ダン・ガウ
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ダン・ガウ | |
別称:ダン・ガオ | |
各言語での名称 | |
ベトナム語 đàn gáo | |
分類 | |
一般的な分類 | 撥弦楽器 |
ザックス=ホル ンボステル分類 |
321.311 殻胴式差込棹リュート |
関連楽器 | |
ダン・ニー、ダン・ホー、椰胡、板胡 |
ダン・ガウ(ダン・ガオ、ベトナム語:đàn gáo / 彈梏)は、ベトナムの伝統的な器楽合奏に用いられる擦弦楽器である。ダン・ホーに似ている[1]。 起源はベトナム南部であり、娯楽の中で用いられた。独奏、合奏、またカイ・ルオンと呼ばれるベトナム民謡劇の伴奏としても用いられる。ダン(đàn)とは弦楽器を意味し、ガウ(gáo)とは、文字通りに訳せばココナッツの殻で作られた柄杓を意味する。ダン・ガウは、英米文化の中で言えばフィドルに近く、中国文化の中で言えば椰胡や板胡に近い楽器である。
構造
[編集]ダン・ガウの共鳴器は、皮で覆われたココナッツの殻である。棹にはフレットはなく、棹の先は反り返っており、調弦の機構を有する。弦は二本である。伝統的には絹の弦が使われ、また今日では、代わりに金属弦も用いられる。弓は木製または竹製で、弓の糸もまた絹糸が用いられる。[2] 運弓により、豊かな高音が奏でられる。[3] 本体の二弦は必ず五度で調弦されるが、音程や音量の幅は自由に変えて演奏することができる。 ダン・ガウは、このように特に記述されなければ、同じくベトナムの楽器であるダン・ニーやダン・ホーと混同されうるものである。これらは主に、共鳴器の形や素材において異なり、またそれにより生み出される音も異なる。
出典
[編集]- ^ Terry E. Miller, Sean Williams The Garland handbook of Southeast Asian music Routledge 2008 Page 263 "Three other bowed lutes have different resonators: đàn cò phụ "subordinate fiddle," with its slightly larger resonator; đàn gáo or đàn hồ .
- ^ "đức ngân".
- ^ "Dan Tranh".