コンテンツにスキップ

チャーク水道橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャーク水道橋
Chirk Aqueduct
チャーク水道橋と後方の鉄道高架橋 (Chirk Railway Viaduct)
座標 北緯52度55分41.1秒 西経3度03分43.7秒 / 北緯52.928083度 西経3.062139度 / 52.928083; -3.062139
OSグリッド照合
通行対象 ナロウボートサンゴセン運河英語版)、歩行者(側道)
交差 ケイリオグ渓谷英語版
所在地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド
シュロップシャーウェストン・リン英語版
ウェールズの旗 ウェールズ
レクサムチャーク英語版
維持管理 ブリティッシュ・ウォーターウェイズ英語版(イギリス水路協会)
特性
形式 可航水道橋 (Navigable aqueduct)
資材 鋳鉄(トラフ)
切石(組積造)
全長 220メートル (720 ft)
高さ 20メートル (66 ft)
歴史
設計者 トーマス・テルフォード
建設開始 1796年
完成 1801年
建設費 £20,898 [1]
脚注
ユネスコ世界遺産
所属ポントカサステ水路橋と運河
登録区分文化遺産: (1), (2), (4)
参照1303
登録2009年(第33回委員会)
面積105ヘクタール (1.05 km2)
緩衝地帯4,145ヘクタール (41.45 km2)
指定建築物 – 等級 II*
登録日1987年9月2日
登録コード1295150[1]
テンプレートを表示

チャーク水道橋(チャークすいどうきょう、英語: Chirk Aqueduct)は、高さ約 20メートル (66 ft)[1]、長さ 220メートル (720 ft) の航行可能な水道橋可航水道橋Navigable aqueduct)であり、チャーク英語版に近いイングランドウェールズの境界をつなぎ、現在もサンゴセン運河英語版ウェールズ語: Camlas Llangollen)をケイリオグ渓谷英語版ウェールズ語: Dyffryn Ceiriog)の向こう側に渡している。

チャーク水道橋。左上側にチャーク鉄道高架橋があり、前方にチャーク・トンネル英語版が見える。

チャーク水道橋は、エレスメア運河英語版のためにトーマス・テルフォードによって設計され、1801年に完成した[2]。水道橋は水を保持する鋳鉄製のトラフ(溝部)を備えるが、石造壁が内側の鋳鉄を効果的に隠している。チャーク水道橋は、テルフォードによる革新的なシュルーズベリー運河英語版ロングドン・オン・ターン水道橋英語版より続くもので、さらにサンゴセン運河のポントカサステ水道橋の先駆けであった[3]

テルフォードは水道橋ならびに橋における鋳鉄の使用の先駆者であった。そして鋳鉄のトラフは、イギリスの運河網のほか、特にしっかりと水を漏らさない交差部や橋が必要であったところで広く使用された。他の有名な例では、バッキンガムシャーミルトン・キーンズにおけるグランド・ジャンクション運河英語版コスグローヴ水道橋英語版がある。

水道橋の水路沿いの側道。

チャーク水道橋は10のアーチからなり[1]、それぞれの支間長は 40フィート (12 m) である。水面は、地上 65フィート (20 m) およびセイリオグ川の上 70フィート (21 m) にある[2]。最初の石(定礎石)は1796年6月17日に据えられた[2]William Hazledine が鉄製部分を水道橋に備えつけた[4]。側板は1870年に水道橋に加えられた[5]チャーク・トンネル英語版が、チャーク水道橋の北端より始まり、サンゴセン英語版(スランゴレン)に向けて続く運河を通している。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d Historic England. "Chirk Aqueduct (1295150)". National Heritage List for England (英語). 2021年10月2日閲覧
  2. ^ a b c Smiles, Samuel (2004). The Life of Thomas Telford. Kessinger Publishing. ISBN 1-4191-6991-2 
  3. ^ Smiles, Samuel (1861). Lives of the Engineers, with an Account of Their Principal Works. J. Murray. https://archive.org/details/livesengineersw01smilgoog 
  4. ^ Skempton, Alec (2002). A Biographical Dictionary of Civil Engineers in Great Britain and Ireland. Thomas Telford. ISBN 072772939X 
  5. ^ Cragg, Roger (1997) [1986]. Wales and West Central England: Wales and West Central England (2nd ed.). Thomas Telford. ISBN 0727725769 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]