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チドメグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チドメグサ
チドメグサ
ブリトンらの『北アメリカの植物図譜』から
全草(ベトナム産)
全草(ベトナム産)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: セリ目 Apiales
: ウコギ科 Araliaceae
: チドメグサ属
Hydrocotyle[1][2]
: チドメグサ
H. sibthorpioides[3]
学名
Hydrocotyle sibthorpioides Lam. (1789)[4][3][5]
和名
チドメグサ
英名
lawn pennywort[5]
lawn marshpennywort[6][7]
lawn water-pennywort[8]

チドメグサ(血止草、Hydrocotyle sibthorpioides)は、ウコギ科チドメグサ属[9]に属する被子植物の1

道端や人家近くに生える常緑の多年草。和名の血止草は、この葉の汁を傷口につけると血が止まることからつけられた。

特徴

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細い茎はよく枝分かれし、節から根を出して地面を這う。互生し、葉柄は長い。葉身は切れ込みがある幅1 - 1.5センチメートル (cm) の円形で、基部は心形、表面に光沢をもち、折り重なるように地面に出ている[10]。4 - 10月に葉の腋に細い柄を1本出し、そこに小形の散形花序をつけ、白色、または帯紫色の小さながかたまって開く。花序は葉より短い。花弁は5個。

分布

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本州四国九州沖縄小笠原に分布する。関東地方以北では冬に枯れてしまい、先端だけが残る。

世界的には日本から朝鮮南部・中国を経てアジアの暖帯・熱帯域、オーストラリア、アフリカにまで分布する[11]

利用

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雑草として至る所に見られ、芝生などに生えると防除しにくい。収斂作用による止血成分があり、古く民間で外傷の止血に使ったためこの名がある。血止め薬の使用法としては、生葉を揉んで切り傷などの血止めに使うとよいとされる[10]。あるいは、洗ったあと乾燥して生薬のように用いる。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2 
  2. ^ 大場秀章(編著)『植物分類表』(第2刷)アボック社、2010年。ISBN 978-4-900358-61-4 
  3. ^ a b チドメグサ”. 日本植物誌DB. 2012年8月5日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Hydrocotyle sibthorpioides Lam. チドメグサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月18日閲覧。
  5. ^ a b "'Hydrocotyle sibthorpioides Lam.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 1700146. 2012年8月5日閲覧
  6. ^ "Hydrocotyle sibthorpioides Lam" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年8月5日閲覧
  7. ^ Hydrocotyle sibthorpioides of Encyclopedia of Life
  8. ^ "Hydrocotyle sibthorpioides". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語). 2012年8月5日閲覧
  9. ^ エングラークロンキストなどの旧来の体系ではチドメグサ属はセリ科に含めていた。チドメグサ属を参照。
  10. ^ a b 高野昭人監修 世界文化社編 2006, p. 26.
  11. ^ 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』,(1982),平凡社、p.277

参考文献

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  • 高野昭人監修 世界文化社編『おいしく食べる 山菜・野草』世界文化社〈別冊家庭画報〉、2006年4月20日、26頁。ISBN 4-418-06111-8 

関連項目

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外部リンク

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