ディストピア飯
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ディストピア飯(ディストピアめし)は、食欲をそそらない無機質な食事のことを指すインターネットミームである。
概要
[編集]同様の食事はこのインターネットミームが現れる前から存在しており、『2001年宇宙の旅』や『機動戦士ガンダム』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』などでディストピア飯のようなペースト料理が出てきている[1][2]。これらは単に宇宙食や未来食として出てくることが多いが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では前作の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』終盤に発生した災害によって、人類が住むことのできる土地がごくわずかなものとなってしまった状況を象徴するアイテムとなっていた[注釈 1][3]。
2017年にペーストやゼリー、固形栄養食や錠剤が金属製のプレートに盛られた食事の写真と共に「核戦争後の荒廃した世界」や「コンピューターに管理された未来」の日常を描いたツイートがTwitter(現在のX)に投稿された[1][4]。これがきっかけとなって同様の食事がディストピア飯と呼ばれるようになり、Twitterを中心としたインターネットミームとして広まった。Twitterや動画サイトなどではディストピア飯を再現する人が現れたほか、ディストピア飯を題材とした作品を作るアーティストも現れた。集英社ではディストピア飯を対象とした小説の企画賞が開催された[1][5]。
2024年にサービスを開始したゲーム『学園アイドルマスター』では、登場人物の花海咲季が作る「ブロッコリーと鶏むね肉以外のすべてがペーストで構成された食事」がディストピア飯であると話題になった。同ゲームがスイーツパラダイスとのコラボを実施した際にはこのペースト飯がコラボメニューとして発売された[6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 前作の『破』では普通の食事が出てきている。
出典
[編集]- ^ a b c 阿古真理 (2024年4月19日). “映えない「ディストピア飯」地味に人気の続くワケ”. 東洋経済オンライン. 2025年1月28日閲覧。
- ^ “【パロディ】『2001年宇宙の旅』でボーマンとプールが食べていた「ディストピア飯」が登場したアニメのまとめ”. KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック (2022年3月26日). 2025年2月4日閲覧。
- ^ “「ヱヴァQ」でシンジが食べた「ディストピア飯」を完全再現 まさかのプレート部分まで自作”. ねとらぼ. 2025年1月29日閲覧。
- ^ カレー沢薫 (2024年8月5日). “カレー沢薫の時流漂流(311) ディストピア飯の米一粒にも七人の神様、早い安いvs温もりの行方”. マイナビニュース. 2025年1月28日閲覧。
- ^ “ディストピア飯小説賞 選考結果発表|集英社Webマガジンコバルト文庫”. cobalt.shueisha.co.jp. 2025年1月29日閲覧。
- ^ 茶っプリン (2024年7月26日). “『学マス』で何かと話題の「ディストピア飯」、まさかの商品化!スイパラで“再現度高すぎなコラボメニュー”として提供”. インサイド. 2025年1月28日閲覧。