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ダッシングブレイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダッシングブレイズ
欧字表記 Dashing Blaze[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2012年4月13日(12歳)[1]
抹消日 2019年12月17日[2]
Kitten's Joy[1]
Blazing Bliss[1]
母の父 Honour and Glory[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[2]
生産者 Kenneth L. Ramsey
& Sarah K. Ramsey[1]
馬主 グリーンフィールズ(株)[1]
調教師 吉村圭司栗東
斉藤崇史(栗東)[1]
競走成績
生涯成績 30戦7勝[1]
獲得賞金 1億7342万6000円[1]
勝ち鞍
GIII エプソムカップ 2017年
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ダッシングブレイズ(欧字名:Dashing Blaze2012年4月13日 - )はアメリカ合衆国生産・日本調教の競走馬誘導馬。主な勝ち鞍は2017年のエプソムカップ

馬名の意味は、威勢の良い炎[2]

経歴

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2歳・3歳(2014年・2015年)

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2014年11月8日、東京競馬場5レースの2歳新馬戦(芝1600m)でデビューし勝利。

年明け1月に初の重賞挑戦で出走したシンザン記念は1番人気に支持されたが、後方からの追い込みが僅かに間に合わず、1着グァンチャーレからタイム差なしの4着に惜敗した[3]。自己条件で2勝目を挙げた後、5月にはダービートライアルのプリンシパルステークスに出走。2番人気に支持されたが、12着惨敗に終わった。その後は再び条件クラスに戻り、11月の1600万下条件・紅葉ステークスの勝利をもってオープン入り[4]。年末のリゲルステークスでオープン戦初勝利を挙げた[5]

4歳(2016年)

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2月の東京新聞杯より始動。1番人気に支持され、道中は中団に控えて直線最内を突いて追い上げたが、残り300メートル付近で内ラチに接触、バランスを崩して落馬競走中止となった。鞍上の浜中俊騎手には過怠金5万円が科せられた[6]。3番人気に支持された4月のダービー卿チャレンジトロフィーは6着、5月の京王杯スプリングカップは4番人気で4着と、人気は集めるものの勝ちきれないレースが続いた。7月の中京記念で10着に敗れた後は休養に入った。

5歳(2017年)

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シーズン初戦となった2月のオープン・洛陽ステークスで約7か月ぶりにレースに復帰。中団から直線内を抜け出し、復帰戦を約1年2か月ぶりの勝利で飾った[7]。4月のマイラーズカップと5月の京王杯スプリングカップは共に着外に沈む。通算8度目の重賞挑戦となった6月のエプソムカップは好位から直線内をついて鋭く脚を伸ばし、最後は2着アストラエンブレムを半馬身差振り切り念願の重賞初優勝を果たした[8]。シーズン後半は全休した。

6歳・7歳(2018年・2019年)

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6歳となった2018年2月の小倉大賞典で約8か月ぶりにレースに復帰し4着。3月の金鯱賞は5着、4月のマイラーズカップは8着に敗れる。6月には初のGI挑戦で安田記念に出走したが、14着の惨敗に終わった。10月のオープン・カシオペアステークスで5着に敗れた後、栗東の斉藤崇史厩舎に転厩。

7歳シーズンも状況は上向かず、初のダート戦で出走した年末のリステッド・師走ステークスで11着に敗れたのを最後に競走馬登録を抹消され引退した。

引退後

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引退後、馬事公苑で乗馬となった[9]。2020年からは阪神競馬場誘導馬を務めている[10]

エピソード

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本馬は元々、高須クリニックの院長として知られる高須克弥が知人と共同馬主として所有していた。本馬の馬名申請の際に「イエスタカス」で申請を出したところ、JRAより却下されたとして話題になったが、実際は知人の共同馬主の虚偽であり、JRAへの申請自体がなされていないことが発覚した。最終的に高須は出資した金額を返還させるとともに、本馬から一切の手を引いた。本馬は後に別の馬主の手に渡り、「ダッシングブレイズ」としてデビューした[11]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[1]、netkeiba.com[12]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2014.11.08 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 17 4 8 002.80(1人) 01着 R1:36.3(33.2) -0.6 0P.ブドー 55 (ゴールデンバローズ) 478
0000.12.14 中京 こうやまき賞 500万下 芝1600m(良) 9 2 2 001.70(1人) 02着 R1:38.2(34.3) -0.0 0菱田裕二 55 ブリクスト 480
2015.01.11 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 12 7 10 002.90(1人) 04着 R1:34.8(33.5) -0.0 0C.デムーロ 56 グァンチャーレ 480
0000.02.22 東京 3歳500万下 芝2000m(良) 14 7 11 002.80(1人) 04着 R2:02.2(34.6) -0.8 0浜中俊 56 キタサンブラック 478
0000.03.14 中京 フローラルウォーク賞 500万下 芝1600m(良) 7 4 4 003.20(2人) 02着 R1:36.3(34.6) -0.0 0蛯名正義 56 マテンロウハピネス 476
0000.04.11 阪神 3歳500万下 芝1600m(重) 12 8 12 001.60(1人) 01着 01:35.8(34.4) -0.2 0浜中俊 56 (ムーンクレスト) 478
0000.05.09 東京 プリンシパルS OP 芝2000m(良) 18 2 4 005.70(2人) 12着 02:01.3(35.5) -1.1 0蛯名正義 56 アンビシャス 474
0000.09.27 阪神 甲東特別 1000万下 芝1600m(良) 15 3 5 003.80(2人) 01着 01:34.1(33.4) -0.3 0浜中俊 54 (サイモンラムセス) 490
0000.11.01 東京 紅葉S 1600万下 芝1600m(良) 17 3 5 002.00(1人) 01着 01:32.9(33.2) -0.1 0浜中俊 54 (オコレマルーナ) 482
0000.12.19 阪神 リゲルS OP 芝1600m(良) 16 6 11 002.20(1人) 01着 01:34.1(33.1) -0.1 0浜中俊 55 (グァンチャーレ) 498
2016.02.07 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 14 7 11 003.00(1人) 中止 0浜中俊 56 スマートレイアー 492
0000.04.03 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 3 5 005.00(3人) 06着 01:33.2(33.9) -0.4 0戸崎圭太 56 マジックタイム 494
0000.05.14 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 16 8 16 009.20(4人) 04着 R1:20.0(32.9) -0.4 0浜中俊 56 サトノアラジン 492
0000.07.24 中京 中京記念 GIII 芝1600m(良) 16 4 8 003.50(1人) 10着 R1:34.4(34.6) -0.8 0C.ルメール 56 ガリバルディ 502
2017.02.11 京都 洛陽S OP 芝1600m(重) 11 3 3 003.60(2人) 01着 R1:35.7(34.5) -0.2 0M.デムーロ 56 (グァンチャーレ) 504
0000.04.23 京都 マイラーズC GII 芝1600m(良) 11 5 5 011.50(6人) 08着 R1:33.0(33.4) -0.8 0浜中俊 56 イスラボニータ 502
0000.05.13 東京 京王杯SC GII 芝1400m(重) 13 8 13 007.50(5人) 07着 R1:23.6(34.2) -0.4 0内田博幸 56 レッドファルクス 500
0000.06.11 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 18 6 12 011.40(5人) 01着 R1:45.9(34.2) -0.1 0浜中俊 56 (アストラエンブレム) 500
2018.02.18 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(良) 16 3 6 007.20(3人) 04着 R1:46.7(34.6) -0.6 0浜中俊 57 トリオンフ 510
0000.03.11 中京 金鯱賞 GII 芝2000m(稍) 9 6 6 035.40(6人) 05着 R2:02.4(34.4) -0.8 0北村宏司 56 スワーヴリチャード 512
0000.04.22 京都 マイラーズC GII 芝1600m(良) 14 5 7 024.40(7人) 08着 R1:32.5(34.3) -1.2 0浜中俊 56 サングレーザー 506
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 2 3 237.9(16人) 14着 01:32.7(34.9) -1.4 0北村宏司 58 モズアスコット 500
0000.10.28 京都 カシオペアS OP 芝1800m(良) 12 6 8 015.40(6人) 05着 01:48.1(34.6) -0.6 0池添謙一 58 エアウィンザー 506
0000.12.01 阪神 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 12 5 5 053.30(9人) 11着 02:00.1(34.8) -1.8 0C.デムーロ 56 エアウィンザー 506
2019.01.13 京都 日経新春杯 GII 芝2400m(良) 16 7 13 288.6(16人) 08着 02:27.1(37.4) -0.9 0福永祐一 56 グローリーヴェイズ 508
0000.02.10 京都 京都記念 GII 芝2200m(良) 12 5 6 180.8(11人) 07着 R2:15.0(34.5) -0.2 0松山弘平 56 ダンビュライト 510
0000.04.29 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 6 11 066.9(14人) 08着 01:59.3(33.4) -0.7 0浜中俊 56 メールドグラース 508
0000.09.01 新潟 新潟記念 GIII 芝2000m(良) 18 8 18 193.5(16人) 14着 01:58.5(34.6) -1.0 0横山典弘 56 ユーキャンスマイル 510
0000.10.19 東京 富士S GIII 芝1600m(稍) 18 7 14 169.2(14人) 12着 R1:33.9(33.6) -0.9 0横山典弘 56 ノームコア 500
0000.12.07 中山 師走S L ダ1800m(稍) 16 8 15 039.6(11人) 11着 R1:53.3(40.0) -1.7 0横山典弘 56 ナムラカメタロー 496

血統表

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ダッシングブレイズ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系

Kitten's Joy
栗毛 2001
父の父
El Prado
芦毛 1989
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Lady Capulet Sir Ivor
Cap and Bells
父の母
Kitten's First
鹿毛 1991
Lear Fan Roberto
Wac
That's My Hon L'Enjoleur
One Lane

Blazing Bliss
鹿毛 2004
Honour and Glory
鹿毛 1993
Relaunch In Reality
Foggy Note
Fair to All Al Nasr
Gonfalon
母の母
Miss What a Day
鹿毛 2000
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Tamanaco Day Naskra
Gray Matter
母系(F-No.) (FN:1-l) [§ 2]
5代内の近親交配 Buckpasser 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [13], [14]
  2. ^ [13], [14]
  3. ^ [13], [14]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ダッシングブレイズ (USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年1月8日閲覧。
  2. ^ a b c ダッシングブレイズ Dashing Blaze(USA)”. 競走馬情報. 日本中央競馬会. 2023年1月8日閲覧。
  3. ^ 【シンザン記念】グァンチャーレが大接戦制す 武豊29年連続重賞V!”. 競馬ラボ (2015年1月11日). 2023年1月8日閲覧。
  4. ^ 【紅葉S】(東京)~ダッシングブレイズが内から鋭く抜け出す”. ラジオNIKKEI 競馬実況web (2015年11月1日). 2023年1月8日閲覧。
  5. ^ 【リゲルS】(阪神)~ダッシングブレイズがゴール前捉えて3連勝”. netkeiba.com (2015年12月19日). 2023年1月8日閲覧。
  6. ^ 【東京新聞杯】ダッシング落馬…浜中騎手は全治不明”. ウマニティ (2016年2月8日). 2023年1月8日閲覧。
  7. ^ ダッシングブレイズ、長期休養明けを快勝!”. 競馬のおはなし (2017年2月11日). 2023年1月8日閲覧。
  8. ^ 【エプソムC】浜中ダッシングブレイズが初の1800mで初重賞制覇!”. 競馬ラボ (2017年6月11日). 2023年1月8日閲覧。
  9. ^ ダッシングブレイズが引退、乗馬へ”. netkeiba.com (2019年12月16日). 2023年1月8日閲覧。
  10. ^ 誘導馬紹介:阪神競馬場”. JRA. 2023年1月8日閲覧。
  11. ^ 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題”. G-Journal (2017年6月13日). 2023年1月8日閲覧。
  12. ^ "ダッシングブレイズの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年1月8日閲覧
  13. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ダッシングブレイズ(USA)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年1月8日閲覧。
  14. ^ a b c ダッシングブレイズの血統表”. netkeiba.com. 2023年1月8日閲覧。

外部リンク

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