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ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト
モダン・フォーク・カルテットの楽曲
録音ロサンゼルス、ゴールド・スター・スタジオ(1965年末または1966年初め)
ジャンルフォークロック
時間2分39秒
作曲者ハリー・ニルソンフィル・スペクター
プロデュースフィル・スペクター
ミュージックビデオ
「This Could Be the Night」 - YouTube

ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト」(This Could Be the Night)は、ハリー・ニルソンフィル・スペクターが作詞作曲し、モダン・フォーク・カルテットがレコーディングした楽曲。グループのシングルとしては発表されなかったが、1966年のコンサート映画『The Big T.N.T. Show』のテーマソングに使用された。

概要

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1965年当時、主にソングライターとして活動していたハリー・ニルソンザ・ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンに捧げるために「ディス・クッド・ビー・ザ・ナイト」を書いた。そして彼はウィルソンが敬愛してやまないフィル・スペクターに本作品の制作を託した[1]。ニルソンの伝記作家、アリン・シプトンによれば、曲の著作権は1966年3月30日付でニルソン単独で登録されているという[2]

勃興しつつあったフォークロックのマーケットに食い込むことを望んだスペクターは、モダン・フォーク・カルテットと親しくなっていたことから、彼らをロサンゼルスのゴールド・スター・スタジオに呼びレコーディングを行った。のちに写真家として名を馳せる、モダン・フォーク・カルテットのメンバーだったヘンリー・ディルツ(Henry Diltz)は、部屋着にスリッパばきのブライアン・ウィルソンがレコーディング・セッションに現れたことを証言している[1][2]

ところが録音後、スペクターはアイク&ティナ・ターナーの「River Deep – Mountain High」の制作にのめり込み、モダン・フォーク・カルテットのことをすっかり忘れてしまう[3]。本作品はシングルにもアルバムにも発表されず、代わりに1966年のコンサート映画『The Big T.N.T. Show』のテーマソングに使用された。

モダン・フォーク・カルテットのバージョンは、1976年にイギリスで発売されたコンピレーション・アルバム『Phil Spector Wall of Sound Vol. 6 – Rare Masters Vol. 2』において初めて公式に世に出た[4]

作者のニルソンは1967年、モンキーズ用に本作品のデモ・テープを作った。ピアノ弾き語りの彼のバージョンは2013年のコンピレーション・アルバム『The RCA Albums Collection』に収録された。

カバー・バージョン

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脚注

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  1. ^ a b Brown, Mick (2008). Tearing Down the Wall of Sound: The Rise and Fall of Phil Spector. Vintage. p. 186. ISBN 978-1-4000-7661-1 
  2. ^ a b Shipton, Alyn (2013-06-19). Nilsson: The Life of a Singer-Songwriter. Oxford University Press, USA. pp. 41–44. ISBN 978-0-19-933069-0. https://books.google.com/books?id=kWImAAAAQBAJ&pg=PA43 
  3. ^ Hoskyns, Barney (1999). Waiting for the Sun: Strange Days, Weird Scenes, and the Sound of Los Angeles. St. Martin's Griffin. pp. 100–101. ISBN 0-312-17056-4 
  4. ^ Various - Rare Masters 2 (Vinyl, LP) at Discogs
  5. ^ Flamin' Groovies* - Rock Juice (CD, Album) at Discogs
  6. ^ Jeffrey Foskett - Sunnys Off (CD, Album) at Discogs