デンチャイ - チェンコーン線
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デンチャイ - チェンコーン線 | |
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基本情報 | |
起点 | デンチャイ駅 |
終点 | チエンコーン |
駅数 | 26 |
開業 | 未開業(2025年予定[1]) |
所有者 | タイ国有鉄道 |
運営者 | タイ国有鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 323.1 km[2] |
軌間 | 1,000 mm |
電化方式 | 非電化 |
デンチャイ - チェンコーン線は、タイ王国北部にて計画されているタイ国有鉄道の路線である。北本線デンチャイ駅よりチエンラーイを経由し、ラオス国境チエンコーンに至る。
概要
[編集]- 全長 - 323.1 km
- 全26駅(デンチャイ駅を含む)
- 1級 - 4駅(デンチャイ、プレー、パヤオ、チエンラーイ)
- 2級 - 7駅
- 3級 - 2駅
- 停車場 - 13駅
- トンネル - 4区間(すべて複線)、総延長13.5 km
上記区間とは別に、チエンラーイ県内にて分岐しチエンセーンに至る約22 kmの支線が計画されていたが、2022年時点において実現の目途は立っていない。
歴史
[編集]本路線の計画は古く、1941年に発表された「全国鉄道建設計画」に原案を確認することができる。当初はプレー県デンチャイより、ナーン県、パヤオ県を経てチエンラーイ県に入り、古都チエンラーイを経由しチエンコーンに至るというものであった[3][注釈 2]。太平洋戦争後、ナーン県の代わりに西方のラムパーン県経由に修正されたものの、財政事情により長年凍結されていた[3]。なお、本路線は1995年にマレーシアが提案した東南アジア縦貫鉄道構想において、複数あるタイ - ラオス間ルートの一案にも採用されていた[4][注釈 3]。
2013年になり、タイ国鉄は本路線の建設を表明。環境アセスメント承認ののち建設に着手する予定であったが、政変によって再び先送りとなった[6]。
政権交代後の2018年7月31日、プラユット体制下のタイ政府は本路線の建設を閣議決定[2]、のちに土地収用が開始された[注釈 4]。
注釈
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 小堀晋一 (2021年11月1日). “タイ鉄道新時代へ【第92回(第4部8回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その2”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c “รถไฟ “เด่นชัย-เชียงราย-เชียงของ” ทางคู่สายประวัติศาสตร์ ประตูการค้าเชื่อมไทย-อาเซียน และจีนตอนใต้” (タイ語). MGRonline (2021年6月30日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c 小堀晋一 (2022年1月1日). “タイ鉄道新時代へ【第93回(第4部9回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その3”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路』京都大学学術出版会、2010年、328-329頁。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路』京都大学学術出版会、2010年、338頁。
- ^ 小堀晋一 (2021年9月1日). “タイ鉄道新時代へ【第91回(第4部7回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その1”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ “อัพเดตรถไฟทางคู่ระยะที่ 1 สร้างช้า 8 สัญญา สั่งเร่งระยะที่ 2 สายเหนือ-อีสาน” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2022年4月28日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ 小堀晋一 (2022年3月7日). “タイ鉄道新時代へ【第94回(第4部10回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その4”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ [1] - Facebook(タイ語)2021年12月29日、2022年5月12日閲覧
- ^ “เริ่มดำเนินการก่อสร้างรถไฟทางคู่ สายชุมทางเด่นชัย-เชียงของ” (タイ語). チェンマイ・ニュース (2022年7月30日). 2022年8月1日閲覧。