コンテンツにスキップ

テレサ・グレイヴス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テレサ・グレイヴス
Teresa Graves
『女刑事クリスティーより』
生誕 Terresa Graves
(1948-01-10) 1948年1月10日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン
死没 2002年10月10日(2002-10-10)(54歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
死因 自宅の火災による焼死
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
別名 Theresa Graves
職業 歌手・女優
活動期間 1967–1983
宗教 エホバの証人
配偶者
William Reddick(結婚 1977年⁠–⁠1983年)
テンプレートを表示

テレサ・グレイヴス(Teresa Graves、出生名:Terresa Graves、1948年1月10日 - 2002年10月10日)はアメリカ合衆国の女優・歌手。

主演作である1974年のテレビドラマ『女刑事クリスティー』は、テレビ史上初めて、アフリカ系アメリカ人女性が1時間もののテレビドラマで主演を務めた作品として知られている[1]

生涯

[編集]

テキサス州ヒューストン生まれのグレイヴスは、ヴォーカル・グループドゥードゥルタウン・パイパーズ英語版の一員として歌うところから芸能人としてのキャリアをスタートした[2]

その後、女優に転身し、en:Our Place (U.S. TV series)(1967年に放送)とTurn-On (1969年に放送)という番組に出演した。 1969年、グレイヴスはRowan & Martin's Laugh-In の第3シーズンからレギュラーメンバーとして出演した[3]

数々の映画に出演したのち、グレイヴスは1974年のテレビ映画『血戦!地獄の特捜隊』にて主演を果たした。このテレビ映画はのちにテレビドラマ化され、彼女の上司役としてチャールズ・シオフィジャック・ケリーが出演した。

雑誌ジェット英語版は、グレイヴスについて「テレビ史上最も陽気な探偵で、ヴィーナスよりも女性的で、タフな女刑事ものの醍醐味である」と評した[4]。 1969年には、ボブ・ホープの USOツアーに参加し、東南アジアに足を運んだ。

晩年

[編集]

グレイヴスは1974年にエホバの証人に入信し、間もなく彼女は自らの知名度を用いて、バンダ政権による一党制が敷かれたマラウィで信者が迫害されていることを世界中に知らせた[5]

1983年、グレイヴスは芸能界を引退し、宗教活動に専念するようになった。引退後、グレイヴスはカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のハイドパークにて、母親の介護にあたっていた。2002年10月10日、グレイヴスの自宅が火事になった。グレイヴスは寝室から意識不明の状態で発見され、病院に救急搬送されたが、その後死亡が確認された。54歳だった[2]

主な出演作品

[編集]
放送年 邦題
原題
役柄 備考
1969
Turn-On
レギュラー出演者 第1回放送中に打ち切り
1970年–1971年
Rowan & Martin's Laugh-In
レギュラー出演者 26話
1971
The Funny Side
マイノリティの人妻 出演回不明
1972
Keeping Up with the Joneses
テレビ映画
1972
The New Dick Van Dyke Show
Nurse Allen 1話
1973
The Rookies
Susan Davis 1話
1973
That Man Bolt
Samantha Nightingale
1974 MR.バンピラ/眠れる棺の美女
Vampira
バンピラ伯爵夫人 別題Old Dracula
Old Drac
1974
Black Eye
Cynthia
1974 血戦!地獄の特捜隊
en:Get Christie Love!
クリスティー・ラブ テレビ映画
1974 女刑事クリスティー
Get Christie Love!
クリスティー・ラブ 上記テレビ映画の連続ドラマ化作品。全22話出演

受賞歴

[編集]
受賞年 結果 部門 作品名
1975 ゴールデングローブ賞 Nominated ゴールデングローブ賞女優賞 女刑事クリスティー
1977 en:TP de Oro 受賞 外国人女優賞 (Mejor Actriz Extranjera) 女刑事クリスティー

脚注

[編集]
  1. ^ Levine, Elana (2007). Wallowing in Sex: The New Sexual Culture of 1970s American Television. Duke University Press. p. 134. ISBN 0-8223-3919-6 
  2. ^ a b Malnic, Eric (2002年10月11日). “Home Fire Kills `Laugh-In' Star”. Los Angeles Time: p. B4 
  3. ^ Erickson, Hal (1999). From Beautiful Downtown Burbank: A Critical History of Rowan and Martin's Laugh-in, 1968-1973. McFarland. p. 204. ISBN 0-7864-0766-2 
  4. ^ "TV's Tough Lady Copy", Jet magazine, November 14, 1974, cover and pages 58-60, Online
  5. ^ 二つの愛のうち一つを選ぶ」『目ざめよ!』1977年10月8日、16-22頁。 

外部リンク

[編集]