ダーケスト・マインド
ダーケスト・マインド | |
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The Darkest Minds | |
監督 | ジェニファー・ユー・ネルソン |
脚本 | チャド・ホッジ |
原作 |
アレクサンドラ・ブロッケン 『The Darkest Minds』 |
製作 |
ショーン・レヴィ ダン・レヴィン |
製作総指揮 | ダン・コーエン |
出演者 |
アマンドラ・ステンバーグ マンディ・ムーア グェンドリン・クリスティー ハリス・ディキンソン |
音楽 | ベンジャミン・ウォルフィッシュ |
撮影 | クレイマー・モーゲンソー |
編集 | メリアン・ブランドン |
製作会社 | 21ラップス・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 2018年8月3日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $34,000,000[1] |
興行収入 | $41,142,379[1] |
『ダーケスト・マインド』(The Darkest Minds)は2018年のアメリカ合衆国のSF映画。監督はジェニファー・ユー・ネルソン、主演はアマンドラ・ステンバーグが務めた。本作はアレクサンドラ・ブロッケンが2012年に発表した小説『The Darkest Minds』を原作としている。なお、ネルソンにとって本作が実写映画監督デビュー作となった。
本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年4月5日にDVDが発売された[2]。
ストーリー
[編集]近未来のアメリカ。IANNという未知のウイルスが猛威を振るっており、それに感染した子供たちの98%が命を落としていた。ウイルス感染後も生き残った2%の子供たちは超能力を使えるようになったが、政府はこれを脅威と見なし、彼/彼女らを僻地の施設に隔離することにした。
ルビーは10歳の誕生日に超能力者の素質が顕現したが、それを知らないルビーは自分のことで両親に心配をかけたくないと願ったことで両親の自分に関する記憶を誤って全て消去してしまう。こうしてルビーは施設に収容されることとなる。それから6年後、ルビーは最も優れた超能力の使い手になっていた。しかし、彼女が隠していた能力が知られてしまったため、ルビーは生命の危機に陥るが、政府のやり方に反感を抱いている医師ケイトの協力を得て、何とか施設を脱走する。
ルビーは逃亡の途中で偶然に出会った、同じように矯正施設から脱走した過去を持つリアムたちとともに、超能力者たちの安息の地である「イーストリバー」を目指すことになる。追っ手から逃れ、ようやく「イーストリバー」に辿り着いたルビーだったが、大統領の息子で「イーストリバー」のリーダーであるクランシーが実は超能力を使って世界征服を企んでいることを知ると、激しい戦いの末に「イーストリバー」を脱出する。しかし、その際に旅の仲間であるチャブスが重傷を負ったためにルビーはケイトらの反政府グループ「リーグ」に助けを求める。
リーグもクランシー同様に子供たちの能力を武器として使うだけであることを知るルビーはリーグへの協力を拒むが、愛するリアムをリーグから解放するために、自らの能力を使ってリアムの記憶から自分を消し、代わりにリーグに協力することを決心する。
キャスト
[編集]カッコ内は日本語吹替
- ルビー・デイリー: アマンドラ・ステンバーグ(白石涼子) - 他人の心を読んだり操ったりできる「オレンジ」の少女。アフリカ系。10歳の誕生日に父からプレゼントされた「ぐでたま」のストラップを所持している。
- 幼少期: リディア・ジュウェット(朝井彩加) - 収容施設で自らの能力を使って自らの能力を隠蔽する。
- ケイト・ベグビー医師: マンディ・ムーア(森なな子) - 反政府グループのメンバー。ルビーを収容所から救出する。
- レディ・ジェーン: グェンドリン・クリスティー(斉藤貴美子) - 能力者の子供たちを狙う賞金稼ぎ。
- リアム・スチュワート: ハリス・ディキンソン(矢野正明) - 念動力を持つ「ブルー」の少年。白人。ルビーと惹かれ合う。
- チャブス/チャールズ: スカイラン・ブルックス(須藤翔) - 高い知能を持つ「グリーン」の少年。アフリカ系。
- ズー/スズメ: ミヤ・チェフ - 電気を操る「ゴールド」の幼い少女。アジア系。
- クランシー・グレイ: パトリック・ギブソン(川島得愛) - 大統領の息子。「オレンジ」の少年。
- モリー・デイリー: ゴールデン・ブルックス - ルビーの母。
- ヴァイスロイ医師: ウォレス・ランガム - ルビーに操られてルビーの能力を「グリーン」に評価。
- グレイ大統領: ブラッドリー・ウィットフォード(魚建)
- ロブ・メドウズ: マーク・オブライエン(玉木雄士) - ケイトの仲間。能力者を武器として利用。
- マクナマス大尉: ウェイド・ウィリアムズ(浦山迅) - 収容施設の冷酷な監督者。
製作
[編集]2014年9月15日、20世紀フォックスがアレクサンドラ・ブロッケンの小説『The Darkest Minds』の映画化権を獲得し、チャド・ホッジに脚色を依頼したと報じられた[3]。2016年7月12日、長らくアニメ業界で活躍していたジェニファー・ユー・ネルソンが本作の監督に起用されることになったとの報道があった[4]。
キャスティング
[編集]2016年9月26日、アマンドラ・ステンバーグが本作に出演することになったと報じられた[5]。2017年1月17日、ハリス・ディッキンソンが本作に出演するとの報道があった[6]。2月、ミヤ・チェフとスカイラン・ブルックスの出演が決まった[7][8]。3月、マンディ・ムーアとパトリック・ギブソン、グェンドリン・クリスティーがキャスト入りした[9][10][11]。4月、ゴールデン・ブルックスが起用されたと報じられた[12]。
撮影
[編集]2017年4月、本作の主要撮影がジョージア州アトランタで始まった[13][14][15]。
マーケティング
[編集]2018年3月28日、本作のファースト・トレイラーが公開された[16]。7月16日、劇中のクリップ映像が公開された[17]。
興行収入
[編集]本作は『Death of a Nation: Can We Save America a Second Time?』及び『プーと大人になった僕』、『バッド・スパイ』と同じ週に封切られ、公開初週末に800万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[18]、実際の数字はそれを下回るものとなった。2018年8月3日、本作は全米3127館で公開され、公開初週末に584万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場8位となった[19]。この数字は3000館以上の規模で封切られた作品としては異例の低さとなった[20]。
評価
[編集]本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには120件のレビューがあり、批評家支持率は17%、平均点は10点満点で4.1点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ザ・ダーケスト・マインズ』は汗牛充棟のヤングアダルト向け映画に属する作品でありながら、他の作品との差異化を図ろうとしていない。それ故、ほとんどの観客はそのディストピア描写に既視感を抱いてしまう。」となっている[21]。また、Metacriticには28件のレビューがあり、加重平均値は39/100となっている[22]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[23]。
出典
[編集]- ^ a b “The Darkest Minds”. Box Office Mojo. 2019年1月18日閲覧。
- ^ “ダーケスト・マインド 2枚組ブルーレイ&DVD”. Amazon. 2019年9月28日閲覧。
- ^ “'Wayward Pines' Creator Tapped to Adapt 'Darkest Minds' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “'Kung Fu Panda' Director Jennifer Yuh Nelson to Make Live-Action Debut With 'Darkest Minds'”. The Hollywood Reporter. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Amandla Stenberg to Star in Fox's YA Adaptation of 'Darkest Minds' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Harris Dickinson To Star In Fox’s YA Adaptation Of ‘Darkest Minds’”. Deadline. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Miya Cech Joins Fox’s ‘The Darkest Minds’; Noah Centineo Cast In ‘Sierra Burgess Is A Loser’”. Deadline. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “‘The Darkest Minds’ movie adaptation has found its Chubs”. Hypable. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Mandy Moore Joins Amandla Stenberg in Dystopian Thriller ‘Darkest Minds’”. Variety. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “‘The OA’ Star Patrick Gibson Heads To Fox’s ‘The Darkest Minds’”. Deadline. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Gwendoline Christie Joins Sci-Fi Thriller 'Darkest Minds' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Golden Brooks Joins Amandla Stenberg’s Dystopian Thriller ‘Darkest Minds’ (EXCLUSIVE)”. Variety. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “What’s filming in Atlanta now? Simon Vs. the Homo Sapiens Agenda, The Last Full Measure, Darkest Minds, plus how a looming WGA strike could threaten Georgia”. Atlanta Magazine. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “What’s Filming in Atlanta Now?”. On Location Vacations. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Casting Call for Kids and Adults in ATL for “The Darkest Minds” Sc-Fi Movie”. Auditions Free. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “The Darkest Minds Official Trailer”. YouTube. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “What Happens Next?”. YouTube. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “Box Office: Can Disney’s ‘Christopher Robin’ Top ‘Mission: Impossible – Fallout’?”. Variety. 2018年8月3日閲覧。
- ^ “August 3-5, 2018”. Box Office Mojo. 2018年8月12日閲覧。
- ^ “WORST WIDE OPENINGS”. Box Office Mojo. 2018年8月13日閲覧。
- ^ “The Darkest Minds”. Rotten Tomatoes. 2018年11月12日閲覧。
- ^ “The Darkest Minds (2018)”. Metacritic. 2018年11月12日閲覧。
- ^ “‘Mission’ Notches Best 2nd Weekend For Franchise With $35M; ‘Christopher Robin’ No Eeyore With $25M – Sunday Box Office”. Deadline. 2018年11月12日閲覧。