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チャーナリズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

チャーナリズム英語: churnalism)とは、新聞などの報道機関において、取材記事の代わりに、プレスリリース通信社から提供された話など、前もって準備された資料を用いて記事が作られるジャーナリズムのことを指す蔑称である。

チャーナリズムは、独自のニュース取材や情報源の調査にかかるコストを抑制するためのものであり[1]、インターネット・ニュースの増加と広告の減少にともなう損失を埋め合わせるためのものである[2]。語源はjournalism(ジャーナリズム)とchurn out(大量生産)を組合わせた造語である。BBCのジャーナリストのワシーム・ザキールが提唱した。

チャーナリズムは、報道で見られる多くの話が独自取材でないという程度にまで増加している[2]。独自取材によるジャーナリズムが減少していることは、パブリック・リレーションズが増加していることと関連している[3]

普及

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その著書『Flat Earth News』において[4]、イギリスのジャーナリストのニック・デイヴィスは、カーディフ大学の教授のジャスティン・ルイスと彼の研究チームによる調査を取り上げた[5]。その調査は、イギリスの高級紙の80パーセントの話が独自取材ではなく、たった12パーセントの話が記者の取材によるものであることを明らかにした[1]。記事の品質と正確さは減少し、記事は改竄されたり歪曲されたりしやすくなっている。

この語は、2008年、当時BBCに勤務していたジャーナリストのワシーム・ザキールが提唱したとされている[6]。ザキールによれば、この形態のジャーナリズムへと傾斜していったことは、ニュースを収集する記者たちが受け身で消極的な姿勢になっていったことと関係している[7]

脚注

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  1. ^ a b Jackson, Sally (5 June 2008), “Fearing the rise of 'churnalism'”, The Australian, オリジナルの31 May 2009時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090531023330/http://www.theaustralian.news.com.au/story/0%2C%2C23811929-7582%2C00.html?from=public_rss 
  2. ^ a b Roy Greenslade (27 May 2016). “Suddenly, national newspapers are heading for that print cliff fall”. 27 May 2016閲覧。
  3. ^ Mair, John (19 May 2009), Hacks beat Flacks to knockout in Pall Mall debate, http://blogs.journalism.co.uk/editors/2009/05/19/hacks-beat-flacks-to-knockout-in-pall-mall-debate/ 
  4. ^ Davies, Nick (2008), Flat Earth News, Chatto and Windus, ISBN 9780701181451, https://books.google.com/books?id=RV4bAQAAIAAJ 
  5. ^ Merrill, Gary, Criticising the critical, The Journalist, http://www.thejournalist.org.uk/flatearth.html 
  6. ^ Harcup, Tony (2014), A Dictionary of Journalism, Oxford University Press, p. 53, ISBN 9780199646241 
  7. ^ Harcup, Tony (2004), Journalism, pp. 3–4, ISBN 9780761974994, https://books.google.com/books?id=Y3bYN5iaROwC 

関連項目

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外部リンク

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