コンテンツにスキップ

ダレン・ウォーラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダレン・ウォーラー
Darren Waller
refer to caption
2022年のウォーラー
基本情報
ポジション タイトエンド
生年月日 (1992-09-13) 1992年9月13日(32歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
メリーランド州ランドーバー英語版
身長: 6' 6" =約198.1cm
体重: 245 lb =約111.1kg
経歴
高校 ノース・コブ高等学校
大学 ジョージア工科大学
NFLドラフト 2015年 / 6巡目全体204位
所属歴
2015-2018 ボルチモア・レイブンズ
2018-2022 オークランド / ラスベガス・レイダース
2023 ニューヨーク・ジャイアンツ
受賞歴・記録
プロボウル選出(1回)
2020
NFL 通算成績
レシーブ数 350
レシーブ獲得ヤード 4,124
レシービングTD 20
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ダレン・チャールズ・ウォーラーDarren Charles Waller, 1992年9月13日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州ランドーバー英語版出身の元プロアメリカンフットボール選手。ジャズピアニストとして活躍したファッツ・ウォーラーの曽孫にあたる。妻はWNBA選手のケルシー・プラム英語版

経歴

[編集]

カレッジ

[編集]

ジョージア工科大学ではワイドレシーバーとしてプレーしていた。

2014年シーズン終了後、2015年のNFLドラフトアーリーエントリーした。

個人成績

[編集]
ダレン・ウォーラー Receiving
Season Team Conf Class Pos GP Rec Yds Avg TD
2012 ジョージアテック ACC SO WR 14 8 162 20.3 0
2013 JR 9 17 367 21.6 3
2014 SR 10 26 442 17.0 6
通算 33 51 971 19.0 9

ボルチモア・レイブンズ

[編集]
プレドラフト測定結果
身長 体重






40Yrd



10Yrd




20Yrd




20Yrd



3

















6 ft 6+18 in
(198 cm)
238 lb
(108 kg)
33+14 in
(84 cm)
9 in
(23 cm)
4.46 s 1.57 s 2.62 s 4.25 s 7.07 s 37.0 in
(94 cm)
10 ft 5 in
(3.18 m)
12 回
All values from NFL Combine[1][2]

2015年のNFLドラフトにて全体204位でボルチモア・レイブンズから指名され、その後4年総額239万ドルのルーキー契約を結んだ[3]

2015年シーズン

[編集]
ボルチモア・レイブンズでのウォーラー
(2015年)

ワイドレシーバーの6番手だったため出場機会は限られ、6試合の出場で18レシーブ獲得ヤードに留まった。

2016年シーズン

[編集]

開幕前に薬物使用が発覚し、リーグの薬物乱用規定に違反したとして4試合の出場停止処分を受けた[4]

2017年シーズン

[編集]

開幕前に2度目の薬物使用が発覚し、1年間の出場停止処分を受けた[5]

2018年シーズン

[編集]

2018年8月7日に処分が解除され、復帰した。9月1日に解雇され、その後プラクティス・スクワッドに登録された[6]

オークランド / ラスベガス・レイダース

[編集]

2018年シーズン

[編集]

2018年11月26日にオークランド・レイダースと契約した。このシーズンは6レシーブ、75レシーブ獲得ヤードを記録した。

2019年シーズン

[編集]
オークランド・レイダースでのウォーラー
(2019年)

開幕前にHBOで放送されたドキュメンタリー番組において、薬物依存症と闘う姿が特集された。第1週のデンバー・ブロンコス戦で7レシーブ、70レシーブ獲得ヤードを記録した。第3週のミネソタ・バイキングス戦では13レシーブ、134レシーブ獲得ヤードを記録した。2019年9月16日にレイダースと3年総額2,700万ドルの契約延長に合意した[7]。このシーズンは自己最高を大幅に更新する90レシーブ、1,145レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDを記録した。欠場するトラビス・ケルシーの代理としてプロボウルに選出される予定だったが、親指を痛めて手術を受けていたため出場できなかった[8]。NFLが発表したTop100プレイヤーランキングでは99位にランクインした[9]

2020年シーズン

[編集]

第2週のニューオーリンズ・セインツ戦で12レシーブ、103レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、勝利に貢献した。2020年10月5日に、新型コロナウイルスが流行する中でマスクを着用せずにチャリティイベントを主催したとして、NFLから3万ドルの罰金処分を受けた[10]。第13週のニューヨーク・ジェッツ戦で13レシーブ、200レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録し、レイダースのタイトエンドの1試合における最多レシーブ獲得ヤード記録を更新した[11]。第17週のデンバー・ブロンコス戦では、試合終了間際に逆転となる2ポイントコンバージョンを成功させ、勝利した[12]。このシーズンはいずれも自己最高となる107レシーブ、1,196レシーブ獲得ヤード、9つのレシービングTDを記録し、自身初となるプロボウルに選出された[13]。Top100プレイヤーランキングでは35位にランクインした[14]

2021年シーズン

[編集]

このシーズンは怪我もあり11試合の出場に留まり、55レシーブ、665レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDと、前年から成績を落とした。Top100プレイヤーランキングでは58位にランクインした[15]

2022年シーズン

[編集]

2022年9月10日にレイダースと3年総額5,100万ドルの契約延長に合意した[16]。タイトエンドとしては当時の現役最高額であった。

このシーズンは9試合の出場に留まり、28レシーブ、388レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDと、前年からさらに成績を落とした。

ニューヨーク・ジャイアンツ

[編集]

2023年3月15日に2023年のドラフト3巡目指名権とのトレードで、ニューヨーク・ジャイアンツへ移籍した[17]

人物

[編集]

15歳の頃からオキシコドンの乱用を始め、16歳で初めてアルコールを摂取した。薬物依存症はエスカレートし、一時は錠剤のために1日100ドルを費やすほどだった。また、コカインを大量に摂取している時期もあった[18]。2017年8月11日に車内で薬物を摂取していたところを逮捕され、約1ヶ月の薬物乱用リハビリプログラムを受けた後に、地元のスーパーマーケットで品出しの仕事をした[18]

これらの経験から自らの名を冠した財団を設立し、自身と同じように薬物依存症に陥った若者の治療と回復を支援している[19]

2023年3月4日に、WNBAラスベガス・エーシズに所属するケルシー・プラム英語版と結婚した[20]

脚注

[編集]
  1. ^ Darren Waller Combine Profile”. NFL.com. 2023年9月10日閲覧。
  2. ^ 2015 Draft Scout Darren Waller, Georgia Tech NFL Draft Scout College Football Profile”. draftscout.com. 2023年9月10日閲覧。
  3. ^ Spotrac.com. “Darren Waller” (英語). Spotrac.com. 2023年9月10日閲覧。
  4. ^ Ravens tight end Darren Waller suspended four games” (英語). NBC Sports (2016年7月1日). 2023年9月10日閲覧。
  5. ^ Ravens TE Darren Waller suspended for at least a year” (英語). NFL.com. 2023年9月10日閲覧。
  6. ^ Ravens Make Final Cuts to 53 Players” (英語). www.baltimoreravens.com. 2023年9月10日閲覧。
  7. ^ Raiders News: Darren Waller Agrees to 3-Year, $27 Million Contract Extension” (英語). Bleacher Report. 2023年9月10日閲覧。
  8. ^ Darren Waller injury has him passed up for Pro Bowl invite in favor of Colts TE Jack Doyle” (英語). Raiders Wire (2020年1月21日). 2023年9月10日閲覧。
  9. ^ 2020 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
  10. ^ AP source: 10 Raiders players fined for COVID-19 violations” (英語). AP News (2020年10月5日). 2023年9月10日閲覧。
  11. ^ Goodman, Max (2020年12月9日). “What Made Darren Waller's Record-Setting Performance Possible Against Jets?” (英語). Sports Illustrated New York Jets News, Analysis and More. 2023年9月10日閲覧。
  12. ^ Las Vegas Raiders at Denver Broncos - January 3rd, 2021” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
  13. ^ 2020 NFL Pro Bowlers” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
  14. ^ 2021 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
  15. ^ 2022 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
  16. ^ Raiders' Darren Waller agrees to a three-year, $51 million extension, making him the highest-paid tight end” (英語). CBSSports.com (2022年9月10日). 2023年9月10日閲覧。
  17. ^ Giants acquire TE Darren Waller via trade with Raiders” (英語). www.giants.com. 2023年9月10日閲覧。
  18. ^ a b Archive, View Author (2020年9月27日). “Darren Waller overcame drug addiction, became Raiders' breakout star” (英語). 2023年9月10日閲覧。
  19. ^ Kudo, Hikaru (2022年1月11日). “Raiders Asking to Support Waller’s Walter Payton Nomination” (英語). Sports Illustrated Las Vegas Raiders News, Analysis and More. 2023年9月10日閲覧。
  20. ^ Evans, Jace. “Las Vegas Aces' Kelsey Plum, Raiders' Darren Waller announce marriage” (英語). USA TODAY. 2023年9月10日閲覧。

外部リンク

[編集]