デイヴィッド・ヘンリー・ウォン
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デイヴィッド・ヘンリー・ウォン(David Henry Hwang; 中国語簡体字:黄哲伦; 繁体字:黄哲倫; ピンイン:Huáng Zhélún; 1957年8月11日 - )は、アメリカの劇作家、脚本家。姓は英語では"Wong"のように読むが、日本語では「ファン」と表記することもある[1][2]。
ヒルトン・アルス(『ニューヨーカー』誌)は「最も成功した中国系アメリカ人劇作家」とした。
カリフォルニア州ロスアンジェルスで、銀行家のヘンリー、ピアノ教師のドロシーを両親に生まれた。3人の子供の長子で、2人の妹がいる。
スタンフォード大学で教養学士、イェール大学で美術学修士を修得している。
最初の作品はスタンフォード大学の「岡田寮」で書かれ、サム・シェパードとマリア・アイリーン・フォルネに師事した直後の作品だった[3]。
作品
[編集]戯曲
[編集]- FOB
- ダンスと鉄道
- 家族の祈り
- 眠れる美女の家(川端康成の小説『眠れる美女』の翻案)
- 声の音
- 直線距離
- 豊かな関係
- M.バタフライ
- ボンデージ
- 額面
- チャイナタウンを見つけよう
- バングコック
- 黄金の子
- ペール・ギュント(ヘンリック・イプセン原作、スティーヴン・ミュラーとの共作)
- マーチャンダイジング(ヒューマナ演劇祭 T[ext] Shirt play)
- ジェイドポットや纏足
- レッドボックスからチベットへ(ピーター・シス原作)
- グレートヘルムスマン
- 黄色の顔
- DNAの再会
- チングリッシュ
- カンフー
- カインとアベル
音楽劇
[編集]- 屋根の上の1000年(室内オペラ、作曲:フィリップ・グラス)
- 航海(オペラ、作曲:フィリップ・グラス、グラスの物語に基づいて英語、ラテン語、およびスペイン語で台本を執筆)
- シルバー・リバー(室内オペラ、作曲:ブライト・モリ)
- アイーダ(ミュージカル、作曲:エルトン・ジョン、作詞:ティム・ライス、台本をリンダ・ウールバートン、ロバート・フォールズと共作、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラが原作)
- フラワー・ドラム・ソング(ミュージカル、作曲:リチャード・ロジャース、作詞:オスカー・ハマースタイン2世、ジョセフ・フィールズと共作)
- 声の音(オペラ、作曲:フィリップ・グラス、ウォンの戯曲に基づく)
- Ainadamar(オペラ、作曲:オスバルド・ゴリホフ、スペイン語の台本)
- ターザン(ミュージカル、作曲:フィル・コリンズ、エドガー・ライス・バローズ原作、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの映画『ターザン』に基づく)
- 不思議の国のアリス(オペラ、作曲:陳銀淑、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』の翻案)
- ザ・フライ(オペラ、作曲:ハワード・ショア、デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『ザ・フライ』に基づく)
映画・テレビドラマ
[編集]- ダンスと鉄道(翻案)
- 袋小路(フレデリック・キンボール共作)
- 紫禁城、米国(アシスタントのみ)
- 禁じられた夜(ジュディス・シャピロの記事「中国の愛のコース」にもとづく)
- M・バタフライ(ウォンの戯曲に基づく)
- ゴールデンゲート
- 絵の花嫁(スクリプト顧問のみ)
- 猿の王(別名「失われた帝国」)
- 所持(ローラ・ジョーンズ、ニール・ラビュートと共作、A・S・バイアットの小説に基づく)
- 声の音(原作)
- 白いカエル(エグゼクティブプロデューサーと出演のみ)
その他
[編集]- 黄色のパンク人形(ダンスの出しもの、演出:ルビー・シャン、音楽:ジョン・ゾーン)
- 亡命中の舞踊(ダンス映画、監督:ルビー・シャン、音楽:ハワード・シルバー)
- プリンスのアルバム『カム』(収録曲「ソロ」作詞)
- エロスの後に(振付:モーリーン・フレミング、音楽:フィリップ・グラス)
- 時の縁でイカルス(マルチ・メディア・プレゼンテーション、音楽:フィリップ・グラス、映像:アル+アル、ブライアン・グリーンの小説に基づく)
- 黄色の顔(YouTubeのビデオ、原作のみ)
出演
[編集]- マキシン・ホン・キングストン:トーキング・ストーリー
- 中国系アメリカ人
- 文学的ビジョン
- アジアのプライド・ポルノ
- ハッピーバースデー・オスカー・ワイルド
- ハリウッドの中国人
- 長い話を短く
- 5幕でのジョー・パップ
- 世界文学への誘い
序文やその他の文
[編集]- 赤いスカーフの女の子:文化大革命の回顧録
- アジア系アメリカ人のドラマ:多民族風景から
- ロボットストーリーや脚本
- フラワー・ドラム・ソング
- 1990年代の行動主義と抵抗:アジア・アメリカ
- 猿の王(原作)
- サンノゼの殺人(翻訳)
日本語訳
[編集]- デイヴィッド・ヘンリー・ウォン『M.バタフライ』吉田美枝訳、劇書房、1989[4]。
脚注
[編集]- ^ “Playwright DAVID HENRY HWANG (pronounced "Wong")” (英語). NPR.org 2022年7月22日閲覧。
- ^ “岡本圭人「とても挑戦的な役」 内野聖陽が日本語のイントネーションをビシバシ指摘「海外帰りだから」(オリコン)”. Yahoo!ニュース. 2022年7月22日閲覧。
- ^ “Exit the Dragon”. New Yorker. (Feb 10, 2014)
- ^ “M.バタフライ”. 国立国会図書館サーチ. 2022年7月22日閲覧。
参考文献
[編集]- Chen, Barbara. "A Conversation with David Henry Hwang." Yolk. 2001. Issue 8.1 (Kelly Hu).
外部リンク
[編集]- デヴィッド・ヘンリー・ホアン - allcinema
- デイヴィッド・ヘンリー・ホァング - KINENOTE
- David Henry Hwang - IMDb
- David Henry Hwang - インターネット・ブロードウェイ・データベース
- David Henry Hwang at Playscripts, Inc.