トーマス・アーンショウ
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トーマス・アーンショウ(Thomas Earnshaw 1749年[1]2月4日 - 1829年[2]3月1日)はイギリスの時計師である。
ジョン・アーノルドとの争い
[編集]1780年[3]にピエール・ル・ロワが発明したデテント式脱進機のホゾ(Pivot )をバネ(Spring )に置換したスプリング・デテント式脱進機を発明したが、ジョン・アーノルドとの間でどちらが先に発明したかで論争となり、これは今もって解決していない。
脱進機の比較では、アーンショウ式とアーノルド式でガンギ車の回転方向が逆である以外全く相違点はない。
時計全体を比較した場合、理論上はアーノルド製の方が有利であるはずだが、実際の製品はアーンショウ製の方が正確だったという。どちらが先にせよ近代クロノメーターの完成に貢献したことは間違いない[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『時計年表』浅井 忠
- G.H.バイリー、C.クラトン、C.A.イルバート著、大西平三訳『図説時計大鑑』雄山閣出版