlen Norden. Verlag Die Werkstatt, Göttingen , 3. Aufl. S. 19–20, ISBN 3-89533-109-0.
  7. ^ Bundesliga Torjäger 1985/86” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  8. ^ Bundesliga Zuschauer 1985/86” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  9. ^ Bundesliga Einsätze” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  10. ^ Bundesliga Schiedsrichter 1985/86” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  11. ^ Schiedsrichter”. weltfussball.de. 2018年5月23日閲覧。

参考文献

[編集]