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トムソンガゼル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トムソンガゼル
トムソンガゼル
トムソンガゼル Gazella thomsonii
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブラックバック亜科 Antilopinae
: ガゼル属 Gazella
亜属 : ガゼル亜属 Gazella
: トムソンガゼル G. thomsonii
学名
Gazella thomsonii
Günther, 1884
和名
トムソンガゼル
英名
Thomson's gazelle
分布図

トムソンガゼル(学名:Gazella thomsonii)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ガゼル属に分類される偶蹄類。

分布

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G. t. thomsonii キリマンジャロトムソンガゼル
ケニア、タンザニアのキリマンジャロ周辺[1]
G. t. albonotata モンガラトムソンガゼル
スーダン南部[2][1]
G. t. nasalis ニアンザトムソンガゼル
ケニア東部、タンザニア北部[1]

形態

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体長80-110センチメートル[1]。尾長25-43センチメートル[1]。肩高55-65センチメートル[1]。背面の毛衣は淡褐色や淡黄褐色[2]、腹面の毛衣は白い[1]。眼から鼻孔にかけて白く縁取られた黒褐色の斑紋(顔側線)が入る[1]。体側面や大腿部に黒褐色の帯模様が入る[2][1]

雌雄共に基部から後方へわずかに湾曲し[2]、先端が上方に向かう角がある[1]。角長オス25-43センチメートル、メス7-15センチメートル[1]。角の断面は細長い卵型で、角の表面には15-18個の節がある[1]

G. t. thomsonii キリマンジャロトムソンガゼル
額から鼻面にかけての毛衣は淡赤褐色で、鼻に黒い斑紋が入る[1]。角の先端が内側へ向かわない[1]
G. t. albonotata モンガラトムソンガゼル
額から鼻面にかけての毛衣は暗赤褐色[1]。角の先端が内側へ向かう[1]
G. t. nasalis ニアンザトムソンガゼル
鼻に黒い斑紋が入らない[1]

分類

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  • Gazella thomsonii thomsonii Günther, 1884 キリマンジャロトムソンガゼル
  • Gazella thomsonii albonotata Rothschild, 1903 モンガラトムソンガゼル
  • Gazella thomsonii nasalis Lönnberg, 1908 ニアンザトムソンガゼル

生態

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藪地がまばらにある草原に生息する[2][1]。乾季は数百頭からなる大規模な群れを形成し、雨期になるとオスと数十頭までのメスからなる群れに分散する[1]

食性は植物食で、主にイネ科)を食べる[2][1]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は約188日[1]。1回に1頭の幼獣を産む[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、81-82頁。
  2. ^ a b c d e f 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、141頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Eudorcas thomsonii. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2.