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ティム・フェデロビッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ティム・フェデロビッチ
Tim Federowicz
2021年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州エリー
生年月日 (1987-08-05) 1987年8月5日(37歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2008年 MLBドラフト7巡目
初出場 2011年9月11日
最終出場 2019年9月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
五輪 2021年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 野球

ティモシー・ジョゼフ・フェデロビッチ: Timothy Joseph "FedEx" Federowicz, 1987年8月5日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州エリー出身の元プロ野球選手捕手)。

2021年に開催された東京オリンピック野球競技の銀メダリスト。

経歴

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プロ入りとレッドソックス傘下時代

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2008年MLBドラフト7巡目(全体232位)でボストン・レッドソックスから指名され、7月7日に入団。契約後、傘下のA-級ローウェル・スピナーズ英語版でプロデビュー。36試合に出場して打率.244、1本塁打、15打点、10盗塁を記録した。

2009年はまずA級グリーンビル・ドライブでプレーし、55試合に出場して打率.345、10本塁打、34打点、1盗塁の成績を残した。6月にA+級セイラム・レッドソックスへ昇格。51試合に出場して打率.257、4本塁打、24打点、1盗塁を記録した。

2010年はA級セイラムでプレーし、109試合に出場して打率.253、4本塁打、61打点、1盗塁を記録した。

2011年はAA級ポートランド・シードッグスでプレーし、90試合に出場して打率.277、8本塁打、52打点、1盗塁を記録した。

ドジャース時代

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2011年7月31日にレッドソックス、シアトル・マリナーズロサンゼルス・ドジャース間の三角トレードで、ドジャースへ移籍した[1]。傘下のAAA級アルバカーキ・アイソトープスでプレーし、25試合に出場して打率.325、6本塁打、17打点を記録した。9月6日にメジャー初昇格を果たし、11日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。8回裏から捕手の守備に就き、1打数無安打1三振だった。この年メジャーでは7試合に出場して打率.154、1打点だった。

2012年はAAA級アルバカーキで開幕を迎え、115試合に出場。打率.294、11本塁打、76打点の成績で、9月1日にメジャー昇格した[2]。4試合に出場した。オフにドミニカン・ウィンターリーグに参加し、ティグレス・デル・リセイに所属した。

2013年は開幕ロースター入りしたが、4月6日にラモン・ヘルナンデスが加入したためAAA級アルバカーキへ降格。4月17日にクリス・カプアーノ故障者リスト入りしたため再昇格した[3]が、4月24日にテッド・リリーが故障者リストから復帰したため再び降格した[4]。5月8日に再昇格し[5]、5月19日にAAA級アルバカーキへ降格した。5月30日に再昇格した[6]。この年は自己最多の56試合に出場して打率.231、4本塁打、16打点を記録した。

2014年、前年から30試合近く出場機会が減少し、打率・出塁率・長打率のいずれもが.200未満に終わり、極度の打撃不振に陥った。守備面では、22試合にマスクを被って盗塁阻止率43%、守備防御点+1という成績を記録した。

パドレス傘下時代

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2014年12月18日にヤズマニ・グランダルジョー・ウィーランドザック・エフリンとのトレードで、マット・ケンプと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[7]

2015年シーズンはメジャーでの出場はなく、8月1日にDFAとなり[8]、11日にマイナー契約となった。オフの11月6日にFAとなった[9]

カブス時代

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2016年1月14日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。開幕は傘下のAAA級アイオワ・カブスで迎えたが、4月28日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[10]。6月17日にDFAとなり、6月27日に40人枠から外れる形でAAA級アイオワに降格した。9月6日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。この年メジャーでは17試合に出場した。オフの11月7日にFAとなった[9]

ジャイアンツ時代

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2016年12月12日にジャイアンツとマイナー契約を結び、2017年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2017年は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで開幕を迎えたが、4月11日にバスター・ポージーの7日間の故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。4月18日にポージーの復帰に伴ってDFAとなり、21日にマイナー契約でAAA級サクラメントへ降格した。9月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。この年は13試合に出場して打率.231、2本塁打、3打点を記録した。オフの11月3日にFAとなった[9]

アストロズ時代

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2017年12月11日にヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14]

2018年は開幕を傘下のAAA級フレズノ・グリズリーズで迎えた。5月29日にブライアン・マッキャンの10日間の故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。6月8日にマッキャンの復帰に伴ってDFAとなり[16]、10日にマイナー契約でAAA級フレズノへ降格した。7月3日にマッキャンが再び故障者リスト入りしたため、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]。7月26日にマーティン・マルドナードの加入に伴ってDFAとなり[18]、30日にFAとなった[9]

レッズ時代

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2018年8月2日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、翌3日にAAA級ルイビル・バッツへ配属された。9月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[19]。レギュラーシーズン終了後の10月3日にマイナー契約となってAAA級ルイビルへ配属され[20]、同日中にFAとなった[9]

インディアンス傘下時代

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2019年2月14日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んだ[21]。開幕は傘下のAAA級コロンバス・クリッパーズで迎えた。

レンジャーズ時代

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2019年6月7日に後日発表選手または金銭とのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍し、即日でアクティブ・ロースター入りした[22]。8月1日にDFAとなり[23]、3日にマイナー契約で傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズへ配属された。9月20日に再びアクティブ・ロースター入りした[24]。オフの12月19日にマイナー契約で再契約し、2020年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[25]

2020年11月2日にFAとなった[9]

ドジャース傘下時代

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2020年12月16日にドジャースとマイナー契約を結び、2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。開幕は傘下のAAA級オクラホマシティ・ドジャースで迎えた。

2021年5月23日、東京オリンピック野球アメリカ大陸予選アメリカ合衆国代表メンバーに選出された[26]。7月3日に発表されたオリンピック本選の代表メンバーにも選出されたが[27]、全試合で正捕手のマーク・コロズバリ英語版がマスクを被ったため、出場機会はなかった。AAA級オクラホマシティでは25試合に出場し、打率.200、3本塁打、9打点という成績にとどまり、9月5日にドジャースを自由契約となった[9]

現役引退後

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2021年12月8日に現役引退と、翌2022年からシアトル・マリナーズ傘下のAAA級タコマ・レイニアーズの監督に就任することが発表された[28]

2023年デトロイト・タイガースの捕手コーチを務めた[29]

2024年はタイガース傘下AAA級トレド・マッドヘンズの監督を務める[30]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2011 LAD 7 16 13 0 2 0 0 0 2 1 0 0 0 0 2 0 1 4 0 .154 .313 .154 .467
2012 3 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .333 .500 .333 .833
2013 56 173 160 12 37 8 0 4 57 16 0 0 2 1 10 5 0 56 5 .231 .275 .356 .631
2014 23 78 71 2 8 3 0 1 14 5 0 0 2 1 3 0 1 18 3 .113 .158 .197 .355
2016 CHC 17 33 31 3 6 2 0 0 8 3 0 0 0 1 1 0 0 12 1 .194 .212 .258 .470
2017 SF 13 14 13 3 3 0 0 2 9 3 0 0 0 0 1 0 0 4 1 .231 .286 .692 .978
2018 HOU 10 35 34 4 7 3 0 0 10 2 0 0 0 0 1 0 0 13 1 .206 .229 .294 .523
CIN 5 7 6 1 2 1 0 1 6 2 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .333 .429 1.000 1.429
'18計 15 42 40 5 9 4 0 1 16 4 0 0 0 0 2 0 0 16 1 .225 .262 .400 .662
2019 TEX 29 83 75 6 12 2 0 4 26 7 1 0 3 0 5 0 0 31 1 .160 .213 .347 .559
MLB:8年 163 443 406 31 78 19 0 12 133 39 1 0 7 3 25 5 2 143 12 .192 .241 .328 .568

代表歴

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背番号

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  • 31(2011年)
  • 52(2012年)
  • 18(2013年)
  • 26(2014年)
  • 15(2016年4月 - 6月)
  • 19(2016年9月 - 同年終了、2018年 - 同年7月25日)
  • 43(2017年)
  • 17(2018年9月8日 - 同年終了)
  • 50(2019年)

脚注

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  1. ^ "Dodgers acquire three prospects from Boston". MLB.com (Press release) (英語). 31 July 2011. 2013年12月27日閲覧
  2. ^ "Dodgers recall Tim Federowicz and Javy Guerra, select contract of John Ely from Albuquerque". MLB.com (Press release) (英語). 1 September 2012. 2016年9月6日閲覧
  3. ^ "Dodgers place Capuano on the DL, recall Federowicz". MLB.com (Press release) (英語). 17 April 2013. 2016年9月6日閲覧
  4. ^ "Dodgers reinstate Lilly from the DL, option Federowicz". MLB.com (Press release) (英語). 6 September 2016. 2013年12月27日閲覧
  5. ^ "Dodgers recall Tim Federowicz, option Justin Sellers". MLB.com (Press release) (英語). 8 May 2013. 2016年9月6日閲覧
  6. ^ "Dodgers place Matt Kemp on the disabled list; recall Tim Federowicz". MLB.com (Press release) (英語). 30 May 2013. 2016年9月6日閲覧
  7. ^ "Padres acquire OF Matt Kemp, C Tim Federowicz and cash considerations in five-player trade with Los Angeles Dodgers". MLB.com (Press release) (英語). 19 December 2014. 2015年1月8日閲覧
  8. ^ Marty Gitlin (2015年8月1日). “Padres promote SP Leonel Campos, DFA C Tim Federowicz” (英語). CBSSports.com. http://www.cbssports.com/mlb/news/padres-promote-sp-leonel-campos-dfa-c-tim-federowicz/ 2016年9月6日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2023年2月26日閲覧。
  10. ^ Mark Gonzales (2016年4月28日). “Cubs place Miguel Montero on DL; Willson Contreras remains in Iowa” (英語). Chicago Tribune. 2016年5月16日閲覧。
  11. ^ Carrie Muskat (2016年9月6日). “Federowicz: Options for Cubs with 3 catchers” (英語). MLB.com. 2016年9月7日閲覧。
  12. ^ Posey placed on 7-day concussion DL” (英語). MLB.com (2017年4月10日). 2017年4月11日閲覧。
  13. ^ Jonathan Hawthorne (2017年9月1日). “Giants bring up four players as rosters expand” (英語). MLB.com. 2017年9月3日閲覧。
  14. ^ Brian McTaggart (2017年12月11日). “Astros ink Federowicz, Ramsey to Minors pacts” (英語). MLB.com. 2018年1月2日閲覧。
  15. ^ Brian McTaggart (2018年5月29日). “Astros place McCann on DL; Federowicz up” (英語). MLB.com. 2018年6月3日閲覧。
  16. ^ Alyson Footer (2018年6月8日). “McCann off DL; Astros designate Federowicz” (英語). MLB.com. 2018年6月9日閲覧。
  17. ^ Brian McTaggart (2018年7月4日). “Astros' McCann has surgery; Stassi day to day” (英語). MLB.com. 2018年7月4日閲覧。
  18. ^ Brian McTaggart (2018年7月26日). “Astros acquire Maldonado from Angels” (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  19. ^ Mason Wittner (2018年9月4日). “Barnhart honored to be Clemente Award finalist” (英語). 2018年9月6日閲覧。
  20. ^ Steve Adams (2018年10月3日). “Reds Outright Gabriel Guerrero, Tim Federowicz” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年10月18日閲覧。
  21. ^ Indians invite three (3) to Major League camp” (英語). MLB.com (2019年2月14日). 2019年6月8日閲覧。
  22. ^ T.R. Sullivan (2019年6月7日). “Texas puts Kiner-Falefa on IL, acquires catcher” (英語). MLB.com. 2019年6月8日閲覧。
  23. ^ T.R. Sullivan (2019年8月1日). “Rangers set to designate Asdrubal, Federowicz” (英語). MLB.com. 2019年8月5日閲覧。
  24. ^ T.R. Sullivan (2019年9月20日). “Prospects slim for Gallo's return this season” (英語). MLB.com. 2019年9月21日閲覧。
  25. ^ Mark Polishuk (2019年12月19日). “Rangers Re-Sign Volquez, Gibaut, Federowicz To Minors Deals” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年12月20日閲覧。
  26. ^ 東京五輪予選 野球米国代表候補に元広島&楽天ジョンソン、元オリックス・ディクソンら”. デイリースポーツ (2021年5月24日). 2021年6月5日閲覧。
  27. ^ NPBから3選手! 東京オリンピックのアメリカ代表が発表”. BASEBALL KING (2021年7月3日). 2021年12月10日閲覧。
  28. ^ MLB veteran Tim Federowicz named Tacoma Rainiers Manager”. MiLB.com (2021年12月8日). 2021年12月10日閲覧。
  29. ^ Evan Woodbery (2023年1月19日). “Tigers finalize 2023 coaching staff by adding catching coach” (英語). MLive.com. 2023年2月26日閲覧。
  30. ^ Toledo Mud Hens (2023年12月5日). “Tim Federowicz hired as 2024 Mud Hens manager”. MiLB.com. 2024年4月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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