ダキア人
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ダキア人(ダキアじん、ルーマニア語: dacică)は、紀元前1000年頃から、ダキア地方(現在のルーマニア)に住んでいたトラキア系の民族のこと。
現在のルーマニアでは、このダキア人とローマ人の混血した人々がルーマニア人の祖先であるとされている。
歴史
[編集]- 紀元前4世紀頃に、ケルト人によって侵入を受けた。
- 紀元前70年に、部族連合の首長ブレビスタがダキアを統一し、ローマ帝国に抵抗を続けた。
- 101年、ローマ帝国の皇帝トラヤヌスが、ダキアを征服するためにダキア戦争を始めた。
- 106年、ダキアの王デケバルス(デチェバル)が自殺し、トラヤヌス帝の支配下のローマ帝国がダキアを征服した。以後、多くのローマ市民がダキア地方に移住し、ダキアのローマ化が進んだ。
- 271年、東ゴート族とサルマティア族のダキアへの侵攻が激しくなり、それに耐えかねたローマ帝国の軍団がダキアから撤退した。その後、ダキアの地には西ゴート族、フン族、ブルガール人、アヴァール人、マジャル人など様々な民族が侵入した。また南スラヴ人の南下も受けたため、ダキア人の文化は消滅してしまったとされている。