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ツルリンドウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツルリンドウ
ツルリンドウ(蝶ヶ岳・2003年08月撮影)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: リンドウ科 Gentianaceae
: ツルリンドウ属 Tripterospermum
: ツルリンドウ T. japonicum
学名
Tripterospermum japonicum
(Sieb. et Zucc.) Maxim.
和名
ツルリンドウ

ツルリンドウ(蔓竜胆、学名Tripterospermum japonicum)は、リンドウ科ツルリンドウ属多年草つる植物

特徴

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北海道本州四国九州山地の木陰に生え、蔓が地面を這ったり草木にからんで長さ40-80 cmになる[1]対生し、3本の主脈が目立つ。
開花時期は8-10月[1]。葉腋に淡紫色の鐘状の5裂した花をつけて、紅紫色の果実が花弁の先に実る。
和名は、リンドウに似たつる性であることに由来する[2]

種の保全状況評価

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千葉県レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類、東京都で準絶滅危の指定を受けている[3]

近縁種

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ハナヤマツルリンドウ(花山蔓竜胆 Tripterospermum distylum
屋久島固有種である。環境省のレッドリストで、絶滅危惧IB類(EN)の指定を受けている[4]鹿児島県で絶滅危惧I類の指定を受けている[3]

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

[4]

ホソバツルリンドウ
ホソバツルリンドウ(細葉蔓竜胆 Pterygocalyx volubilis
朝鮮中国東北部と日本の北海道・本州・四国の山地に分布する多年草のつる性植物。開花時期は9-10月[5]。環境省のレッドリストで、絶滅危惧II類(VU)の指定を受けている[4]。多くの都道府県でレッドリストの指定を受けている[3]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

[4]

ヤクシマツルリンドウ (屋久島蔓竜胆 Tripterospermum japonicum var. tenue
屋久島の固有種である。鹿児島県のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)の指定を受けている[3]

脚注

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  1. ^ a b 林 (2009)、259頁
  2. ^ 金丸 (2001)、52頁
  3. ^ a b c d 日本のレッドデータ検索システム(ツルリンドウ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2014年5月5日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  4. ^ a b c d 植物絶滅危惧種情報検索”. 生物多様性情報システム. 2011年9月10日閲覧。
  5. ^ ホソバツルリンドウ”. 登別市. 2011年9月10日閲覧。

参考文献

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  • 金丸勝実『鈴鹿・伊吹山』山と溪谷社〈花の山旅〉、2001年6月。ISBN 4635014134 
  • 田中澄江花の百名山文春文庫、1997年6月、73-76頁。ISBN 4-635-09019-1 (この著書で高水山を代表する花として、ツルリンドウが紹介された。)
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421 

外部リンク

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