デモンズ3
デモンズ3 | |
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La Chiesa | |
監督 | ミケーレ・ソアヴィ |
脚本 |
ダリオ・アルジェント フランコ・フェリーニ ミケーレ・ソアヴィ |
製作 |
ダリオ・アルジェント マリオ・チェッキゴリ ヴィットリオ・チェッキゴリ |
撮影 | レナート・タフリ |
公開 |
1989年3月10日 1990年8月18日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
前作 | デモンズ2 |
次作 | デモンズ4 |
『デモンズ3』(La Chiesa)は、1988年にイタリアで公開されたダリオ・アルジェントのプロデュース、ミケーレ・ソアヴィの監督による映画である。日本では1990年に公開された。
ストーリー
[編集]中世イタリア、ある村で、チュートン騎士団によって悪魔崇拝者たちと思われた村人たちの虐殺が行われた。さらに村人たちが蘇らぬよう、死体の上に教会が建てられ、秘密の封印が施された。
時は移り現代、教会に司書として赴任したエバンは、好奇心と功名心から古文書を解読した上に誤って封印を説いてしまう。エバンは自ら心臓を抉り出した末、翌日何もなかったかのように出勤するが、人が変わったように好色になっていた。エバンにセクハラを受けた堂守ヘルマンの娘ロッテは父親に訴えるが、ヘルマンは人が変わったようにロッテを折檻する。我に返ったヘルマンは恐ろしさのあまり錯乱し、懺悔室で「悪魔に取り付かれた」と告白すると、封印のあった地下室で削岩機を腹に突き立て、自殺する。
教会には悪魔が復活した際に外に逃がさないように仕掛けが施してあり、削岩機の衝撃でこの仕掛けが作動する。撮影のために教会を訪れていたブライダル・モデルの撮影隊一行や、社会科見学の子供たち、ライダーのカップルや観光客の老夫婦は、外部から遮断され閉じ込められてしまう。虐殺された村人たちの怨念は封印を解かれ、悪魔となって甦り、閉じ込められた人々を次々に蝕んでいく。言い伝えで真相を知っていた司教は「すべては神の思し召しだ」と語ると、古文書を破り捨て、鐘楼から飛び降りて自殺する。教会に住むガス神父とロッテはこの事態に立ち向かい、教会の秘密に迫ってゆく。
スタッフ
[編集]- 監督:ミケーレ・ソアヴィ
- 制作:ダリオ・アルジェント、マリオ・チェッキゴリ、ヴィットリオ・チェッキゴリ
- 脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ、ミケーレ・ソアヴィ
- 音楽:キース・エマーソン、フィリップ・グラス、ゴブリン、ファビオ・ピニャテッリ、マーティン・ゴールドレィ
キャスト
[編集]- ガス神父:ヒュー・クワルシー
- エバン:トーマス・アラナ
- 司教:フェオドール・シャリアピン・ジュニア
- リサ:バーバラ・クピスティ
- ブライダルモデル:アントネラ・ビターレ
- 聖職者:ジョバンニ・ロンバルド・ラディス
- ロッテ:アーシア・アルジェント
- ヘルマン:ロベルト・コルビレット
- 警察官:ミケーレ・ソアヴィ
逸話
[編集]- 『デモンズ』というタイトルが付いてある作品は数多くあるものの、実際には『デモンズ』と『デモンズ2』の2作のみが正式なシリーズであり、その後作られたものはダリオ・アルジェントやミケーレ・ソアヴィ、もしくは『デモンズ』と『デモンズ2』の監督ランベルト・バーヴァが関わっているというだけで付けられているものがほとんどである(中にはまったく無関係のものもある)。『デモンズ3』というタイトルはあくまで邦題であり、本作は『デモンズ』の3作目ではない。ただ、本作は元々『デモンズ』の3作目を作る予定であったが様々な事情により断念され、新たに企画され作られた作品なので、まったく関連がないという訳ではない。
- 『デモンズ』で仮面の怪人役を演じたソアヴィだが、本作ではリサの通報で駆け付けた警察官役でカメオ出演している。
本作以外にデモンズ3のタイトルを使用した作品
[編集]『ブラック・デモンズ』ウンベルト・レンツィの最後の監督作品。元々の原題は邦題と同じく『Black Demons』であったが、ビデオリリースに合わせて『Demoni 3(デモンズ3)』に改題された。レンツィ自身はこのタイトルをデモンズシリーズだと誤解されるので、快く思っていなかったという。
『オウガー』ランベルト・バーヴァ監督作。欧米では『Demons III: The Ogre(デモンズ3)』のタイトルで公開されている。