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デモサヨナラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『デモサヨナラ』
Dorothy Little HappyEP
リリース
ジャンル J-POP
レーベル avex trax
プロデュース 坂本サトル
チャート最高順位
Dorothy Little Happy アルバム 年表
デモサヨナラ
(2011年)
デモサヨナラ2012
(2012年)
Life goes on
2013年
EANコード
EAN 4988064382743(デモサヨナラ)
EAN 4988064384013(デモサヨナラ2012)
ミュージックビデオ
デモサヨナラ(2015ver) - YouTube
ライブ映像
【OFFICIAL】Dorothy Little Happy「デモサヨナラ」(TIF2015) - YouTube
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デモサヨナラ(Demo Sayonara)は、日本のガールズユニット・Dorothy Little Happyの楽曲、及びそれを収録したミニ・アルバムのタイトルである。このアルバムは自身のメジャーデビュー作品として2011年平成23年)3月16日avex traxから発売された。

2012年1月11日に同レーベルから発売された『デモサヨナラ2012』についても本項で記述する。

背景とリリース

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2010年(平成22年)7月7日、秋元瑠海・白戸佳奈・鈴木美智代・髙橋麻里・富永美杜の5人によってDorothy Little Happy(以下、ドロシー)が結成され、同年8月4日に「ジャンプ!」、同12月1日に「冬の桜 〜winter flower〜」をBounDEEレーベルからリリース[2]。その間鈴木が脱退し、ドロシーの公式バックダンサーを務めていた早坂香美が加入[3]。同年12月27日には日本テレビで放送されていた帯情報番組『スッキリ』でも取り上げられ[4]、注目度が増すようになる。

2011年1月10日、仙台CLUB JUNK BOXで行われたライブ・イベント『闘魂音楽塾〜GIRL POP SHOW〜 vol.2』にドロシーが出演[5]。その中で初披露した3曲のうちの一つが、坂本サトル作詞・作曲による「デモサヨナラ」であった[6]。歌いだしの「好きよ」の後にとあるファンが「オレモー!」とコール&レスポンスしたことから、初披露と共に大きな反響を集めた[7]。髙橋麻里は「オレモー!」コールを初めて聞いた時、「そんなコール聞いたことなかったし、んんん? ってびっくりしたなぁ。」と述懐している[2]。当初はインディーズ3作目のシングルとして発売する予定だったが[7]、このイベントで共演した東京女子流[5][注 1]が所属するavex traxからのメジャーデビューが同年2月1日に決まり、同3月16日に表題曲を含めたミニ・アルバムとして発売する運びとなった[7][8][9]

しかし、発売5日前の3月11日東日本大震災が発生。予定されていたデビュー・ライブやイベントが全て中止となる中でCD発売を迎えたものの[10]、震災の影響でCDの流通が停滞したため、宮城県岩手県福島県の被災3県では発売から1ヵ月近く、CDショップにドロシーのCDが並ばなかったという[7][2]。この結果同月28日オリコンアルバムチャートの100位以内に「デモサヨナラ」は登場しなかった。ところが、同年8月27日28日に行われた『TOKYO IDOL FESTIVAL 2011』にドロシーが出演すると、上述のコール&レスポンスでたちまち注目を集め[11]翌29日付のタワーレコード・ジャパニーズロック&ポップスアルバムチャートにおいて、本作が5位にランクインした[1]

なお、初回生産分でトレーディングカードと共に封入されていたイベント参加用の握手券は同年5月15日までが有効期限となっていたが、同月21日22日に福島県福島市TSUTAYA福島南店で行われたチャリティーライブでも利用することが出来た[12]

その後、収録曲の差し替えを行った7曲入りのヴァージョンとして『デモサヨナラ2012』が制作され[13]、2012年1月11日に自身のメジャー第1弾シングルとなる「HAPPY DAYS!」と同時発売された。

構成・収録トラック

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本アルバムは前半6〜7曲が歌入り、後半6〜7曲がインストゥルメンタルヴァージョンとなっている。ドロシーと同じステップワン所属者で構成されたユニット『B♭』(ビーフラット)の持ち歌として知られる「Hi So Jump!」を除き、すべての楽曲を坂本サトルが手掛けている。マスタリングは当時20代前半だった北海道旭川市出身の山崎翼(バーニー・グランドマン・マスタリング)が手掛けた[13]

「Winter blossom 〜冬の桜〜」は、自身の2ndシングル「冬の桜 〜winter flower〜」をリアレンジしたヴァージョンである[7]

「別れの時」は、坂本が2004年2月4日に発売したシングル曲のカヴァーである[14]

デモサヨナラ

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#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Winter blossom 〜冬の桜〜」坂本サトル坂本サトル安部潤
2.「デモサヨナラ」坂本サトル坂本サトル安部潤
3.「ドロシーの世界1周夏物語」坂本サトル坂本サトル安部潤
4.「部屋とパジャマと私」坂本サトル坂本サトル安部潤
5.「別れの時」坂本サトル
Student counsil of Shiogama Girl's School
坂本サトル安部潤
6.「Hi So Jump! -Happy Dance Remix-」taracotaracotaraco
7.「Winter blossom 〜冬の桜〜」(Instrumental) 坂本サトル安部潤
8.「デモサヨナラ」(Instrumental)坂本サトル坂本サトル安部潤
9.「ドロシーの世界1周夏物語」(Instrumental) 坂本サトル安部潤
10.「部屋とパジャマと私」(Instrumental) 坂本サトル安部潤
11.「別れの時」(Instrumental) 坂本サトル安部潤
12.「Hi So Jump! -Happy Dance Remix-」(Instrumental) taracotaraco
合計時間:

デモサヨナラ2012

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全作曲:坂本サトル
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「デモサヨナラ」坂本サトル 安部潤
2.「Winter blossom 〜冬の桜〜」坂本サトル 安部潤
3.「ソウル17(2012 ver.)」坂本サトル 小西貴雄
4.「部屋とパジャマと私」坂本サトル 安部潤
5.「ドロシーの世界1周夏物語」坂本サトル 安部潤
6.「ジャンプ! (2012 ver.)」坂本サトル 小西貴雄
7.「別れの時」坂本サトル
Student counsil of Shiogama Girl's School
 安部潤
8.「デモサヨナラ」(Instrumental)  安部潤
9.「Winter blossom 〜冬の桜〜」(Instrumental)  安部潤
10.「ソウル17(2012 ver.)」(Instrumental)  小西貴雄
11.「部屋とパジャマと私」(Instrumental)  安部潤
12.「ドロシーの世界1周夏物語」(Instrumental)  安部潤
13.「ジャンプ! (2012 ver.)」(Instrumental)  小西貴雄
14.「別れの時」(Instrumental)  安部潤
合計時間:

「デモサヨナラ」ヴァージョン一覧

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  • デモサヨナラ(2015 ver.)
    2015年・ベストアルバム『The Best of Dorothy Little Happy 2010-2015』[注 2]収録。同年9月30日に東京・GARRET udagawaにて行われたGALETTeのコンサート『GALETTe Grooving Night』では、当時GALETTeのメンバーだった藤田あかり(元Party Rockets)と野田怜奈(元HAPPY DANCE)によってこのヴァージョンが歌唱された[15]
  • デモサヨナラ(2017 ver.)
    2017年・シングル『FOR YOU』収録。この時は白戸佳奈が体調不良で休養(のちに卒業)したため、髙橋麻里のみでレコーディングされた。
  • デモサヨナラ2019
    髙橋に代わってドロシーの中心となった栗村風香2019年2月加入)を含む新体制で2019年に制作したヴァージョン。この新録に際しクラウドファンディングサイト「muevo」(ミュエボ)で資金を募った[16]
  • デモサヨナラ2023
    2023年春に栗村のソロユニットとなってから制作したヴァージョン[17]

カヴァー

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脚注

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注釈

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  1. ^ メンバーの新井ひとみは宮城県柴田郡大河原町出身。
  2. ^ 『The Best of Dorothy Little Happy 2010-2015』2015年4月1日発売、avex trax CD:AVCD-93109

出典

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  1. ^ a b Dorothy Little Happy. “デモサヨナラ”. CD Journal. 株式会社シーディージャーナル. 2024年11月30日閲覧。
  2. ^ a b c 髙橋麻里 (2018年12月8日). “★あと8日♪”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  3. ^ 早坂香美 (2010年11月21日). “☆私は…☆”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  4. ^ 白戸佳奈 (2010年12月25日). “→スッキリ〜”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  5. ^ a b お知らせ!”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント (2010年11月8日). 2024年11月30日閲覧。
  6. ^ 髙橋麻里 (2011年1月11日). “★振り返りっ(・ω・*)♪”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  7. ^ a b c d e CD Journal『南波一海 presents ヒロインたちのうた 第2回 坂本サトル(後編)』(インタビュアー:南波一海)、株式会社シーディージャーナル、2016年9月14日https://www.cdjournal.com/main/special/song_of_the_heroines/645/26/f2024年11月30日閲覧 
  8. ^ 白戸佳奈 (2011年2月1日). “→お知らせ(^-^)”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  9. ^ 坂本サトル (2011年2月1日). “思ったよりかなり早かった”. オフィシャルブログ「日々の営み public」. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  10. ^ 坂本サトル (2011年3月16日). “復興スタート記念日〜DLH本日デビュー”. オフィシャルブログ「日々の営み public」. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  11. ^ CD Journal『「TOKYO IDOL FESTIVAL 2011」で注目度UP! 仙台発のアイドルユニット・Dorothy Little Happy!』(インタビュアー:南波一海)、株式会社シーディージャーナル、2011年11月9日https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/dorothy-little-happy/20000006302024年11月30日閲覧 
  12. ^ 白戸佳奈 (2011年5月20日). “→福島楽しみ♪”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  13. ^ a b 坂本サトル (2011年11月22日). “ほんとにいい音!”. オフィシャルブログ「日々の営み public」. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  14. ^ 坂本サトル. “別れの時”. オフィシャルブログ「日々の営み public」. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  15. ^ GALETTe藤田&野田、新定期公演で「デモサヨナラ」歌唱”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2015年10月2日). 2024年11月30日閲覧。
  16. ^ 【Dorothy Little Happy】「今」と「昔」を繋ぐ、新体制での代表曲「デモサヨナラ 」再録プロジェクト。”. 株式会社muevo (2019年7月9日). 2024年11月30日閲覧。
  17. ^ 栗村風香 (2023年6月26日). “デモサヨナラ2023”. Dorothy Little Happy Official Blog. サイバーエージェント. 2024年11月30日閲覧。
  18. ^ BiSとDorothy Little Happyがまさかのコラボレーション”. タワーレコード (2012年12月23日). 2024年11月30日閲覧。
  19. ^ 転校少女* ニューミニアルバム「LOVE IDOL PROJECT」11月30日発売”. タワーレコード (2021年10月12日). 2024年11月30日閲覧。

映像外部リンク

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