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テバイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テバイン
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識別情報
CAS登録番号 115-37-7 チェック
PubChem 5324289
ChemSpider 4481822 チェック
4479543 チェック
UNII 2P9MKG8GX7 チェック
KEGG C06173 ×
MeSH Thebaine
ChEBI
ChEMBL CHEMBL403893 チェック
特性
化学式 C19H21NO3
モル質量 311.37 g mol−1
薬理学
代謝 O-脱メチル化[1]
法的状況 Controlled (S8)(AU) Schedule I(CA) Class A(UK) Schedule II(US)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

テバイン (thebaine)、別名パラモルフィン (paramorphine) はオピオイドアルカロイドの一種で、アヘンの少量成分である。化学的にモルフィンコデインと類似した構造を持つ。抑制作用よりも興奮作用のほうが強く、多量に摂取するとストリキニーネと同様の痙攣作用をもたらす[2]。テバインがそのまま治療用に使われることはないが、工業的には医薬品原料として利用され、オキシコドンオキシモルフォンナルブフィンナロキソンナルトレキソンブプレノルフィンエトルフィンなどが製造される。

国際的に法規制が行われている化合物であり、イギリスでは1971年薬物誤用法においてクラスAに、アメリカ合衆国では規制物質法においてスケジュールIIに分類されている。

参考文献

[編集]
  1. ^ Mikus, G.; Somogyi, A. A.; Bochner, F.; Eichelbaum, M. (1991). “Thebaine O-demethylation to oripavine: Genetic differences between two rat strains”. Xenobiotica 21 (11): 1501–9. doi:10.3109/00498259109044400. PMID 1763524. 
  2. ^ Aceto, M. D.; Harris, L. S.; Abood, M. E.; Rice, K. C. (1999). "Stereoselective mu- and delta-opioid receptor-related antinociception and binding with (+)-thebaine." European Journal of Pharmacology 365(2-3): 143–147. PMID 9988096.