コンテンツにスキップ

トリフルオロヨードメタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トリフルオロヨードメタン
識別情報
CAS登録番号 2314-97-8 チェック
PubChem 16843
ChemSpider 15962 チェック
UNII 42A379KB0U チェック
EC番号 219-014-5
RTECS番号 PB6975000
特性
化学式 CF3I
モル質量 195.91 g/mol
外観 無色無臭気体
密度 2.5485 g/cm3 at -78.5 °C
2.3608 g/cm3 at -32.5 °C
融点

-110 °C

沸点

-22.5 °C

への溶解度 若干
蒸気圧 541 kPa
危険性
EU分類 Muta. Cat. 3
EU Index 602-086-00-0
Rフレーズ R68
Sフレーズ (S2), S36/37
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

トリフルオロヨードメタン(Trifluoroiodomethane)は、化学式CF3Iのハロメタンである。ブロモトリフルオロメタンの代替として研究されている[1]。飛行中の航空機や電子機器の火災のためのガス系消火器に用いられる。

化学

[編集]

ロジウム触媒のα,β-不飽和ケトントリフルオロメチル化に用いられる[2]

日光下か100℃を超える場所では、水と反応してフッ化水素ヨウ化水素フッ化カルボニル等の有害な副産物を生じる。

環境への影響

[編集]

炭素フッ素ヨウ素原子を含む。ヨウ素は、塩素に比べ、成層圏オゾン層破壊効果が数百倍も強いが、弱い炭素-ヨウ素結合は、水の影響ですぐに壊れてしまうため、トリフルオロヨードメタンのオゾン層破壊能は、ブロモトリフルオロメタンの1000分の1以下である。大気中での寿命は、ブロモトリフルオロメタンの1%以下で、火山から形成される塩化水素よりも短い、1か月以下である。しかし、炭素-フッ素結合自体が赤外線を吸収しやすく[3]、分解後も非常に効率的な温室効果ガスとして振る舞う[3]

関連文献

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ アーカイブされたコピー”. 2007年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月7日閲覧。
  2. ^ 171441 Trifluoroiodomethane 99%
  3. ^ a b http://webbook.nist.gov/cgi/cbook.cgi?ID=C2314978&Units=SI&Mask=800#Electronic-Spec

外部リンク

[編集]