ダグ・エムホフ
ダグ・エムホフ | |
---|---|
Doug Emhoff | |
アメリカ合衆国のセカンドジェントルマン | |
就任 2021年1月20日 | |
副大統領 | カマラ・ハリス |
前任者 | カレン・ペンス (セカンドレディ) |
個人情報 | |
生誕 | Douglas Craig Emhoff 1964年10月13日(60歳) アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク |
政党 | 民主党 |
配偶者 | カースティン・マッキン(1992年結婚、2008年離婚) カマラ・ハリス(2014年結婚) |
子供 | 2 |
教育 | カリフォルニア州立大学ノースリッジ校 (BA) 南カリフォルニア大学 (JD) |
ダグ・エムホフ(英語: Doug Emhoff)、本名ダグラス・クレイグ・エムホフ(Douglas Craig Emhoff[1]、1964年10月13日 - )は、アメリカ合衆国の弁護士。アメリカ合衆国副大統領カマラ・ハリスの夫である。アメリカ史上初のセカンドジェントルマン、またユダヤ系として初めて副大統領の配偶者となった[2]。
生い立ちと教育
[編集]エムホフはニューヨーク市ブルックリン区でユダヤ系の母バーバラ(旧姓カンツァー)と父マイケル・エムホフの間に生まれた[3]。彼の先祖は1899年頃にポーランドのゴルリツェで迫害され、アメリカに移住した。兄弟のアンディ、姉妹のジェイミーがいる[4]。1969年から1981年まではニュージャージー州、17歳からは家族でカリフォルニア州に移り住んだ[5][6][7][8]。 この頃は経済的に恵まれず、マクドナルドでアルバイトをしており、月間最優秀従業員に選ばれたこともあった[9]。
エムホフはアゴーラ高校を卒業後、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で学士、1990年に南カリフォルニア大学グールド法科大学院で法務博士号を取得した[10]。
キャリア
[編集]エムホフはエンターテインメント訴訟担当者であり、ピルズベリー・ウィンスロップの訴訟団でキャリアをスタートさせた。1990年代後半にベリン・ローリングス&バダルに移籍した。2000年にはベン・ウィットウェルと共に自分の会社を設立し、2006年にヴェナブルによって買収された。彼の顧客にはウォルマートやメルクが含まれていた[11]。その後エムホフはヴェナブルの西海岸事務所のマネージング・ディレクターとなった[12]。
エムホフは2017年にディーエルエイ・パイパーにパートナーとして加わり、ワシントンD.C.とカリフォルニア州の事務所で働き始めた[13][14]。2020年アメリカ合衆国大統領選挙で妻のカマラ・ハリスがジョー・バイデンのランニングメイトとなることを発表すると、エムホフはディーエルエイ・パイパーを休職した[14]。2020年11月10日、エムホフは妻の就任式を前にディーエルエイ・パイパーを退職することを発表した[15]。
私生活
[編集]最初の妻であるカースティン・マッキンとの結婚生活は16年間続いた[16]。2人は子供を2人もうけた[17][7]。2014年8月22日にカリフォルニア州サンタバーバラでカマラ・ハリスと結婚し、彼女の妹のマヤ・ハリスが司式を務めた[18]。エムホフの2人の子供は継母であるカマラを「モマラ」("Momala")と呼んでいる[8]。2019年8月時点でのエムホフとハリスの純資産は580万ドルである[19]。
セカンドジェントルマン
[編集]カマラ・ハリスは2020年アメリカ合衆国大統領民主党予備選挙に立候補していたが、2019年12月に撤退した[6]。2020年8月1日、ハリスが大統領選挙で民主党候補者のジョー・バイデンのランニングメイトとして発表された。これによりエムホフはジョン・ツァッカロとトッド・ペイリンに続いて史上3人目となる主要政党の副大統領候補者の男性の配偶者となった[20]。ハリスが当選、就任するとエムホフは史上初のアメリカ合衆国セカンドジェントルマンとなった[21]。また同時に史上初の副大統領のユダヤ人配偶者となる[22][23][24][14]。
セカンドジェントルマンとして、エムホフは司法と法定代理権へのアクセス問題に取り組む予定である[25]。
参考文献
[編集]- ^ California Bar recordsaccessed 11/10/20
- ^ Deliso, Meredith (7 November 2020). “Vice President-elect Kamala Harris' husband Doug Emhoff set to become 1st second gentleman”. ABC News 9 November 2020閲覧。
- ^ NYC Marriage Index Public Recordaccessed 11/11/2020
- ^ Goldstein, Jessica M. (October 5, 2020). “Doug Emhoff Is the Good Husband”. Marie Claire. 2020年11月13日閲覧。
- ^ Davis, Mike (12 August 2020). “Kamala Harris' husband, Douglas Emhoff, has 'NJ in his veins'”. Asbury Park Press 12 August 2020閲覧。
- ^ a b Reston, Maeve (June 3, 2019). “What to know about Douglas Emhoff, Kamala Harris' husband, after that onstage protester moment” August 11, 2020閲覧。
- ^ a b Friedman, Gabe (August 11, 2020). “Kamala Harris is Joe Biden's VP pick - here's what Jewish voters should know” (英語). August 12, 2020閲覧。
- ^ a b “Get to Know Kamala Harris' Husband Doug Emhoff, America’s First ‘Second Gentleman’” (英語). PEOPLE.com. 2020年11月9日閲覧。
- ^ “米民主党のシンボルになった「マクドナルド」、大統領候補夫妻がバイト経験を宣伝”. CNN (2024年8月23日). 2024年8月23日閲覧。
- ^ Cullins, Ashley (29 March 2019). "First Gentleman? Kamala Harris' Attorney Husband Talks 'Endlessly Fascinating' Campaign Trail". The Hollywood Reporter. 2020年8月11日閲覧。
- ^ Saul, Stephanie (2020年8月17日). “Doug Emhoff, Kamala Harris’s husband, takes a leave of absence from his law firm.” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2020年8月19日閲覧。
- ^ Greene, Jenna (August 13, 2020). “Westlaw Today Signon”. signon.thomsonreuters.com. 2020年8月19日閲覧。
- ^ Summers, Juana (June 8, 2019). “Harris’ husband takes on growing public role in 2020 race”. Associated Press August 11, 2020閲覧。
- ^ a b c Bonos, Lisa (August 19, 2020). “The story of Kamala and Doug, a match made in Hollywood (literally)” (英語). Washington Post. 2020年8月19日閲覧。
- ^ “The Latest: Biden speaks to leaders of European allies”. AP NEWS (10 November 2020). 10 November 2020閲覧。
- ^ Goldstein, Jessica M. (5 October 2020). “Doug Emhoff Is the Good Husband”. Marie Claire 5 November 2020閲覧。
- ^ Harris, Kamala (10 May 2019). "Sen. Kamala Harris on Being 'Momala'". Elle. 2020年8月12日閲覧。
- ^ Siders, David (August 25, 2014). “Kamala Harris married in Santa Barbara ceremony”. The Sacramento Bee
- ^ “The Net Worth Of Every 2020 Presidential Candidate”. Forbes. (August 14, 2019) August 24, 2019閲覧。
- ^ Emmrich, Stuart (August 13, 2020). “The 9 Things We Know About Kamala Harris’s Husband”. Vogue 15 August 2020閲覧。
- ^ Edelman, Adam (August 13, 2020). “The first 'second gentleman'? Meet Kamala Harris' husband, Doug Emhoff”. NBC News 15 August 2020閲覧。
- ^ Kisken, Tom (26 August 2020). “Agoura High alumnus could become nation's first 'second gentleman'”. Ventura County Star 27 August 2020閲覧。
- ^ “Douglas Emhoff: Kamala Harris's husband and potential 'second gentleman'” (英語). BBC News. (August 13, 2020) August 17, 2020閲覧。
- ^ Schor, Elana (August 12, 2020). “Harris brings Baptist, interfaith roots to Democratic ticket” (英語). Washington Post August 17, 2020閲覧。
- ^ Deliso, Meredith. “Doug Emhoff set to become 1st second gentleman” (英語). Good Morning America 10 November 2020閲覧。
名誉職 | ||
---|---|---|
先代 カレン・ペンス セカンドレディとして |
セカンドジェントルマン 2021年1月20日 - |
現職 |
アメリカ合衆国の儀礼席次 | ||
先代 アメリカ合衆国を訪問する各国の国家元首 |
セカンドジェントルマン | 次代 式典開催地の州知事 |
先代 上記の人物でない場合は ジョー・バイデン 大統領 ジル・バイデン ファーストレディ |
次代 上記の人物でない場合は ナンシー・ペロシ 下院議長 |