ダンプフヌーデル
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ダンプフヌーデル(ドイツ語: Dampfnudel)は、南ドイツで食されている蒸しパン[1]。バニラソースやポピーシードをかけて食べるのが定番となっている[1]。複数形はダンプフヌーデルン(Dampfnudeln)。
ヘーフェクレーセ(Hefeklöße)とも呼ばれる[2]、
概要
[編集]バイエルン地方やオーストリアの伝統的なデザートである[2]。また、クリスマスのデザートとしても定番となっている[3]。
「ダンプフ」は「蒸した」の意で、「ヌーデル」は英語のnoodleと同じく「麺」の意であり、「蒸した麺」という意味合いの名称となる[4]。ソースをかけないダンプフヌーデルの味は「具の入っていない花捲」に似る[3]。
酵母入りの小麦粉生地で団子を作って、中にジャムなどを入れてから蒸し上げる。食する際にはバニラソースやポピーシードをかける[2]。
オーストリアのゲルムクヌーデルとは材料や作り方も同じで、見た目も似るが、ダンプフヌーデルは底に焼き色を付けるのに対し、ゲルムクヌーデルは焼き色をつけないといった違いがある[4]。
販売
[編集]洋菓子店などで売られていることは少なく、レストランのデザートとして注文するのが一般的である[2]。屋台などで販売される場合は、日本のコンビニエンスストアで中華まんを売る際のケースにも似たガラス製の保温器に入れてあることも多い[3]。
レーゲンスブルクの「ダンプフヌーデル・ウーリ(Dampfnudel Uli)」は店名の通りにダンプフヌーデルで知られる喫茶店[1][5][6]であったが閉店している(2022年時点)[7]。
出典
[編集]- ^ a b c “ドイツ郷土料理図鑑【南ドイツ:スイーツ&ドリンク編】”. Young Germany. 駐日ドイツ大使館 (2018年11月15日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b c d “【14種類】ドイツのケーキとお菓子を紹介!【定番&人気】”. ドイツニュースダイジェスト (2018年2月2日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b c “ドイツのスイーツを味わおう”. ドイツニュースダイジェスト (2014年10月17日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b 森本智子「ダンプフヌーデルン」『ドイツ菓子図鑑 :お菓子の由来と作り方:伝統からモダンまで、知っておきたいドイツ菓子102選』誠文堂新光社、2018年、45頁。ISBN 978-4416615195。
- ^ 吉村美佳 (2020年1月18日). “レーゲンスブルクで見逃せない店、ダンプフヌーデルのウリ”. 地球の歩き方. 2024年4月13日閲覧。
- ^ 坪井由美子 (2019年8月2日). “レーゲンスブルク観光!本物のドイツ中世が残る世界遺産の街”. All about. 2024年4月13日閲覧。
- ^ “【更新・訂正情報】地球の歩き方 A14 ドイツ 2021~22”. 地球の歩き方 (2022年7月28日). 2024年4月13日閲覧。